IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

「社会との信頼関係作り」花澤達朗さん

インタビュー第5弾は広報部長の花澤さん。
普段取材する側にいる方を取材しちゃいました!
花澤さんワールド炸裂です!!


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- 今回はIVUSA広報部長にインタビューします。宜しくお願いします。さっそくですが、自己紹介をお願いします。
 
 はい。神奈川大学4年、IVUSA広報部長の花澤達朗です。よろしくお願いします。


- 広報といえば、つい数日前に広報誌の『WE DO MORE』が完成しましたね。お疲れ様でした。(※1)


 ゆきちゃんも製作に携わってたけどね(笑)。お疲れ様でした。ぜひこのインタビュー記事を見ている方にも読んでもらいたいね。

(※1)『WE DO MORE』とは IVUSAが発行する冊子


- お疲れ様でした。IVUSAの広報のことからお聞きします。よく「広報=写真撮影」なんて1年生の子たちから言われたりするんですけれど、具体的に広報部長ってどんなことをされているんですか?

 具体的にかあ(笑)。部長としてやプロジェクト広報だと結構地味な事務的なことが多いですね。その中で『WE DO MORE』やレポートやムービーを作ったりとかしています。

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写真:『We Do MORE』 を手に取りながら話す花澤さん

- じゃあ特に毎回活動現場に行って写真を撮るということは、花澤さんはしていないと…?

 そうですね。部長としては撮影が必須のお仕事ではないんですよね。


- 比較的パソコンの前に向かう事の方が多いと…?

 そうですねえ、現場はディスプレイの中ですね(キリッ)


- 名言出ましたね(笑)。

 はっはっは(笑)。あくまでカメラは広報の目的である「社会との信頼関係づくり」を達成する一つの手段でしかないので。極端に言えば、その目的が果たせればカメラはなくてもいいと思うんです。


- 広報のイメージが強い花澤さんなんですけれども、広報に関わる前ってIVUSAでどんなことをされていたんですか?

 そうですね、実はプロジェクトとかIVUSAの全体としての広報は3年生が初めてなんです。1年生の学祭で広報というものを知ったので、学祭以外では僕は広報をやってないんですよ。IVUSAに入ったきっかけにも繋がるんですが、3年になるまでは研修に惹かれていました。(※2)

(※2)VUSAでは活動に参加する前に、活動現場に出るために必要なマインドセット(心構え)とスキルを学ぶために事前研修を行っています。


- インストラクターをされていますよね。

 そうです。HRT初級・中級とSRT初級のインストラクターをしています。(※3)僕は研修っていうものに凄く魅力を感じて、クラブでも研修の運営をしていて広報には一切関わっていませんでした。

(※3)HRTとは自己理解・他者理解を深め、相手の考えや感性を知る研修。SRTとは自分たちが生きている社会がどのような課題を抱えているのかを学ぶ研修。詳しくはコチラから。
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- じゃあ本当にいきなり最初からIVUSA本部の広報に関わったということですよね。

 僕が2年生のときに、当時の広報部長に入ってみないかと誘われたんです。その頃は広報はうーんって感じでした。たしかにカメラはハマっていたけど、広報をしようとは全く考えていなくて。それに広報自体はずっと面倒くさい役職なんだろうなって思っていました(笑)。


- ははは(笑)。そうなんですね。

 興味があるかないかで言われたら、2年生の終わりまでは無かったです。


- プロジェクトはどんなところに行ってきましたか?

 僕、そんなに活動には行ってないんですよ。今までで行ったのは東北、九十九里浜、竹林と利島くらいかな。(※4) 一つの活動に集中していくって感じでもないです。でも最近では環境保護が好きなのかなって思います。たぶん成果が見えやすいからでしょうね(笑)。

(※4)九十九里浜全域清掃大作戦。活動レポートはコチラ
竹林整備活動。活動レポートはコチラ
東京都利島活性化活動。活動レポートはコチラ

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写真:九十九里清掃活動中の花澤さん


- 地域活性化とかですと、ゴールが見えにくいですもんね。

 まあ、そんなこと言ったら広報なんて一番ゴールの見えにくいセクションですけどね!(笑)。たぶん広報で消化できないものをプロジェクトで解消しているって感じですね。


- 今の話に繋がってくるんですけど、どうしても広報って製作者の顔が見えないじゃないですか。ポスターにしろ、ビラ、動画、SNSとか。私だったら自己主張したいなって思ってしまうんですけど、どう思いますか?(笑)。

 あーーー(笑)。僕も目立ちたがりなので、たしかに自己主張したいところはありました(笑)。でも、3年生の秋ぐらいか自分のロゴを作るという方法を見つけました。動画の前によく載っているあの会社名みたいなロゴをデザインして、それを自分で作った動画の最初に載せるんです。
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花澤さんオリジナルのロゴ。今回、このロゴは初公開!


- なるほど!こっそり自己主張しているんですね(笑)。IVUSAにいて嬉しかったことややりがいを感じたことはありますか?

 色んな人と仲良くなることが多いことですかね。広報はいろんな人に向けてアクションを起こす部署なので、それこそ全くプロジェクトに行ったことがない人やIVUSAの会員じゃない人との繋がりが濃いです。いつだか広報部で制作していたネット番組(i-BOUSA)の繋がりでお坊さんと仲良くなったりとか(笑)。


- えええ?!お坊さんですか?(笑)。

 あと、何かの縁で銭湯の番頭さんや会社の社長さん、ボランティアセンターの人とかも。普通の大学生じゃ繋がれない人達と繋がれたのが凄く嬉しかったなと思います。あと、僕個人としての意見なんですけど、教えることが凄く楽しいです。2年生までは誰かに教えるというよりかは自分が学ぶっていうことに焦点をあてていました。でも、3年生になってカメラが好きっていう子に撮り方を教えたり、クラブで広報をやる子に公的な文章の書き方を教えたり、チームとしての人の動かし方を教えたりしました。そこで教える楽しさっていうのを知ることができましたね。またそれを後輩たちが活かしてくれている姿をみると、なお嬉しいです。僕の教えたものを吸収して自分のものにして、彼らが更なる成長を遂げてところが見えたりすると教えて良かったなって思いますね。


― またさっきのインストラクターの話にもつながってきますよね。後輩の1年生たちに研修をして、その子たちがまた現場に向かっていく感じが似ていますね。

 そうですね。知るっていうことが、すごく貴重で大切なものだと思っています。僕自身、知ることによって嬉しかったこととかよかったと思う経験をしてきたので。後輩たちにもそういう経験をしてほしいと強く思っています。僕がそのきっかけになれたらいいなって思ったのが、インストラクターになった理由のひとつですね。


― インストラクターのお話を初めて聞いたのでびっくりしています。今まで広報の話しか聞いたことなかったので(笑)意外な一面を知りました!

 そうだね(笑)広報以外でゆきちゃんと話すことはあんまりないからね。


― では、今度はivusaからいったん離れまして、私生活についてお聞きしたいと思います。高校時代はなにか夢中になっていたものとかありますか?

 軽音部でギターをやっていました。音楽で世界を変えようとしていましたね。変えられなかったけど(笑)。
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写真:高校時代の花澤さん


― そんな大きな野望があったとは!
 ただ自分の自己表現っていうのができる、自分らしく自分をアピールするっていうことをしたかったんです。それこそ自分で曲作ったりとか、あるアーティストの曲をアレンジしてみたりとかしていましたね。


― じゃあ高校生の時期から、何かを作るということが好きだったんですね。

 いや、もっと前からありますね。そもそも花澤家が作ることが大好きな家系なので(笑)。基本的に「無ければ自分で作る」がモットーなんです。実際に僕の部屋にある机とか本棚は父が作ったものだったりします。


― それはもう趣味として、お仕事ではなく?
 趣味というか息をするのと同じような感じですね。花澤家では自分でなにかを作ることが当たり前になっていますね。僕もちっちゃいころは絵かいて、小学校のころは工作して、中学校のころはコミックイラストみたいなのやって、高校で音楽やってきました。


― 多趣味ですね!!
 そうですねー。飽きっぽいので、いろいろと手をだしちゃうんですよ。ただ基本的に一貫しているのが作るっていうことであって。だから、スポーツとかは、成果も分かりづらいし、成果出しても上がいるのがよくわかっちゃうから辛いし、基本的に勝ち負けで決まるから自分らしい成果が出せないので、あんまり好きじゃないです。


―  じゃあ最近の休日とかは何をされているんですか?
 音楽を聞いたりしますよ。あとは、撮りだめた動画とか、写真使って動画編集したりだとか。最近は写真も撮ったりします。
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― やっぱり広報とつながる部分が大きいですね。IVUSAに入る前と今ではなにか大きく変わったこととかあります?
 僕は理系なんですけど、理系って結構学んでいることがバラバラなように見えるんですよ。数学とか物理とか化学とか。広報も業務がかなりバラバラですよね。でも最近になってバラバラに見えても実は繋がっているんだなって感じるようになりました。それこそ広報っていうのは一つの目的があって、その手段にカメラ、SNSや広報誌っていうものがあって。それらすべては誰のためにどこにどうやって発信して信頼関係をつくるかということなんです。理系も同じで全部がひとつの機械を作るためにその勉学があるわけなんです。今僕はバイオリンの自動演奏装置の設計とかしているんですけど…


― んー、聞いただけでも難しそうですね!!(笑)
いやー難しいですね(笑)研究室の中でもトップクラスに難しいことをしているので、かなり辛いですね(笑)。


― 頑張ってください(笑)。
 わかりやすい話、さっきも言ったように広報の役割は「社会との信頼関係づくり」なので、社会の多くの物事にあてはまるんです。あてはまりやすい部署なので、その本質を知ると、ある意味ではこうやって話して伝えているのも広報のひとつだし、聞いているのも広報ですし。全部が歯車ですね。どこかで繋がっているんですよ。


― では、最後の質問です。花澤さんにとってIVUSAとは?
んー、どうしよう(笑)。学生代表の池田慶輔が「本気の遊び場」と表現をしていたので、それを軸に言いますね。僕にとってivusaとは、本気で「遊び相手を作る場所」ですね。Ivusaは同期や先輩、後輩と本気で何かひとつのことに真剣に取り組みながら、色んな人と繋がれる場所です。僕の中では繋がることが楽しいって感じるんです。それが一番大事かなって。どんなに楽しい遊び場があってもそこに遊んでくれる友だちがいないと楽しくないから(笑)

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― 人と繋がることは楽しいですよね。本日はありがとうございました。



〜編集後記〜
興味・関心を持った物事や人との繋がりなど、一つに捉われることなく学んだ知識を広報に結びつけている点が素晴らしいと思いました。取材中は花澤さんのアーティスティックな一面を垣間見ることが出来ました(笑)。


インタビュー:杉山祐希(日本大学3年)
カメラ:山田充(日本大学2年)