IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第82回 「ワクワクする場所」八巻誉人さん

第82回IVUSATIMESは、IVUSA26期学生代表の立命館大学4年八巻誉人さんです。ivusa会員約4000人のトップである学生代表を目指し続けた本当の理由や、知られざるプライベートのことなど、今年度IVUSATIMES最初の記事はワクワク盛りだくさんでお届けします!とくとご覧あれ!!


f:id:ivusatimes:20180511174414j:plain



京都衣笠クラブ4年の八巻誉人です。よろしくお願いします!


―まず、最初になぜ学生代表になろうと思ったのか聞かせてください。

IVUSAに入りたての時から学生代表に対する憧れだったり格好ええなあって思いがありましたね。

それと、大学入試直後の春休みに、バックパッカーで東南アジアのスラム街を一人で一ヶ月ぐらい歩き回った経験にも影響されたかな。スラム街を回った理由は、自分ら日本人の生活はこんなに豊かなのに、何でスラム街みたいな現状があるんだろうといった疑問や、ただただ怖いもの見たさかな。好奇心からやね。

俺らは色々なところでちっちゃな悩みを抱えてるじゃん。その悩みに、普段から色々困らされたり、頭抱えてると思うんねん。じゃあ、スラム街の子どもたちはどんだけしんどそうな顔してんだろうって思ったんだよね。だって、俺らよりずっと生活基準が低くて、生きていくのに必要なお金すら貰ってないわけじゃん。

それで、気になって行ってみた。そこで驚いたのは、スラム街の子供たちは全然悩み事とか無さそうなんだよね。本当にびっくりした。失礼な話だけど、決して豊かではないように見える暮らしの中で、どれだけ生き生きとした暮らしをしてるんだって。むしろ、この人達の方がおもろい生き方してると思って羨ましいかった。俺と何が違うんだろうと深く考えましたね。


f:id:ivusatimes:20180511180943j:plain
インド住宅建設活動の時の様子。


ーなるほど。バックパッカーの体験が大きく影響していたんですね!他にも何かありませんか?

あとは、東日本大震災を経験したのが大きいかな。俺は仙台市出身なんだけど、津波で何度も人が流される光景も見たし、亡くなった同期もいて。そこで初めて、ボランティアを通して現地の人にとって何が必要なのかということも深く考えました。

その事もあって、ボランティアが本当に現地の人達にとって正しいのか、偽善かどうか自分自身判断できるのはどこかなと。その結果、26年間の長い歴史があり、4000人を巻き込める最前線のボランティア団体の学生代表だったらその答えが見えるかもしれない。そう思ったんです。そう考えて学生代表に立候補しました。


f:id:ivusatimes:20180511175309j:plain
26期学生代表に立候補された3人の方々(左から坂本奈月さん、八巻誉人さん、鈴木祐介さん)。去年TIMESでも取材させていただきお世話になりました。


―そうなのですね。確かにボランティアが正しいのか判断できるところなのかもしれません。学生代表になって数ヶ月ですが、その答えは見つかりましたか?

結局まだ見つかっていないかな。人のためになることって難しいよね。ただ、自分の力だけで人のために何か出来る事ってひとつもない事は良く分かった。

だから今の目標は仲間が輝く瞬間を作るって事。どうやったら仲間の力になれるか、どれだけ人の個性を受け入れられるか、どれだけ自分と違うカラーを認識できるか、そいつのこだわり、軸はなんなのかって、みんなの話聞いてみて自分に吸収してみたい。その中で色々見つけたいですね。


―ひとりで出来ることもあると思いますが、それよりも仲間の力が大きいのですね。学生代表なって変わったことはありますか?

これは即答で「無力感」やな。俺ほんまに何も出来ないわと。IVUSAのことも何も知らなくて絶望していたな。

そこで、人のために自分だけで出来る事って何もないと気づいた。色んな人と会話していく中で、「あ、こいつすげーな。俺に持ってないモノがあるな」って徐々に思い始めて、じゃあ俺は何持ってるのか、やってやれることは何かあるのかと、自分を見直す事が多くなったな。

それで、色々なことをもっと知っていきたい価値観になったところが、変わったなって自分でも思う。今までは俺が俺がって自己中心的にやってきた3年間だったから。


f:id:ivusatimes:20180511182141j:plain

f:id:ivusatimes:20180511182449j:plain
「仲間が輝く瞬間を作る」


―なるほど。あの、話変わりますけど実際にIVUSA TIMESに興味はありますか?

え!?めっちゃあるで(笑)!俺ずっと出たかったもん。4年間の夢の一つだからね。興味はあったんだけど、自己推薦では出たくないっていう(笑)。

琵琶湖外来水生植物除去大作戦の時に中心メンバーとしてオファーあったけど、俺の中ではインタビュー受けるの学生代表の時って決めていたから断ってしまった。だから、知人が出てたらクソーって思ってたもん。めっちゃ悔しかった(笑)。


f:id:ivusatimes:20180511180130j:plain
琵琶湖外来水生植物除去大作戦の時の八巻さん。

f:id:ivusatimes:20180511180258j:plain
琵琶湖では写真中のオオバナミズキンバイという外来植物を除去します。こう見るとすごい量ですね。


―ありがとうございます!そこまで言っていただけたら嬉しいですね(笑)。今年度から26期がスタートしましたが、今年のIVUSAはどの様な方向性ですか?

「チームで戦う」っていうこと。俺は歴代の学生代表みたいに個性が光ってるわけでもないし、何かのスペシャリストでもないから、ひとりひとりの個性を集めて、それを活かせるチームとして戦うのが26期と思ってる。

そのために必要なのがスローガン「今を越えろ」の通り、今の自分の経験、価値観だけで人を判断するんじゃなくて、どういう風にすればこの人は更に輝くのかな、この人のために自分にできることは何かなって考えながら、成長して今を越えて欲しい。

みんなとチームで戦った先に見たい景色があるからもっと一人一人が変わって輝いてほしいなと思ってる。その原動力がワクワクだろと俺は思ってる。これが26期の方向性かな。4000人のチーム感出したいな。


―4000人のチームですか。夢が膨らみますね。その会員に向けて何かメッセージはありますか?

もっと話しかけてほしい(笑)。電話とかバンバンしてほしいし、飲みに行きましょうって言われたい~。怖いとか、忙しいとか思われてんのかなぁ。


―八巻君のプライベートとか聞きたいんですけど…。

高校の時はラグビーに明け暮れていました。昔は巨漢で今とは20キロぐらい違う。これ4000人興味あるんかな?(笑)。趣味というか、人と電話するしたり飲みに行くのが好きだね。この前も朝の8時ぐらいまで飲んでた。彼女とも会うのは月1くらいだし…。


f:id:ivusatimes:20180511174904j:plain
送ってもらった写真の中にバイクの写真もありました。休みの日に乗っているのかもしれませんね!


―4000人を代表して言いますが、みんな興味あると思いますよ(笑)。彼女の話詳しく聞いてもいいのかな(笑)。

いいけど、需要あるか?(笑)。熊本の災害救援で初めて出会って、琵琶湖外来水生植物除去大作戦で再び会ったところあたりから、そろそろやなぁと。次あったら告白しようと思ってた。そして告白しました!一週間後に返事もらったんやけど、「付き合うけど、一つだけ覚えててほしいのが、あと5センチで好きになるから。」って言われたの。5センチ埋めるために文通とかしてた。でもまだ5センチ空いたままかもしれないね(笑)。


―文通とか最高です。現代人が忘れてしまったあの感覚はきっと大切なものになると思いますよ!そこで、あなたにとってIVUSAとは一体?

「ワクワクする場所」。人との出会いが面白い。時に支え合い、励まし合い、共に涙を流し、おもろい景色を一緒に見たり、そんな事ができる仲間の存在はとてつもなく大きい。仲間と一つの目標を追うっていうのは僕にとってたくさんワクワクをくれたし、今の僕があるのは仲間がいるからだと思ってます。


f:id:ivusatimes:20180511175123j:plain


ータイムズの取材も八巻さんのワクワクのひとかけらになって貰えれば幸いです!ありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!


f:id:ivusatimes:20180511174532j:plain


インタビュー:山本真悠子(龍谷大学4年)
カメラ・編集:二ツ矢裕悠(関西大学3年)
編集:髙橋諒(神奈川大学3年)
~編集後記~
次から次へと話題が出てきたり、インタビューの前にアルコール入れるあたり、他の人とは違う豪快さを感じました(笑)。
学生代表を目指し続けた理由は色々と深いものがありました。とても楽しい1時間でした!!