IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第98回「チャンスがある場所」

第98回IVUSATIMESは、ロジスティクスマイスターチームマネージャー*1を務める、群馬高崎クラブ4年氏家優香さんです。今回は、ロジマイスターについてや、活動を裏で支えているロジの秘密に迫りました。どうぞご覧下さい。

 

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―まず自己紹介をお願いします。

ロジスティクスマイスターチームマネージャーの群馬高崎クラブ4年氏家優香です。

 

―よろしくお願いします。最初に、ロジとは何かを簡単にお願いします 

ロジっていうのは、IVUSAの活動、主にプロジェクトで土台となる部分を担っているセクッションで、調理と装備とドライバーの3つをコアロジと呼んでます。具体的には調理はご飯を作ったり、装備は活動で使う物の管理やメンテナンスをしたり、ドライバーは人や物を運んだりしています。

 

―ありがとうございます。当日作戦もロジですよね?

当日作戦もロジなんですけど、コアロジとはちょっと別で、マイスターチーム長はコアロジの方の所轄になってます。

 

―そうなんですね。次に、ロジマイスターとは何か教えて頂きたいです。

 ロジマイスターとは、さっき言ったコアロジのプロフェッショナルみたいな感じです。マイスターはコアロジの技術や知識を初めてロジをやる人よりも知っているので、それを伝えたり、後輩育成とか、安全管理とかリスク管理をしたりするのも仕事かなって思います。

 

―マイスターになるのは難しいですか?

うーん…基本的にロジの経験とか、あとは今のマイスターからの推薦とか、やる気があればなれます(笑)

 

―何かなるために研修あるんですよね?

年に1回だけなんですけど、関東と関西でマイスター講習というものがあって、そこで試験を受けて合格するとマイスターになれます。

 

―そうなんですね!最初にどうしてロジに興味を持ったんですか?

 IVUSAには災害救援に参加したくて入った訳ではないんですけど、1年生の夏に先輩に誘われて災害救援活動に参加したのがきっかけです。活動で一緒になった先輩に「災害現場ではロジの力がすごい求められる」と聞いて、ロジをやれば災害で役に立てるのかなって思ってロジに興味を持ちました。その後、1年生の春プロで調理をやって、そこからロジをやってます。

 

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―そうだったんですね。もともとは災害に興味があって入った訳ではないって仰ってたんですけど、IVUSAに入った理由は何ですか?

ただボランティアにしたいっていう理由です。大学の中でいくつかボランティアのサークルがあったんですけど、IVUSAが1番規模も大きいし色んなことをやっていたので、入りました。

 

―私も同じです!ロジに興味をもって、マイスターになって、4年生でマイスターチームマネージャーをやろうと思った理由は何ですか?

マイスターチームマネージャーをやろうと思った理由は、先輩や周りの人に「やって欲しい」と言われたからっていうのもあるけど、今まで3年間先輩から教わってきたことがたくさんあるので、それを最後の1年でたくさん人に伝えて残していきたいなっていう思いがあったので、チーム長をやることにしました。

 

―思いが素敵です!調理、ドライバー、装備の3つがあると思うのですがその中で何が1番好きですか?

1番好きなのはドライバーです。

 

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―何でですか?

物や装備や水を運ぶから現場との距離が近いっていうのと、ドライバーは調理や装備とも協力が必要で、ドライバー以外の業務に触れることができて隊全体を見られるのでドライバーが1番面白いです。

 

―ドライバーは調理とも装備とも関わり多いですよね。ロジ以外にもPTはたくさんあると思うのですが、ロジの魅力は何ですか?

 ロジの魅力は、やればやるほど面白くなることかな。初めてやったときって、何もできなくて笑

 

―私は迷惑をかけてしまって、そうでした。

「めっちゃ悔しい」って思うんだけど、何回もやっていくと前できなかったことができるようになったり、分かることが増えたりすると面白いです。

あとは事前から他のロジメンバーと一緒に業務をするし、活動中も一緒にいることが多いのでロジのチーム感が高まるのが面白いところかな。

 

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―今まで、ロジを経験してきた中でアクシデントが起きても成功につなげたことはありますか?

私が1年生で初めて調理をやった時、もともとコンソメスープか何かを作る予定だったんですが、差し入れでトマトジュースをたくさん貰って(笑)その時にロジの先輩が気を利かせてトマトジュースを使ってミネストローネのスープにメニューを変えた時に「おぉすごい」と思って。

 

―すごいですね!

そこで、臨機応変に対応するロジのすごさや面白さを感じられました。

 

―今まで経験してきて成長したことは何ですか?

今まで、あんまり人前や上に立ってこなかったのですが、ロジでたくさん経験しました。ロジってロジの人たちだけではできなくて、たくさんお手伝いの人が来てくれます。そこでどういう指示だしができるのか大事になってくるので、どうやったら分かりやすく説明できるかはすごい考えながらやっています。説明の仕方って難しくて、自分では分かると思っていても相手が分かってなかったら意味が無いので、どれだけ分かりやすく伝えられるのかは大事かなって思います。

 

―そうですよね。ロジは難しいと聞くので、ロジをやろうか迷っている人、諦めてしまう人にメッセージお願いします。

ロジって怖そうとか難しそうとかイメージはあると思うんですけど、最近のロジの人たちは良い意味でも悪い意味でも怖い人そんなにいないかなって思う(笑)あとは、ロジは裏方ではあるんですけど、だからこそのやりがいや面白みっていうのがあるのでぜひ1度やってみて欲しいです。

 

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はい、ありがとうございます。私は1回だけ調理をやったことがあって、ロジができる人はかっこよくてすごいなって思いました。

私も1年生の時はロジの先輩かっこいいなって思ってました。私の中でのかっこいいロジの先輩っていうのは、「この先輩がいれば大丈夫」みたいな安心感がある先輩たちだったので、すごいその気持ちはわかります。

今の、マイスターの人たちも1年生とかからかっこいいって思ってもらえるように頑張っていきます。

 

―ロジで大切だなって思うことはありますか?

ロジ以外でも言えることなんですけど、やっぱり事前7割が1番大事かなって思います。

 

―そうですよね。

IVUSAでは事前7割って言うんですけど、ロジでは事前8割って言われているくらい事前にどれだけ準備をできるかによって、当日の成功は変わってくるかな。どれだけ事前準備ができるかで、当日スムーズに活動を支えたりとか、トラブルが起きたときに臨機応変に対応できたりとか、事前をきちんとしていくのは大事です。

 

―すごく事前が大切ですよね。私がロジをやったときに、減点法って聞きました。

 そうなんです。例えばミスをすれば減点されると思うんですけど、ロジは減点されるだけで加点をされることがないんですよね。加点はされないって言うのは、例えば時間通りにご飯ができたとしてもそれって当たり前のことなので、それを褒められることはないですよね。その逆に時間に遅れてしまうと減点されていきます。なのでロジはどれだけ減点を少なくできるのかも大事になってきます。

 

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―難しいですね。でも逆にそれができたらすごいことだと思うのでロジのすごさをみんなに知って欲しいなと思いました。

 知って欲しいです!

 

―ロジの楽しさややりがいは何ですか?

 ロジの楽しさややりがいは、他の隊員とは違うタイミングで現地の方とふれあう機会がある事だと思います。活動によっては先発隊って言って、先に現地に行くこともあるんですけど、その時に現地の方とお話したり、差し入れで食材をいただいてお話ししたりとか、他の隊員とは違うタイミングで現地の方とふれあう機会があります。

 

あとは、終わった後の達成感っていうのは1番のやりがいかなと思っていて、チームで活動期間頑張ってきたからこそ最終日はすごく仲良くなって、終わった後の達成感もロジの魅力の1つかなって思います。

 

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―チームとして仲が良いと思うんですけど、今までにこんなことがあったよっていうエピソードはありますか?

プロジェクトで、もともとカウンターパートの方にサプライズでケーキを用意してたんですけど、諸事情により来れなくなってしまって。その時にケーキの用意はしてあったので、どうするかってなったときに、活動中に誕生日の人達にサプライズで出すことになりました。みんなで隠れながらばれないようにケーキを作って、交流会の時にケーキを出して、喜んでもらえたのが良かったです。

 

―喜んでもらえて、感謝されるのもやりがいに繋がりますね

 はい。何回かロジはチーム感や仲が良いのが魅力って言ったんですけど、プロジェクトってロジだけでは成り立たないし、スタ*2だけとかアド*3だけでも成り立たないなって思ってて、全部のセクションが上手く連携し合うことでプロジェクトは成り立っているなと実感しています。

 

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―本当にそうですよね!趣味はありますか?

映画鑑賞で、ゴールデンウィークはコナンを見てました。

 

―1番好きな映画は何ですか?

好きな映画はハリーポッターが好きで、DVDも全部持ってます

 

―すごいですね!本は読んだことありますか?

本も読みました。

 

―本も持ってるんですか?

何冊か持ってて、あとはUSJにハリーポッターのエリアもあるので、毎年ぐらい行ってます。

 

―いいですね!では最後に、あなたにとってIVUSAとは何ですか?

私にとってIVUSAとはチャンスがある場所だと思います。IVUSAにはたくさんチャレンジとか成長するチャンスはあると思うので、それをどう活かすかも活かさないかも自分次第かなって思っています。もちろんIVUSAに合う合わないはあると思うんですけど、そこで自分のプラスになるなって思ったら、ぜひチャンスを自分からつかみに行く姿勢が大事だなって今IVUSAを続けてきて感じています。

 

―挑戦するチャンスがたくさんあると思うんですけど、その中でロジを選んでみてどう感じてますか?

ロジをやっていると、怒られて辛いなって思うときもあるかもしれないんですけど、それだけ自分の成長に繋がっているなって実感します。なので是非怖がらずにロジに興味を持ってもらいたいです。

 

―今日はありがとうございました。

ありがとうございました。

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編集・取材:内藤美紀(神奈川大学) 

 
編集後記:内藤美紀やればやるほど面白くなるという言葉が印象的だったのと優香さんの後輩に対する思いが素敵だなと思いました。夏プロでは調理や装備のお手伝いをする機会があるかと思います。少しでもこの記事を読んで、ロジに興味を持つ人が増えたら嬉しいです。

*1:ロジスティックスマイスターチームマネージャー:ロジマイスターのチーム長。活動において移食住、装備の重責を担うのがマイスターである。危険物や車の運転など大事故に繋がりかねない業務を行うため、資格制にしている

*2:スタ:班長や勉強会を担うセクション

*3:アド:会計、会員管理、広報、渉外を担うセクション