第64回目のIVUSA TIMESは東日本活動報告会2017のマネージャーを務める東京渋谷クラブ國學院大学3年の伊勢尚悟さんです。元々、表に出るタイプではなかった伊勢くん。伊勢くんはどういう思いで報告会のマネージャーになったのでしょうか?今、前に踏み出すあなたに読んでほしいです!ぜひご覧ください。
―今日はよろしくお願いします。まず、自己紹介をお願いします。
東日本活動報告会2017でマネージャー*1を務めます、東京渋谷クラブ國學院大学3年の伊勢尚悟です。よろしくお願いします。
―最初に、東日本活動報告会2017のマネージャーになったきっかけを聞かせてください。
はい。去年の報告会でCMT劇*2に出て半端ない達成感と素敵な仲間ができて、報告会の作り手として関わって良かったなって純粋に思ったんだよね。そして今年報告会に関わってくれた人たちにも同じ想いを感じて欲しいなって思って、それを自分が中心になって作りたいなって思ったのがまず1つ目です。
2つ目が、クラブ員の意識を変えたかった。自分がクラブの外で動くことによって、クラブ員がもっと外を見てくれるんじゃないかって。凄く仲の良いクラブなんだけど、もっと外を見て欲しい、クラブの外を経験してほしいなって思う。そのきっかけを自分がマネージャーを務めることで与えられるんじゃないかって思ったんだよね。あと最後に、白山クラブや多摩クラブの人が歴代の報告会マネージャーで多いので、その流れをぶった斬りたかったのもあります(笑)。
写真:去年のCMT劇の様子(向かって左が伊勢くん)
―なるほど。どういう報告会にしていきたいですか?
来てくれた全ての方にそれぞれ挑戦へのきっかけにしてほしい。報告会は25期の最初のプロジェクトで、25期約3500人全員で作る唯一のプロジェクトでもあるので、25期として何を目指していくかを意識しています。コンセプトとして「活動から運動へ」を掲げているんだけど、これは今IVUSAが目指している活動の形で、それを報告会から意識していこうかなって。報告会に来てくれた方、今まで活動でお世話になった地域の方や協賛企業、カウンターパートの方に「IVUSAって今こんな活動しているんだっていうのを伝えてIVUSAとこういう関わり方もできるんじゃないか、もっと活動をこうしたら地域の学生や一般の方巻き込めるんじゃないかな」ってところを考えてもらえるように工夫しながら伝えていきたいと思ってる。これを活動から運動への一歩にしたいなって。そして新入生には、IVUSAの魅力を伝えてIVUSAって面白い団体だなって、ここで自分も一緒に頑張りたいなって思ってくれることが、新入生にとっての挑戦かな。この報告会をきっかけにしてほしい。
―伊勢くんの報告会に対する思いを聞いて、本番が楽しみになってきました!では、来場者は、新規会員から既存会員、保護者や協賛企業の方など様々な人がいると思うんですけど、その人たちに向けて伝えたいことはありますか?
報告会ってIVUSAが去年1年やってきた活動報告をするのもそうだし、IVUSAの理念もそうだし、IVUSAの魅力を一番伝えられる大きな機会だと思うので、来るか来ないかは迷っているなら是非来てほしいです!!後悔させないものを作るので!!!!
―次は伊勢君のことについて聞きたいんですけど、なぜIVUSAに入ろうと思ったんですか?
2つあって、1個は話すとめっちゃ長くなるから1個だけ話すとすると、ジャスティン・ビーバーが好きなんだよね。中学の受験期くらいからずっと音楽を聴いてて好きなんだけど。
―ジャスティン・ビーバー…?!
うん。それで、俺らが大体中学生の時に東日本大震災が起きたよね。それで東北に来たのがジャスティンだった。色んな海外アーティストが来日を中止にしている中、ジャスティンは来てくれた。そういう精神だったり、ジャスティンってそれだけじゃなくて色んな国に行って、住宅建設だったり学校建設だったりっていうところにすごいお金を出していたり、実際にジャスティン自身も現地に行って一緒に左官したりセメント作ったりしていて。自分の好きなアーティストがこういう活動をしているのを知って、自分もそういう活動してみたいっていうのを漠然と中学・高校の時に考えていたんだよね。やっと大学生になってボランティアをする機会ができて、たまたまカンボジアに行くサークルが学校にあって入ろうとしたんだけど、友達がIVUSAを見つけて、「こっちの方が面白そうだよ」って。それで、そっちに誘われてIVUSAに入って、のめり込んじゃった(笑)。
―大好きなジャスティンが日本に来て復興支援をしている姿を見たのがきっかけなんですね。今まではどんな活動に参加してきたの?
今までは新潟県関川村での活動*3だったり、東京都利島村での活動*4、常総市の災害救援活動*5だったり、印旛沼での活動*6、横浜市青葉区「こどもの国」竹林整備活動*7、栃尾ふるさとづくり活動での子ども隊*8、あとは今年だったらカンボジア学校建設活動*9。色んな分野に満遍なく行っている感じですね。
写真:去年のカンボジアでの活動の様子(真ん中の帽子を被っているのが伊勢くん)
―そうだね。今までIVUSAで過ごしてきた時間の中で一番印象に残った出来事はありますか?
報告会なんだけど、活動で言うならカンボジアかな。
―カンボジアの活動では何が一番印象に残ったのかな?
ここだけでは全然語りきれません。チームとして本当に素敵な隊だったし、最高だったんだよね。全員が常に目的を意識して、現場で自分のベストを尽くしていた。カンボジア隊を通じて自分もこんな素敵なチームを作りたいと思ったかな。
―すごく充実した活動だったんだね。今3年生だけど、これからIVUSAの中でやりたいことはある?
活動よりはクラブ*10を頑張りたいかな。今年1年間アドマネ*11っていう役割を務めるんですけど、本当はグループ長*12をやりたかったんだよね。アドマネってクラブ員の色んな情報を集約した上でその情報を元に、グループ長やクラマネに情報を展開するのもそうだし、そこで得た情報をもとにアドバイスしたり行動判断を下したり、提案するんだよね。情報管理って自分の性格上向いてないと思うんだけど、その苦手な分野に挑戦することとその情報収集面から色んな提案をクラマネ*13やグループ長にしていくことを今年1年間頑張っていきたいなって思います。
―苦手なところを伸ばしていきたいっていうこと?
クラブをもっと良くしていくために頑張ろうと思っています!
―次は将来の夢について聞かせてください。夢っていう大げさなものでなくてもいいけど、これからどうなりたい?
夢か。こういう人間になりたいっていうのがあって、結構大雑把なんだけど、余裕のある人でいたいなっていうのがある。「余裕のある」って色々意味があるんだけど、高校の時から青年海外協力隊に興味があって、行きたいなって思いがあります。実は1、2年の時からその青年海外協力隊の説明会に何回か行っているんだよね。そこで経験者と話して色々話は聞いていて、IVUSAを2年間経験してきた中で行きたいなって気持ちもだんだん強くなってきていて。その中で将来的にはJICAとか国際協力機構みたいなのは漠然と頭の中にあるんだけど、これといった夢はないかな。
―とりあえず国際ボランティアに関する仕事に就きたいってこと?
そうだね。そこで経験したことをどこに活かすかはまだ分からないのだけど、直近のやりたいこととか目標としては、そこが今頭の中にあるかなって。
―IVUSAでの経験がちゃんと活かせそうだね。
本当それ考えてたし、IVUSAで活動する上で強くなっていったって感じかな。特別なスキルとか持ってないんだけど、色んな考え方であったり組織や人をマネジメントすることをIVUSAで学んでるし、この経験を少しでも活かせたらなって。でも本当に院を出てから行こうか、学生のうちに行こうか、民間経験して行こうか悩んでる。そもそも試験通らなきゃ話にならないしね。
―最初はすごく元気な人なのかなって思っていたんだけど、割と落ち着いていて真面目なんだね。
いや、俺はほんと地味(笑)。
―リーダーはあんまりやりたくない方なの?
リーダー向きではないかもしれない。今まで野球部とかやってきて、どちらかというと支える側だったから。小中高副キャプテンだったし、野球部でそういう位置だった。
―大学生活はどう?
大学の中では普通の人かな。普通、並みの人です。友達も平均的で、単位も平均的に取って。
―今までそういう感じなんだね。報告会リーダーっていうのは結構自分の中では大きい?
そうだね。報告会は1番自分の中で大きいものだし、そこは気持ちも強かったりするかな。
―IVUSAのプロジェクトのリーダーって大体熱血な人というか、どっちかっていうと明るい人だけど、違う感じでもいいなぁって思った。
俺の場合、「熱血!!」っていう感じではないからね(笑)。でも昨日の幹部会で、最後水口さんに「かましたれ」って言われて、報告会に対しての気持ちとクラマネに伝えたい気持ちをその場で言う機会をもらったんだけど、そこで良かったよって言ってくれる人もいて。それを聞いて泣いてくれているOGさんがいて、幹部会のレセプ中に「感動したよ。卒業したけど同期呼ぶね」って来てくれたんだ。同期も終わった後にLINEくれたりして「なんか頑張ろうって思えたわ」っていう連絡をもらったから、あの場で伝えられたのはよかったなって。その場を与えてくれた水口さんには感謝してる。
―いい人だね、水口さん。では最後の質問に行きたいと思うんですけど、あなたにとってIVUSAとは何でしょうか?
『最強のどえむ集団』かな。自分の成長のために自分のできないようなことだったり、自分の一個上のレベルに挑戦したり、キツイことだったりに挑戦していく環境がIVUSAにはいっぱい待っているので。尊敬できる先輩や同期がいっぱいいるし、後輩でもこいつちょっとすげぇなって思える後輩もいて、そういう刺激的な環境で揉まれて自分自身も挑戦して、すごい環境に自分いるなって思って。自分のできないことだったり、嫌なことだったり、自分に挑戦している人がいっぱいいるから、社会に対しても挑戦できる団体になっているんじゃないかなって思う。今年、水口さんがスローガンで「自分への挑戦、社会への挑戦」って掲げているけど、まさにそういう感じかなって。自分のできないことだったり、やらなそうなことだったり、レベルが高いことだったり、そこに挑戦する人たちがいっぱいいるからこそ社会に挑戦できる団体になっているんじゃないかなって思う。ハングリー精神だよね。もっとやれるみたいな。キツイけど(笑)。
―たしかにそれはあるよね。キツすぎて意味分からないけど、また行こうとしちゃう。
そうそうそう。俺もここまでノンストップで来たし、振り返れば始まりは去年の報告会だったんだよね。そこから止まらなかった。キツいと思った時期もあるんだけど、なぜかやろうって思っちゃうから。
―そういう周りの人の存在のおかげでもあるのかな?
そうだね。一緒に頑張ってくれる仲間がいるから。
―やっぱりIVUSAっていいですね。今日はありがとうございました。
インタビュー:清野姫史(神奈川大学3年)
カメラ・編集:花岡香奈子(東洋英和女学院大学3年)
〜編集後記〜
伊勢君にとって報告会がどれぐらい大切なものなのか伝わってきました。IVUSAでの経験を将来にちゃんと活かそうと考えていて偉いな、真面目なんだなぁって思いました。報告会まであと少しですが、どんな報告会になるのか楽しみです。(花岡)
*1:IVUSAではリーダーのことをマネージャーと呼んでいます。
*2:CMT劇:毎年、報告会で行なっている災害シュミレーション劇
*3:新潟県関川村での活動についてのレポートはこちら→ 新潟県関川村「大したもん蛇まつり」活性化活動2016 | NPO法人IVUSA
*4:東京都利島村での活動についてのレポートはこちら→利島活性化活動7次隊・8次隊 | NPO法人IVUSA
*5:常総市の災害救援活動についてのレポートはこちら→関東・東北豪雨災害救援活動1次隊 | NPO法人IVUSA
*6:印旛沼での活動についてのレポートはこちら→ 第1回印旛沼クリーン大作戦 | NPO法人IVUSA
*7:横浜市青葉区「こどもの国」竹林整備活動についてのレポートはこちら→竹林整備活動 | NPO法人IVUSA
*8:栃尾ふるさとづくり活動での子ども隊についてのレポートはこちら→ 2016年度第3回新潟県長岡市栃尾地区ふるさとづくり活動 | NPO法人IVUSA
*9:カンボジア学校建設活動についてのレポートはこちら→ 第8次カンボジア小学校建設活動 | NPO法人IVUSA
*10:クラブ:IVUSAではいくつかの大学ごとにまとまりを作っていて、それをクラブと呼んでいます。
*11:アドマネ:クラブにおいて、事務管理を統括するポジションのこと
*12:グループ長:クラブではいくつかのグループがあり、グループに所属している会員をまとめるポジションのこと
*13:クラマネ:クラブマネージャーの略。クラブをまとめているポジションのこと