IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

「新しい自分との出会い」大島隼人さん

インタビュー第6弾は東京渋谷クラブ、クラブ長の大島隼人さん
留学や資格にも挑戦する、チャーミングな隼人さんの人柄がでています!!


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― 今日はよろしくお願いします!まず最初に自己紹介をお願いします。

 國學院大学4年の大島隼人と申します。よろしくお願いします。


― まず最初に。隼人さんはなぜ最初IVUSAに入ろうと思ったんですか?


 IVUSAに入ろうと思ったのはビラをもらったからです(笑)。


― そうなんですか!?(笑)。では元々ボランティアに興味があったわけではなく、たまたまもらったビラに惹かれて…という感じですか?

 うーん。自分のルーツを辿ると、高校時代は国際語科というところに所属していたんですよ。海外のことに関心を持っている人たちが常に周りにいる環境で。在学中に学科の人とハイチで起きた震災の募金活動をやったりはしていました。その当時、大学生になったら現場にいけたらいいなと思っていて、その心境でビラをもらったので「おっ…これは!?」となりました。


― そうだったんですね。現在は東京渋谷クラブ長をされていますが、そもそもなぜクラブ長になろうと思ったんですか?

 後輩のためを思って任せたり経験させたりっていうのもそうなんだけど、まだ自分がクラブ長やりたいって思った。後輩にそのまま受け渡すよりかは「もしやりたいんだったらのし上がってこいや」と。篠田麻里子みたいな感じ(笑)。

― まさか麻里子様の名前が出てくるとは(笑)。クラブの人たちに向けて、なにかメッセージはありますか?

 そうだなあ…失敗を恐れずにってことだけですね。みんな真面目なところがあるので。自分にできるか不安になった時でも、やらずに諦めちゃうのはもったいない。失敗はするものだからいちいち気にしてたらキリがないというか。クラブだけじゃなく、全体にも言える事ですけどね。
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― 今後取り組んでいきたい事業はありますか?

 地域に根ざした活動に重点を置いて、渋谷ならではの活動ができたらなと思っています。渋谷区では今年の4月1日から同性婚のパートナーシップ条例があって、同性のカップルでも結婚したカップルと同じように扱うようになるんです。それがちょうど自分の任期が始まったのと施行されたのが同じだったので、なんか使命感があって(笑)。もっとIVUSA全体や東京渋谷クラブで発信していけたらなと思っています。


― なるほど。結構デリケートな課題になってきますよね。

 そうですね。レズビアンであったりゲイだったりバイセクシャルであったり…そういう方々って実は最近の電通っていう広告会社の調査によると全体の7,6%、13人に1人がセクシャルマイノリティの人たちなんですね。その人たちって例えば震災が起きて避難所で生活するってなったときに、絶対障がいがあるのが現状なんですね。今の日本っていうのはそういう13人に1人の人たちに対して目を瞑っているというか。ちょうど渋谷でそういった条例が制定されたっていうことで僕たちはそれを広められたらなと。


― プロジェクトでは海外の活動に参加されていたそうですが、やっぱり国内の活動とは違いますか?

 フィリピンにしか行ってないんですけど、国内のプロジェクトとなにが違うかって言ったらやっぱり現地の人の適当さかな(笑)。超適当(笑)。活動的には2013年の11月に起きた台風の支援活動ということで、現地の人たちの換金作物(ココナッツなど)が台風によってやられてしまったものをまた自分たちで食にしたりして換金作物をつくるっていう。あとは、現地の人たちの防災意識の向上。自分たち日本の防災の取り組みについてプレゼンしたり意見交換したり。(※1)
(※1)フィリピン台風災害救援活動。活動レポートはコチラ

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写真:フィリピンでの活動中にヤギと戯れる隼人さん


― その、適当さっていうのはどういった面で感じましたか?

 一番は大きかったのは、飛行機がドタキャンしたことかな。


― えっ?どういうことですか(笑)。

 最初にレイテ島っていうところに行って後半でブソン島に行ったんですが、レイテからブソンに戻る日程が台風の影響で早くこの村を出るかもしれないって話になったんです。台風が来る予想は4,5日後だったのですが、その話をした次の日くらいに飛行機がキャンセルされたってなって。早くね?って(笑)。


― うーん、プロジェクトとして結構大きな影響を受けたんじゃないですか?

 そうですね、経由を変えて戻ったので。あとからドタキャンした理由を聞いたら、空港に穴が空いてたからメンテナンスのためだって。最終日にホテルから空港に戻るバスも結局2時間くらい遅れて。みんな朝5時くらいに起きたのに結局バス来たの7時30分くらいで。ホテルの前で座って待機してました。

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― その他に印象に残っている活動はありますか?

 そんなに活動行ってる方じゃないんですが、関川ですね。(※2)1年生の春に初めて行って2年生の夏も春も参加しました。春は自分がサブリーダーの隊なのに大雪で無くなってしまったんですよね。

(※2)新潟県関川村「えちごせきかわ大したもん蛇祭り2013」活性化活動。活動レポートはコチラ


― うーん、それは悔しいですよね…。

 悔しかったというか…なんだろう、悔しいね(笑)やっぱり隊員は連れて行きたかった。準備した物を形にしたかったっていうのが大きいですね。みんなで一緒につくってきた過程っていうのは当日キャンセルになっても消えるものではないし、そこから得たものって凄く大きいので…そのときは悔しかったですけど、今はあのときの経験がって考えられるかな。


― Facebookで見かけたんですけど、現地の方から雪像の写真が送られて来たじゃないですか。あれ凄いなあって思って。やっぱり現地の繋がりがあるからこそ、そういった事をして頂けるんだろうなあと。

 僕らは結局帰れなかったけど、村の人たちに確実に僕らの存在があって。そこで、準備してきてよかったなって気持ちが出てきた一方で、やっぱり行きたかったなって。両方滲み出ましたね。

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― では、IVUSAから離れて少し話題を変えましょう。

 …よし(笑)。


― 春休みはどこか旅行されましたか?

 旅行ではないんですが、春休みは南太平洋のフィジーという国へ留学していました。ご存知ですか、ゆきさん(笑)。


― ははは、国名を耳にしたことはあります(笑)。英語は得意ですか?

 …さあ?(笑)。でも本当ずっと英語だったなあ、校内で日本語話すとEOP、English Only Policyの略なんですけど日本人同士も英語で話すっていう。一昨日フィジー留学に一緒に行った仲間と飲みにいったんですけど、初めてそこで日本語で話したよ。


― そうなんですか!?やっぱり日本人がいたらつい日本語で話すのかなって思っていたんですけれど…。

 2回日本語喋ると退学で、学生ビザ取られて帰国しなくちゃいけない(笑)。
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写真:フィジーのビーチで先生と仲良くジュースを飲む隼人さん



― 授業は英語でやるじゃないですか。英語を理解しつつ授業の内容も理解するってダブルで大変じゃないですか?

 苦ではなかったなあ。楽しかった。やっぱり理解しなきゃって必死になるから集中するし、最初は気を張っているのでぐったりですけどTOEICのコースとかで答えも英語で話さないといけないから答え聞かれてもフィーリング、みたいな(笑)。文法適当にやってたからさ(笑)。でも、やっぱり英語が通じる瞬間って凄く嬉しいしね。


― インフラはどうでしたか?電気とか…。

 トイレは便座があった。感動した(笑)。フィリピン便座なかったからさ、便座あるかどうか凄く気になって。シャワーは最初の10日間は今日はお湯でないな…くらいの割合だったけどあとになったら自分の操作が下手だったみたいでちゃんとお湯出るし、バスもちゃんと走ってたし。


― 風の噂で聞いたのですが、カラーコーディネーターの資格を取るために勉強されているそうですね。取りたいと思ったきっかけはなんですか?

 面白い資格が取りたかったんです。探してたらカラーコーディネーターの資格を見つけて。それこそ、よく服装がカラフルって言われるから黙らせたいっていうのもあります。もはやネタでしかない(笑)。今年は資格を3つと取ろうと思っていて、英検の準1級とカラーコーディネートの資格と…象使いの資格を。
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― ああ!あの、ラオスで3日間で象使いの資格が取れるんですよね。

 家の近くにズーラシア動物園があるので、もし象が逃げ出したら活躍しようかなと…貢献したいという想いが強いですね(笑)。


― はい(笑)。色んなお話を聞きましたがこれで最後の質問になります。あなたにとってIVUSAとはなんでしょうか。

 新しい自分に出会う場所、としておきましょうか。新しい自分って聞くと凄くポジティブなイメージがあるんですけど、実際見つけた物ってあれも出来ないこれも出来ないだったり苦手なことだったり。でも、それもまた気がつけて良かったなって。本当大学入るまでは自分は真面目だと思っていたんですけど、全然真面目じゃなかったし(笑)。こんなに適当だと思わなかった。あと、人前で話す経験って高校の頃はなくて、ポジティブな面で人前でこんなに話すことが出来るんだと気づきました。ネガティブな部分もポジティブな部分も、新しい自分が見つけられたかなと。


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― なるほど。人と出会うことで自分がどういう人間なのか見えてくることってありますよね。今日はありがとうございました。



〜編集後記〜
隼人さんの人柄もあり、始終笑いの絶えない楽しいインタビューとなりました。取材のために國學院大學マスコットキャラクター「こくぴょん」を持ってきて下さり、取材チームの緊張がほぐれました。

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写真:こくぴょんとのスリーショット


インタビュー・編集:杉山祐希(日本大学3年)
カメラ:川島宏美(日本大学3年)