インタビュー第18弾は東京市ヶ谷クラブ、クラブ長の門田奈実さん
本日から始まった「関川村大したもん蛇まつり活性化活動」の現地調整も務めている魅力的な彼女に注目です!!
― それでは最初に自己紹介をお願いします。
はい、東京市ヶ谷クラブ共立女子大学三年の市ヶ谷クラブ長の門田奈実です。
― 最初にIVUSAに入ったきっかけから聞いていいですか?
最初私はボランティアがしたかったわけではなくて、女子大だったからサークルに入らないとヤバいなと思ってました(笑)。男子大学生と一生関わらないで過ごすんだろうなと。たまたま友達に誘われてIVUSAの新歓に行った時も、隣に座った先輩と音楽の話をずっとしていました(笑)。なんとなーくで入りました。
― でも今となってはクラブ長だもんね。
ね。多分その時の自分が見たら吃驚してる。
― その先輩にはIVUSA入ってからも影響受けたりしたの?
そうね、この話は恥ずかしいからダメ(笑)。
― じゃあこの話はまた今度聞かせてね(笑)。IVUSAで今までどんなプロジェクト参加した?
プロジェクトは今まで関川に3回とインドに1回行ったことあるよ。
― ほとんどが関川だね。魅力はどんなところ?
みんなが言う「人の温かさ」はもちろん魅力の一つだし、学生ができることがいっぱいある所なのかなと思う。あと、一緒に関川に行くメンバーが面白いのもある!(笑)関川について話したらみんな自分なりの意見を持った人が多いから面白いよ。
写真:新潟県関川村「七ヶ谷雪ほたるまつり」活性化活動の様子。詳しくはこちら
― インドでの活動はどんなことしたの?
活動中は土嚢を担いでひたすら石と砂を運んでた。インドは普段の活動よりも荷物が多いんだけど、インドに向かう電車の中で自分の背負ってるザックが重たすぎて網棚の上に載せられなくて。わたしこの先インドでやっていけるのかな…って先行き不安だった(笑)。でも、筋肉もないし体力もないけど何とか11日間乗り切りました!
― 今はクラブで、クラブ長をしているじゃない?なんでクラブ長になったの?
市ヶ谷クラブはサークル的要素がすごく強くて、私はそれを見て「みんなの楽しいは誰かの辛いで出来ている」と思ったの。だから、みんなの楽しいを支える大変な役回りの人になろうと思った。でもやっぱりそれは一人じゃ出来ないし、楽しいだけでいいのかなっていうのがあったから、楽しいことも大変なこともやれるクラブになれたらいいな、と思ってクラブ長に立候補しました。
― そして見事当選、と。
うん、もう一人の立候補者と同票で決戦投票だったけどね。最後まで決めきれないのも市ヶ谷クラブらしいと思った。
― クラブ自体は何人くらいいるの?
100人弱くらいかな。結構いっぱいいる。大学は法政大学が市ヶ谷キャンパスと小金井キャンパスがいて、共立、立教、大妻、上智、武蔵野、東京家政学院…、あと千葉大学!
― 多い…色んな大学が所属しているんだね。
うん。インカレ感も強いし、自分の行動範囲も広くなる。立教とか小金井にも行ったりするし、大学ごとに人のキャラクターの違いとかがあるから、そういうのも面白いと思う。
― じゃあ、クラブ会も毎回違う雰囲気になったりするのかな?
そうだね。でも毎回緩いけどね(笑)。
― なるほど(笑)。クラブ長で大変だったことはある?
単純に言うと、私法政の学生じゃないから教室を借りられないっていうのが結構大変だった。部室も学生証が必要だから、授業終わって暇だから部室行こうと思っても誰もいなくては入れなくて結局帰る、みたいなこともあったよ(笑)。あとは、法政が主催してる会議には出られないし、法政側に提出している書類は他の子の名前で出してるから、そういう面では結構大変だったりする。
― 大学での規則だから守らないわけにはいかないもんね…。
でも、クラブ長が大学が違うからあんまり関わらないっていうのはやめたいなと思って。だから空いている日は部室に行ってみんなと話すようにしてる!
― すごいね、努力してるんだ。
ううん、暇なだけだけどね(笑)。一年生も来やすいようになったらいいなって。
― クラブで力入れていることとかはある?
市ヶ谷クラブは結構クラブでの事業が盛んで、月一回やっているんだ。これからは子ども事業に力を入れようと思ってます。今までは児童館に行って昔遊びとかバルーンアート教えに行ったりしてきたの。もっと子どもと接することをしていきたいなと思っていて。
― へえ~。子ども事業は人気だからクラブの人がIVUSAに関わるきっかけになったらいいね。クラブ員へメッセージはある?
市ヶ谷はサークル的要素が強くて、IVUSA全体でのプロジェクト参加率が悪かったりするんだけど、わたし的にはみんながやりたいことを出来ているから留学とかクラブでの事業とか、ちゃんとIVUSAで見出せているから。自分のやりたいことは曲げずに取り組んでほしいなって思う。でも、たまには外に出てきてほしいっていう気持ちもある(笑)。
― せっかくIVUSAに入ってるもんね。
うん。外に出てみて自分には合わないと思ったらクラブに籠っていいから、一度は経験してほしいな。先入観だけで決めてほしくないんだ。
― もんちゃんはIVUSAに入る前と入った後で変わったことってある?
IVUSAに入るまでは高校生のときとか自分の好きなことばっかりやってたんだけど、IVUSAに入ってから周りを見れるようになったというか。自分のことだけではなくて、まわりのやりたいことをさせてあげるにはどうしたらいいかって考えられるようになりました。
― へえ〜。人前で話したりするスキルとかは元からあったの?
得意不得意というより、そういう機会に出くわすことがなかったから…得意ではなかったと思うけど。元々友達が少なかったから(笑)。
― えええ(笑)。
ははは(笑)。最近色んなところで友達が少ないってネタを言ってたら、心配されることが多くて(笑)。控えようとは思うんだけどついつい言ってしまう。
― そうなんだ(笑)。
自分は元々リーダーとかやったことなかったなあ。部活でも下っ端だったし。
― 何部に入ってたの?
軽音部。でもね、目立ちたいっていう欲はあって(笑)。高校の最後の学祭でセーラー服を着て好きなバンドの曲を歌ったんだけど、あまり口に出してはいけないようなことをいっぱい言ったから、門田さんはそういう人だったのねって先生たちに言われた(笑)。
― …いったい何を言ったんだろう(笑)。
それは秘密(笑)。校則も守れなくて、厳しかったんだけど校則を守るのが嫌で…別に金髪にして暴れるとかではないよ?(笑)。普通に黒髪だったけどスカート短くしてピアスして、ちょっと反抗して。校長先生に呼び出されたりして(笑)。
― え!高校生にとって校長先生に呼び出されるって一大事じゃない?(笑)。
うん…(笑)。そういう人は学校に要りません、みたいなことを言われたんだけど、わたしはこれがしたいんですって伝えて謝らずに帰った(笑)。
― 自分を貫き通したんだね、かっこいい(笑)。部活では何の楽器を担当してたの?
ドラム!学祭のときはボーカルをやってた。
― かっこいいね!どんな系統の音楽聴くの?
パンクロックとか…うるさい音楽が好き。
― じゃあ夏はフェスに行ったりするのかな?
今年は8月からずっと関川村のインターンに行くから、夏フェスは行けないんだ。
― 関川村にインターンあるんだ!
そう。就活のインターンとはちょっと違うんだけど、活動の事前調整で市役所に勤務するの。市役所勤務というか、市役所通いというか。
写真:関川村にてインターン中の様子
― すごいね、それは知らなかった!
活動は8月の終わりに3日間あるんだけど、わたしは8月5〜10日までと21〜31日まで関川村にいます!
― 将来やりたいこととかって決まってる?
全然決まってないよ、今が精一杯で考えてない(笑)。今学校では日本文学を学んでて、作品を読んでこの部分は何を表しているかを時代背景と照らし合わせながら考えたりしてる。最近は夏目漱石を読んでる。他にも日本語学を学んでいるんだけど、将来何にもならないっていう…(笑)。
― えええ、そうなの?(笑)。
よく言われるよ。勉強したって何にもならないよって(笑)。趣味の延長線で学ばせてもらってるって思ってる。
― 普段から本をよく読むの?
うん。毎日3冊くらい持ち歩いてて、今日は2册読み終わったよ。
― すごいね!何かオススメの本はある?
森鴎外は舞姫とかで有名だけど、蹴りたい背中で有名な綿矢りさの本とかもオススメ。(本をパラパラとめくりながら)これは昔の字体で書いてあるから読むのが面倒だったり、言葉遣いや言い回しも今と違ったりするんだ。
― これは何日くらいかけて読むの?
一日で読んじゃうよ!
― え!?
本が好きだから時間を与えられたら永遠に読めると思う(笑)。大学のまわりに古本屋があるからそこで買って、自分の物にしたいから図書館ではあんまり借りないんだ。
― 本好きには最適な環境だね。その日の気分で読む本を選んだりするの?
そうそう。朝学校に行く前に選んで電車で読んでる。
― 休日も読書してることが多いの?
うん、あんまり出かけないかな。出不精だから(笑)運動もしないな。中学の頃に剣道をやってたことがあるんだけど、それ以来運動してない。50m10秒くらいかかるもん(笑)。
― え!意外!足速そうなのに(笑)。
クラスでいつも一番遅かったよ(笑)。跳び箱も逆上がりもできなかったし。
― ではそろそろ最後の質問を。この流れで聞くのは変かもしれないけれど(笑)。あなたにとってIVUSAとは?
去年のクラブ長の杉本悠太さんが「IVUSAに使われるな、IVUSAを使え」って口癖のようにずっと言ってて。わたしもその考えに共感していて、IVUSAはツールだと思ってる。自分を変えるための手段というか、自分と関わることで変わるものがあったらいいかなって。
― 良い言葉だね。IVUSAでの経験は全部自分の成長に繋がってるって考えたら、活動への意識や関わり方も変わってくるだろうね。今日はありがとうございました!
インタビュアー、編集:杉山佑希(日本大学3年)
カメラ:渡邊茉理(神奈川大学2年)
【編集後記】
本が大好きな文学少女は、実はパンクロックが好きだったり反抗的な一面があったり…とても魅力的で意外な一面を見ることができた取材でした!読書を習慣化したいなあ。