第120回目となるIVUSATIMESは、京都衣笠クラブ4年の磯田博基さんにインタビューしました。磯田さんはこれまでにクラブではクラブマネーシャー、プロジェクトでも色々な活動に参加したくさんの役職を経験してきました!その中でも特に想いが強い熊野大花火大会活性化活動について色々聞いてみました!全国的にも有名な熊野の花火大会ですが、どのような課題があり磯田君はどのような想いで関わってきたのか。最後の1行まで激アツな内容になってます!
今回のメニューは、
1.なぜ熊野の活動に行き続けるのか?
2.なぜクラブマネージャーを志願したのか?
3.本部員を志願した理由について
4.あなたにとってのIVUSAとは?
の4本です。お楽しみに!
なぜ熊野の活動に行き続けるのか?
―自己紹介からお願いします。京都衣笠クラブ4年磯田博基です。今日はよろしくお願いします!
―よろしくお願いします。はじめに今回、磯田君から直接取材をして欲しいというのを聞いたんやけど、何で取材を受けようと思ったん?
基本的にはいつも行っている熊野の活動のことを皆に知って欲しい想いがあって、このIVUSATIMESを通して知ってもらえたらいいかなと思ったので引き受けさせていただきました。
磯田君は熊野以外にも、カンボジアとかオオバナとかも行ったと思うねんけど、色々な活動がある中で今回どうして熊野に焦点を絞ったの?
うーん、なんでやろ(笑)。
例えば単純に思い入れが強かったとか?
熊野の中で結構特殊な役職をやらせてもらっていたから、その分思い入れが強い!それを一緒に考えていてくれる人が増えたら嬉しいなっていう想いがあったからです。
まずは思い入れのある熊野について聞いていこうかなと思うんだけど、春と夏はそれぞれどんなことをするのかを教えて欲しいです。
夏は8月17日に毎年花火大会が熊野市であるのでその運営のお手伝いをメインで、あとはそれ以外に地域の商店街でブースを出したりとかそういうことを通して地域の魅力をもっと外に発信して行こうっていうのが夏の活動。
なるほど。春はどんな感じ?
春は、熊野市をより活性化していくためにどんな方法があるかみたいなのを皆で話し合ったり、月に1回ぐらい熊野市の人が集まって皆でお店出して地域を盛り上げていこうみたいなイベントがあって、その運営のお手伝いをしたりお店を出させてもらったりしています。
夏は体を使ったお手伝いをしていて、春は頭を使った活動をメインにしているという感じ?
そういう感じだね!
そもそも活動がどうやって始まったのか教えてもらっていい?
2011年くらいに台風で熊野市が被災して、それでIVUSAが災害救援で入らせてもらったことがIVUSAと熊野市が初めて関わったタイミングかな。そこから後に熊野市は少子高齢化でお祭りの花火大会の担い手が難しいという話を頂いて活動が始まったんだよね。
なるほど。熊野の花火大会は全国的にもすごく有名だと思うんだけど、その中で磯田君は4年間関わってきて熊野市が抱える課題点や問題点はどういう部分だと思う?
そうだね。さっき話したように熊野の活動では特殊な役職をやらせてもらってたんだ。夏の活動で花火大会が終わった後にゴミがたくさん出るのが深刻な問題になってて、そのゴミを少しずつ減らしていくために作られたエコセクションっていう部門があるんだ。それを2年生の時からやらせてもらっています。初年度や2年目では200袋300袋のゴミ袋くらいあったかな。
めっちゃ多いねんな。
会場が本当にゴミで埋め尽くされて足の踏み場がないみたいだったらしくて。自分が初めて行った2年生の時も結構それに近い状態で、それまでにどうやったらゴミが減るんだろうというのを色々考えて、全然その時はうまくいかなくて結局ゴミも減らなかった。
具体的にIVUSAとしては、どういう行動をしたのかな?
一つは、熊野市の地理を活かして環境啓発のスタンプラリーをしたんですよ。各ポイントで環境にまつわる豆知識の問題を出して答えていってもらって、最後ゴールを目指してもらうみたいな。参加してもらうことで、環境の知識を身に付けてもらいながら、楽しんでもらうのが目的。そういうスタンプラリーをしたっていうのがまず一つ。そういうことを通じて「ああ。ゴミって持ち帰らないといけないんだな」という考え方につなげることはできたんかなってとこはあるね。
まずはその観光客の方にゴミ問題があるってことを知ってもらうことから始めてるって感じなんかな。
そうですね。
なるほど。今後はどういう活動や方向性で動いていくのかな?
そうだね。新しく熊野の年間チームという部署を作ってもらって、今色々話し合ってます(笑)。これまでは観光客の方に焦点を当てて啓発してたけど、ちょっと熊野市の方と考え方にギャップがあるのを課題として感じたので、まずは熊野市の方にもっと環境啓発について知ってもらって、一緒にゴミ問題を解決していこうという風に持っていきたいなというの考えています。
そのギャップっていうのは、IVUSAとしてはもっとゴミ問題に取り組もうと思ってるけど、熊野市の方々はそこまで深刻に捉えていない感じなのかな?
そやね。ゴミが出るのは仕方ないみたいな。
今後はゴミを減らすのもそうやけど、熊野市の方の意識も変えていくことも今後の課題って感じかな?
そうだね。そこが難しいなあっていう感じですね。
IVUSAと熊野市のつながりのきっかけが災害で、祭りの担い手が少ないという課題を解決するために関係が構築されていったと思うんだけど、その担い手不足は解決されたのかな?
まだ解決し切れてない部分があると個人的には思います。熊野市の方も、「IVUSAさんがいるから回ってるんですよ」って言ってくださってる状態だから、まだ解決しきれていないと思います。今後は外部の企業さんや他の団体さんの協力も必要になってくると思います。
なぜクラブマネージャーを志願したのか?
なるほど。ありがとうございます!熊野とは別の話になるんだけど、磯田君は関西で何か役職やってる?
今はクラブでグループマネージャーやってるかな。去年はクラブマネージャーやってました。
どういう想いでクラブマネージャーをやろうと思ったのかな?
大学二年生の時の話になるんだけど、新歓でリーダーをやったことがきっかけかな。そこから新歓リーダーや学祭サブリーダーをやって色々な経験を積んだ。そこで広い視野でクラブを見ることができたことも大きい。
色々やったんだね。他にもきっかけはあるかな?
後は衣笠クラブの皆が選挙の立候補締め切りのギリギリでも誰も出なかったので(笑)。
そうなんだ(笑)。
危機感がすごかったね。結構迷ったけど、新歓や学祭の経験を通してたくさんの人に助けてもらったから、今度は自分がクラブに恩返ししたいなっていう思いが生まれた。そこで立候補ボタンを押した!
クラブが危機的状況にあったからこそ、自分がやらなきゃって思ったのかな?
そうだね。このままじゃ良くないって思ったのが大きいかな。
磯田君と同じくクラブに対して危機感を覚えていた同期は周りにいた?
いたね。ただ立候補する勇気が持てなかったり、クラブが無くなっても仕方ないと思う人とか色々いたかな(笑)。
やっぱり色々な考えの人がいるからこそIVUSAっておもしろいよね。今コロナ禍で後輩と直接会えない状況だと思うんだけど、その中でどういう動きをしてるのかな?やっぱりクラブや熊野の活動もそうだけど、新たな担い手を増やすのは大事だと思うから。
そうだね。まずこうしてIVUSATIMESに取材してもらって熊野の活動を少しでも多くの人に知ってもらう。後は電話で色々話したりすることかな。
なるほど。5年後、10年後に熊野がこうなってほしいっていうビジョンはあるかな?
やっぱり1人でも多くゴミを捨てる人が減ってくれることかな。俺が初めて熊野の活動に参加した時に、目の前でゴミを捨てられたのが凄く悔しかったから。理想は浜にゴミ1つ落ちてない中で熊野の花火大会ができたら良いなって思ってる。観光客もゴミを捨てないって意識を持ってほしいです。
本部員を志願した理由について
ゴミ問題はどこも深刻だからね。磯田君の想いが凄く伝わってきた。これまでに色々な役職をやってきたことで視野が広がってきたと思うんだけど、本部員を志願した1番の理由は何かな?今本部でクラブサポーターっていう役割をやらせてもらってて。学祭でいう「リーダーズにつくサポーターの先輩」みたいな感じなんだけど。
クラブサポーターってそういう感じなんだ。
そうそう。自分のクラブと近所のクラブを担当してて、月に一回くらいはクラブマネージャーと面談してるんだけど。自分も三年でクラブマネージャーやって、右も左もわからない状態だったから、役員にも迷惑かけちゃったんだ。。その時に個人的には面倒見てくれる四年生の先輩とかいるとありがたかったなぁって思って。やっぱりクラブマネージャーって皆が思っている以上に大変だと思うから。大変やった経験をちょっとでも共有して、参考にしてもらえればいいなと思って今やってます。
自分の時はサポートが少なかったからこそ、自分はその分経験生かしてやってあげたいって思った感じかな?
うん。特に今年はコロナだし。何をどうしていいかわからんとおもうから。
俺たちも初めての態勢だからね。
だからこそ、同じ目線に立って考えてあげたいなって思ったのもある。
ありがとうございます。次が最後の質問なんだけど、その前に磯田君から皆に伝えたいこととかあるかな?
熊野の活動一緒に行ってくれる後輩探してます(笑)。熊野についてでもいいし、環境系の活動興味ありますって子は是非一緒にお話ししましょう!
あなたにとってのIVUSAとは?
ありがとう!最後に。あなたにとってIVUSAとはなんですか?「自分の可能性を教えてくれる場所」かなって思います。自分自身、たまたま最初は「友達出来ればいいな」くらいの気持ちでIVUSAに入って、色々新歓とか学祭とかリーダーとして経験させてもらったし。高校までは、自分がリーダーになんてなれたもんじゃないって思ってたんだけど(笑)。でも意外とやってみたら何とかなるんだなぁとも思って。IVUSAを通して、できなさそうでも自分で可能性を閉ざしちゃったらダメだなって学ばせてもらったので、「自分の可能性を教えてくれる場所」だと思いました。
ありがとうございます!これをきっかけに熊野の活動に興味を持って担い手になってくれる人が増えたら良いね!今日はありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
コロナが収まり、またみんなで活動出来る日が一日でも早く来て欲しいです。 編集後記:川本真大
インタビュー:川本真大(関西大学4年)澤雄太(神奈川大学4年)
編集:川本真大、澤雄太