IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第66回 「人と向き合うこと」芝沼佳奈さん

第66回のIVUSA TIMESは、東京板橋クラブ東京家政大学2年の芝沼佳奈さんです。芝沼さんはIVUSAでやり遂げたいことがあるようです…。気になりますね。新しいことをしようと考えている人には、とても興味深い内容となっていますよ。ぜひご覧下さい!

 

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ーまず自己紹介からお願いします。

東京板橋クラブの東京家政大学2年、芝沼佳奈です。よろしくお願いします。

 

 

ーよろしくお願いします。まず最初にIVUSAに入った理由からお聞きしたいんですけど…。

 2つあって。1つ目は、大学に入って面白いことやってみたいなと思ったことです。私は高校生までずっと「何しなさいこれしなさい」って言われて育ってきたので、今度は自分で何か面白いことやってみたいと思いました。2つ目は、宮城県出身で東日本大震災を経験して、大学に入って、宮城離れた時に自分がすごく宮城のことを好きだなぁと改めて感じて「宮城のために何かしたい、何かしなきゃ!」と思ったからです。

 

 

ーでは、東日本支部を作ろうと思ったきっかけもそんな感じですか?

 最初は東北支部作って欲しいという話を先輩からいただいて。自分でも東北支部を作る意義や目的を考えた時に、東日本で得た知識を生かしてまた同じような災害があった時に早期復旧を目指したい、同じ悲しみを生みたくないなって思いました。また、復興について考えてIVUSAで東日本復興支援活動として行っている山元町での活動が引き取った時、地元の方が「山元町はこんな町じゃなかったはず」って感じてしまったら、それは絶対ボランティアじゃないなと思って。『復興』って考えたときに現地の人が現地の力で頑張って街をつくっていくケースがすごく大事なんじゃないかなと思って。それで、現地の学生が活動することで復興していけばいいなと考えたことがきっかけです。

 

 

ーなるほど…素晴らしいですね!
東日本復興活動、山元町に行った活動で現地の学生と活動するという内容のファーストミッションでしたが、活動してみてどうでしたか?

 東北の大学に通っている学生さんに呼びかけて、1人活動したいって人が出てきたのですが体調不良になっちゃって(笑)。残念だなと思っていたのですが、1日目にご縁があり東北学院大学の災害ボランティアステーションの学生さんと活動しました。ボランティアという同じものを通して山元町で活動ができて、すごい純粋に嬉しくて。こういったことを広げていきたいなと感じました。やっぱり現地の方を巻き込むというのが1番大事だなと思うので、これからは災害ボランティアステーションの方々と一緒に活動して、交流を深めていきたいです!

 

 

ー具体的に何をしたのか聞いてもいいですか?

 桑畑の現場があったのですが、桑畑の竹を切ったり雑草を片付けたりという作業をしました。とても楽しかったですね。

 

  

ー結構肉体労働ですよね(笑)。これからもっとそのような活動が増えていけばいいですね!

 

 東北支部をつくるというか、そういった人たちと一緒に活動できることが嬉しくて、それが楽しさに繋がった印象があります。

 

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写真:山元町での活動時の仲間との一枚 

 

ー結構、東北の学生には結構呼びかけましたか?

 そうですね!東日本復興支援活動で一緒に活動したくて呼びかけたのですが、なかなか集まらなくて。そんなときに先輩が「ボランティアステーションっていう人達がいて、その人達が山元町に来るから一緒に活動できるみたいだよ!」と教えていただき、タイミングが偶然合ってよかったです。本当に!(笑)。

 

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ー顔がすごく嬉しそうなので伝わってきます(笑)
夢企画から始まった東北支部ですが実現に向けてどんな活動をしていこうという計画はありますか?

 とりあえず仲間を増やしたいなと考えています。今までは先輩に頼っていたのですが、四年生の先輩方も卒業してしまうし、私は人を頼れない性格で、『全部自分でやらなきゃ!』って思っていたので出来るものも出来なくなってしまって。それを春プロの東日本大震災復興支援活動で先輩から言われて気づいた部分があったので、これからは周りをもっと巻き込んでやってこうと意識が変わりました。だから今グループ作ってるんですけど(笑) 。4月は新歓の時期だからボランティアステーションが1週間に1回くらい活動しているらしいので、そこに行くついでに新歓でビラ配りとかしたいです(笑)。みんなを巻き込んでいきたいので、みんなで行けたらいいなって思っています。自分の友達にも「IVUSA興味ない?」って連絡はしていて、「興味あるよ!」っていう子が少数だけど出てきてくれたのでその子たちを巻き込んでいけたらなぁと思ってます。

 

 

ーそのお友達も東北出身とか?

 そうですね!東北の大学に通ってる子だから、そこから広げていければいけるんじゃないかなって(笑) 。

 

 

ー現地に協力者がいるといいですよね!

 長崎とか支部作るときも長崎の方が「やりたい」 って言って自主的に新歓して広めていったみたいなのですが、今回の場合はそういう人がまだ出てきてないので私からアプローチをかけなきゃいけないですね。前例があんまりないことなのですごく大変ですけど、頑張っていけたらなって(笑)。

 

 

ー東北支部すごい大変そうです…!実現までどのくらいかかりそうですか?

 それは分からない!(笑)。本当は今年中に実現できたらいいなって思っていたのですが、ちょっと難しそうで。長期的な目で見て活動していければなと思っています。焦るとまた違う方向に行っちゃう時もあるから、しっかり芯を持って、目的とか意義を見失わずに活動していきたいですね(笑)。

 

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ー土台がしっかりしていないとガタガタになっちゃいますもんね。卒業までにできたらいいね!あと3年?

 3年!(笑)。さっき卒業生の方見かけて、もう3年しかない!1年過ぎたんだぁ~って思いました(笑)。

 

 

ー1年早かったですね!(笑)。 東北支部設立が実現できたら、どんなことがしたいですか?

 IVUSAってすごい面白い団体だなって思って。そういうことを宮城にも広めたい、東北にも広めたいって思いがあります。東北支部ができて宮城の学生がいろんな活動に行って、仲間を作れたらいいなって思うし、あとは災害とか東北って結構多いんですよね。去年も岩手で台風とかがあって、でも私たちは関西とか関東とかに住んでるから移動とか物理的な距離ってやっぱりあって。でも宮城に支部があれば、すぐに行けるし対応できるし現地のためになるしっていうのが強みで、そういうこともできるなぁって。1番はその現地が復興するためにと考えています。

 

 

ーそうですよね、すぐ現地に行けないですもんね。

そうなんですよ。あとIVUSAって拡大路線を図っているから、東北の学生とかもっとたくさんの人と活動したいんです。

 

 

ー友達も増えますしね!(笑)。

 そうなんですよ(笑)。災害ボランティアステーションの方々と活動したって言ったじゃないですか。地元だから訛りとかも出ちゃって。安心するっていうかホッとするっていうか…。すごい楽しかったです(笑)。 だからこういう人達と活動できたら楽しいなって!

 

 

ー地元の訛りは安心しますよね!(笑)。次に、私も宮城出身で東日本大震災の被害がひどかったので東北支部が出来たら、同じようなことがあった時に早期に復興が出来るかなって思って、力になりたいと思っています。だから同じ考えを持っているIVUSA会員の方にお手伝いできることはありますか?

 今、東北支部を作るにあたって、チームを作ろうと思っているのでそこに入ってほしいです。東北支部設立に向けて意見を言ってもらったり、ビラ配りとか、意見出しとか…。みんなでしたいなと思ってて…私1人ではできないことを、IVUSAのみんなと作りたいです。

 

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ーみんなの協力がないと出来ないですもんね!今、関東にいる人達で出来ることと現地での活動で出来ることの二つがあると思うんですけど、関東ではどんなことをする予定ですか?

 関東ではビラの作成とか、どうやったら東北支部がより良い形で出来るのかとかそういう…。東北支部を作る活動が始まったばっかりで手探りなことが多くて。自分の意見だけだと違う方向に向いたりして偏った意見になっちゃうので、みんなの意見が聞きたいです。

 

 

ー実際の東北での活動はどんなことをしようと思ってますか?

私は東京の大学に通っているから、現地で新歓とかは難しいなと正直思うんですけど、東北の学生で「IVUSAやりたい!」 って言ってくれる人をサポートして『IVUSAやりたい』という輪を広げていければいいなって思ってます。

 

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写真:山元町での活動時のカッコイイ一枚 

 

ー広がるといいですね。では、最後の質問です!あなたにとってIVUSAとは?

 まだIVUSAを1年しかやっていないからはっきりとしたことは言えないんですけど、今の時点で考える私にとってのIVUSA は「人と向き合うこと」だと思っています。その「人」っていうのは同輩とか先輩、後輩はもちろん、現地の方であったり、自分であったり、亡くなった方々も。ボランティアするのにも人の力って大事だし、人と関わらないとできないことだし。1年間活動してきてすごく人に迷惑をかけてきたけれど、プロジェクトとかそういう活動を通して人と向き合うことが大事だし、人がいなきゃできないなって思って。IVUSAにはいろんな考えを持っている人がいて、それに触れるのもすごい楽しくて面白い。それがIVUSAの魅力でもあるなって思います。でも、これは今の時点だから変わるかもしれないし、そしたらまたインタビューしに来てください!(笑)。

 

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ーはい!(笑)支部ができたら、またよろしくお願いします!


 今チーム作ってるから入って欲しいな!


ー入る!

 ここで勧誘っていう(笑)。

 

ー突然の勧誘が(笑)。では、ありがとうございました!

 

 

インタビュー:馬場日和(跡見学園女子大学2年)