IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第71回「自分らしさが光る場所」 田井中舞歌さん

第71回目のIVUSATIMESは、神奈川白楽クラブ神奈川大学4年の田井中舞歌さんです。自らTIMESへ取材依頼をしてくださった田井中さん。大学生活やIVUSAでの活動が終わりに近づいてくる中、最後にみんなに伝えたいことがあるようです。ぜひご覧ください。


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―始めに、自己紹介をお願いします。

 はい。神奈川白楽クラブ神奈川大学4年の田井中舞歌です。


―田井中さんの方からIVUSA TIMESに対して取材依頼をしてくださりましたが、どうして取材してほしいと思ったのでしょうか?

 理由は2つあります。一つは神大生が多かったっていうところで、IVUSATIMES自体にすごい興味があったからです。もう一つは、自分は3年生からIVUSAに入ったので、もっと自分のことを知ってほしいと思って。


―IVUSAの皆さんにもっと自分のことを知ってほしいんですね。

 うん。もう4年生までIVUSAをやっているとみんな知ってたり役員とかやってたりするんだよね。活動行った時にすごく楽しそうな雰囲気を出していて、それでもっと自分のことを知ってもらえたら、今後の活動ですんなり入っていけるんじゃないかっていうことで取材してもらおうと思いました。


―なるほど。宣伝ってことですね?

 宣伝!はい!(笑)。


―次は、これまでIVUSAでどういう活動に参加してきたかを聞きたいと思います。

 3年の夏にオオバナ行って、3年の春にカンボジアに行きました。2つだけです。


―カンボジアで班長をやられていたそうですけど、その時はどうでしたか?

そうですね。最初は、IVUSAでの経験が長い他の班長さんに色々圧倒されました。でも、班長はIVUSA歴ではなくて自分らしさが大事だなって思った時に、初めて自分のやりやすいように出来て、すごく楽しかったっていう印象はあります。


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写真:カンボジアでの活動の様子


―とても充実した活動だったんですね。田井中さんは3年生からIVUSAに入りましたが、なぜIVUSAに入ろうと思ったんですか?

 高校の同級生が京都衣笠クラブにいるんですけど、その友達がインドとかカンボジアの活動に行っていて、その話を聞くたびに楽しそうだなっていうのをすごい感じていました。でも大学1、2年生までは体育会の陸上部に入っていたんですけど、ちょっと色々あって辞めた時に、その友達が誘ってくれて3年生で入ろうかなって思いました。


―ここ(神奈川大学)にもあって良かったですね(笑)。

本当に(笑)。「神大にもあるよ」って言われて、「えっ神大にもあるの」みたいな(笑)。
3年生の時に説明会へ行って、ちょうど去年の今の時期(取材したのは4月)に入ろうかなって。


―オオバナの活動に行った時の印象はどうでしたか?

 そうですね。正直に言うと、自分にはボランティア向いてないなって思いました(笑)。あんなに人のために熱く動いている人たちを見て、びっくりしたからです。IVUSA色がめちゃくちゃ出ている活動だなって思って。人数も多いし、全然人とも関われず、結局何のために行ったのかなと思った3日間でした。その時にやっぱり自分にはボランティアは向いてないのかなって、誰かのために活動するのって結構難しいなって思った最初の活動でした。


―それで悔しいなあって思ったから、次の活動としてカンボジアに行ったということですか?

 そうですね。その時に辞めようと思ったんですけど...(笑)。でも、まだ1つの活動しか行ってないのにこのまま終わるのってもったいないなって思って。
 元々カンボジアにはすごく興味があって、IVUSAの活動以外で夏に行ったんですよ。だから春の活動は2回目のカンボジアだったんです。本当は活動へ行くのを迷っていたんですけど、プロマネさんやその時のアドマネさんに電話して、「オオバナとはいい意味で真反対の活動だよ」と言われて、それも見てから考えるのもいいかなって思って参加することにしました。オオバナのときに同い年である3年生とか4年生、下手したら2年生が班長をやっていて、自分の同じ学年の子が前に出てプロジェクトの作り手をやっていてかっこいいなって。すごく楽しそうだったんですよ。その姿を見て、カンボジアでは自分が隊に貢献できるポジションをやりたいなと思って、班長は立候補しましたね。


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―行動力がありますね。すごい…。

 やらせてくれるかは分からなかったんですけど、人材育成に興味があるってことをプロマネさんに言ったら、「ちょっと班長で推しとくわ」って言われて、気付いたら班長をやることになっていました。


―人を動かせるのはすごいですね!これまでは今までの活動について聞いてきましたが、IVUSAに入っていて印象に残ったことはありますか?

 IVUSAに入って印象に残ったことは、本当に適材適所に色んな人がいるなっていうのをすごい思いましたね(笑)。表に立っている人もいるけど、縁の下で支えている人も多いし、みんなそれぞれ自分の役割に合ったことや自分がやりたいことをちゃんと自分の意志で行動していることを感じました。自分らしさが潰されていなくて、お互いの良いところを尊重し合っている組織だなって思いました。


―プロジェクトに参加するだけではなくて、広報をしたりクラブを管理したり色々出来ますもんね…。

 うん、そうそうそう。


―田井中さんは今4年生ですが、これからIVUSAでやりたいことはありますか?

 もうあと1年しか無いので、クラブに携わるよりはプロジェクトでガツガツやっていきたいですね。来年の春にカンボジアの9次隊を作って、そこで終われたらいいなって思っています。


―役職に就きたいですか?

 班長やったんでスタッフマネージャーををやって終わりたいなって夢はあります。


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―夏プロは行かれますか?

 教員を目指していて採用試験が7月・8月にあるんで、9月ぐらいの活動に行ければ行こうかなって。


―ちなみに何の先生を目指しているんですか?

 保健体育の先生です(笑)。


―そうですね。人間科学部でしたね(笑)。(人間科学部ではスポーツのコースがあります)なるほど。先ほど教員を目指して頑張っているとの話を聞きましたが、他に頑張っていることは何かありますか?

 大学4年間は教職1色の4年間だったの、IVUSA以外でに頑張ってるのは教職かな。


―大学生活を振り返ってみていかがですか?

 良い意味ですごく視野が広がったなって思っています。私、滋賀県出身で、お母さんが横浜出身だからこっちに来て神奈川大学に通っているんです。田舎よりはたくさんの人がいて色んな人に出会って、色んな経験をして、自分の視野も広がったし、価値観も変わったなっていう印象かな。ちょっと自分の考えに柔軟になれました。


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―大学は色々なバックグラウンドを持った人がいるから、自分との価値観の違いに驚かされますよね。次はプライベートな話に移りたいと思うのですが…。趣味はありますか?


 趣味はカメラ旅ですね。カメラがすごく好きですね。サイクリングも好きなので、カメラを持って暖かい日によく一人で出かけたりします。


―カメラ好きなんですね。IVUSAにはカメラが好きな人たくさんいますよね。

 だからなんか一緒に取りに行きたいなと思って。


―写真撮ってみますか?(諒くん)

 これ使ってるんだ。ペンタックスだ。桜ないね(笑)。


―ホントだ、前あったのに(笑)。

 難しい。ファインダーないんだね


―一眼よりひふみんさんみたいなカメラ(ミラーレス一眼)の方がすごい軽くていいなって思います。(諒くん)

 確かに、めっちゃ軽かった。


―なんかもう良く分かんないんですよね。一眼ってたくさん機能あるじゃないですか。絞りとかがもう分かんなくて。

 絞り値とか?シャッタースピードとかでしょ。難しいよね。


―こだわってやっている人もいるけど、私はもうこだわらないので(笑)。

 こだわってないんだ。


―撮れれば何でもいいですね。パッと見できれいだったらそれでいいです(笑)。用意した質問に全て答えていただいたので、最後の質問に行きたいと思います。あなたにとってIVUSAとはなんですか?

 「自分らしさが光る場所」ですね。IVUSAには色んな人がいて、それをつぶし合わずにお互い高め合っていける部分があると思います。みんなが素を出してて、自分もすごくここでは素を出せるし、自分らしさが認められる場所ですね。


―すごく共感できます。まだ話したい事はありますか?

 3年で入ったからこそ出来ることっていっぱいあるって思っています。
 例えば、プロジェクトへ行った時に、自分のIVUSAにいる経験が今の2年生と一緒だからこそ今の2年生の気持ちが分かったりすることがあるんだよね。
 この前の活動で班長をやった時に、一番気をつけていたことが「初心に戻る」だったんだよ。全員が当事者意識を持って活動に参加するからこそ良い活動になると思っているから、班でミーティングする時も「何でこの班ミーティングをやるのか?」という意識を常に持ちながら班長をしていました。


—良い活動を作る上でとても大事なことですね。

 そうだね。一番伝えたいことは「何かを始めるのに遅すぎることはない」かな。
一応陸上部も、中高まではバスケ部だったのね。で、大学もバスケ部に入ろうと思ったんだけど、平塚キャンパスにしかなくって。ちょっとこれは遠すぎて無理だと思ったから。もともと走るのは苦手じゃなかったっていうか。好きだったし。それで、陸上部の説明会に行った時に「初心者でも入れる」って言われて。じゃあ挑戦してみようと思って。
 「やらない後悔よりやる後悔」、やって後悔しようと思ってとりあえずやってみたけど。まあ2年で辞めちゃったけどね。でもそれで色々経験できて、考え方が広がってまた違ったIVUSAに入れたことは良かった。

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写真:陸上部の活動

 1年生からIVUSAに入っていればもっと色んなことできたかなと思うけど、私は新規3年で入ったからこそ、色々考えられることもあるし。だから、この代で入ったことは全く後悔していないよ。この歳で入れたから、色んな形でIVUSA内で還元できることはたくさんあるのかなって思っている。
頑張ってね、タイムズ!好きでずっと読んでるんだ。


—いつも読んでくれて嬉しいです!今日はありがとうございました。


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インタビュー・編集:清野姫史(神奈川大学3年)
カメラ:髙橋諒(神奈川大学2年)


〜編集後記〜
田井中さんとは何度か話したことはあったのですが、今回の取材を通して深く話すことで今までの田井中さんのイメージが変わりました。(良い意味ですよ!)
久しぶりにインタビューを行った回だったので、緊張しましたが無事に記事更新できて一安心です…。(清野)