第123回となるIVUSATIMESは神奈川白楽クラブを卒業した立和田優花さんにインタビューをしました。クラブマネージャー時代のお話しや、フィリピンでの活動など現在社会人だからこその視点でお話しして頂きました。どうぞ最後までご覧ください。
今回のメニューは、
- 1.クラブマネージャー時代のエピソード
- 2.横浜クラブ、神奈川のクラブだからこその良いところ
- 3.思い出のある活動・エピソード
- 4.IVUSAでのことが現在につながっていると感じたこと
- 5.あなたにとってIVUSAとは
の5本です。お楽しみに!
―まず、自己紹介をお願いします。(渡辺)
神奈川白楽クラブを卒業しました、立和田優花です。よろしくお願いします。
―よろしくお願いします。優花さんは現在どんなお仕事をされているんですか?(渡辺)
瓶詰めや缶詰めを売っている保存食屋さんで働いています。
—珍しいお店ですね!後ほどお仕事に関してのお話も伺いたいと思います。(渡辺)
1.クラブマネージャー時代のエピソード
―横浜クラブでクラブマネージャーをしていた時に大変だったことやエピソードを教えていただきたいです。(渡辺)
はい。横浜クラブは人数が少なかったので、役職の兼任が大変でした。クラブマネージャー兼、新歓リーダー兼、学祭リーダー兼、事業部長兼、スタッフマネージャー兼…もう色々やりすぎてわけが分からなくなって大変だったな。あとは、新歓や学祭をシフト制にしたくてもできないほどで、少しも休憩が取れなくて大変でした。
―横浜クラブは当時何人いましたか?(竹内)
私がいた頃はもう片手に収まるぐらいじゃないかな。人が少ないから楽なこともあったけどね。

―いろいろな役職を兼任していて、つまずいたりすることはありました?(渡辺)
うーん。つまずきすぎてもはやつまずいてないみたいな。それが普通みたいな感じだったな。もちろん他のクラブの人にアドバイスをもらったり、IVUSAの事務所でアルバイトをさせてもらったりしていたので事務局さん達に助けてもらいました。事務局さん以外にも事務所に先輩とかIVUSAで活躍している人がいたから「大丈夫?」とか聞かれた時によく相談して、なんとか頑張っていました。
―事務所とのつながりを上手く使っていたということですね。(渡辺)
2.横浜クラブ、神奈川のクラブだからこその良いところ
―横浜クラブは現在もうないですが、横浜クラブの良かったところや神奈川のクラブだったからできたことなどあれば教えて下さい。(渡辺)
まず、横浜クラブは名前が好きでした(笑)。私の中では全国のクラブの中で一番いい名前だと思っています。名前だけは負けないと思っていたので。横浜クラブってかっこよくない?
—たしかに、かっこいいです!(竹内)
いいよね。あとは私たちが中心になって江の島清掃ができたのは良かったです。
―江ノ島清掃はどんな活動ですか?(竹内)
神奈川の代表的な観光地である江の島の海岸を綺麗にして、もっと観光客の方が過ごしやすいようにするという活動です。もともと「海さくら」という団体さんが江ノ島の海にタツノオトシゴを取り戻そうと活動していて、その方々に乗っかって活動を始めたのがきっかけです。
―横浜クラブのメンバーで海さくらさんと一緒に活動していたということですか?(竹内)
一緒に活動していたわけではなくて、海さくらさんは海さくらさんでごみを拾っていて、定期的に海岸を清掃してくださったから、海さくらさんが清掃していない箇所を伺ったり、SNSで確認したりして別の場所を清掃していました。あっちは海さくらさんが清掃してくださってごみがないから私たちはこっちを清掃しよう!みたいな感じ。清掃が終わったら観光もしていたからそれも楽しかったな。
―いいですね!(竹内)
他に良かったこととしては、神奈川は当時白楽クラブと横浜クラブの二つしかなくて、クラブマネージャーも二人だけだったから二人で頑張ろうね!みたいな感じで協力していたのが楽しかったです。横浜クラブの良いところは規模が小さくてクラブ員も少ないから昼休みとかにみんなで集まれるっていうのも良かったな。
3.思い出のある活動・エピソード
―次に、優花さんが参加した活動の中で思い出のある活動があれば教えて下さい。(渡辺)
思い出のある活動はやっぱり「フィリピン減災・環境保全活動」だと思います。行ったきっかけは本当に些細なもので、他の活動で一緒になった先輩が誘ってくれたからです。せっかく国際ボランティアサークルに入ったわけだし、一回くらい海外に行ってもいいなって思ってすぐに行くって決めました。いざ行ってみたらIVUSAの五本柱*1がほとんどできる活動で、12日間くらいの滞在の中で凄く充実した日々を送ることができました。どの活動でもそうだけど、フィリピンでもそこでしかできない経験が沢山できたから行ってよかったと思っています。活動中は大変なこともありましたが、機会があるなら何回でも行きたいと思います!
—素敵ですね。活動の中で印象に残ったことはありますか?(渡辺)
一番印象に残っているのは、主な活動である防災と減災の教育を小学生や中学生に教えるために学校に伺わせて頂いた時のことです。私たちで非常バックに入れる物を伝える動画を作成して、それを小学校で流して頂きました。凄く真っすぐ見つめて学ぼうとしている生徒さんたちを見たときの光景が一生忘れられないなって思っています。その中で一つでも必要なことを学んでくれたら嬉しいし、フィリピンは台風がよく来る地域だからあの動画を少しでも覚えておいて実際に行動してくれたら嬉しいなと思います。
―その動画って全部英語で作成したんですよね?(竹内)
そうそう。
―現地では英語でコミュニケーションをとっていたのですか?(竹内)
フィリピンは英語だけど、もちろん通訳の方がいて、あとはIVUSAでも凄く話せる子がいたから困ったら通訳してもらっていたね。
―宿泊するときも現地の人と同じような生活をしていましたか?(渡辺)
首都のマニラから6時間くらいかかる田舎町での活動だったので、数日間は現地でホームステイさせていただきました。現地にはIVUSAと同じような防災や環境保護について考えている若者のコミュニティがあって彼らの家にIVUSAの学生が一人か二人で泊まらせてもらうという感じでした。
―すごい、語学留学みたい。(渡辺)
でも、エアコンもないし、これ誰でも開けられるじゃん?!みたいな鍵だったし、朝は鶏の声で起きる生活だった。ドライヤーもシャワーもなくて、体を洗うときはポリバケツに水をためて浴びる感じだった。
―思っていたよりも向こうの環境で生活する感じでびっくりしました。(渡辺)
そうなの、全然Wi-Fiがない家庭もあって、運がよかったらWi-Fiを借りられるけど、運が悪ければ活動終わって、帰ったら携帯はカメラしか機能しない家もあったみたい。現地での生活は大変だったけどそのお陰で文化も学べました。本当に凄い経験をさせていただいたなって感じています。そしてみんな優しかった。見てみて!これフィリピンの子が手書きで書いてくれたやつ~!
―かわいい、デザイナーさんが書いたみたいな感じですね。そんなものを貰ったら嬉しいですね!(竹内)
バディー制度があって一人日本人、一人フィリピン人のペアで行動していて、この色紙はバディーだったジョイちゃんが帰るときにくれたんだ!この活動に行ってものすごくフィリピンが好きになって、その後もう一回行ったし、留学でセブ島にも行った!おすすめの活動だから活動が再開したら是非行ってみてね。
4.IVUSAでのことが現在につながっていると感じたこと
―現在社会人として働かれていますが、IVUSAでのことが現在につながっていると感じたことがあれば教えてください。(渡辺)
今、保存食屋さんで働いていていること自体がだいぶつながっているなって思っている。保存食って私の中で最初にピンとくるのが非常食だったのね。非常食って防災全体に凄い関係があるから、求人を見たときに、凄いぴったり!と思ってすぐ応募しました。そもそもその求人を見つけたのもIVUSAに入ってなかったら見つけてなかった。というのも、学生の時にアルバイトしていた居酒屋の店長が元IVUSAの幹部の方だったんだよね。その店長が今の仕事を見つけることができた求人サイトを教えて下さったの。凄く気に入っている仕事だから、もしIVUSAに入ってなかったら今の職業に就けてないと思うとすごく怖いね。今、お店の非常食セットを作る企画を任されているところなの。9月1日の防災の日に合わせて、私たちの保存食屋が選ぶ非常食セットを販売する予定。それもフィリピンでの経験や防災、減災を学んだ中の知識が活かされたらいいなって考えています。
—すごい!IVUSAで学んだことが全部生かされているんですね。IVUSAに入っているときから、将来はIVUSAで学んだ事を生かせる仕事に就きたいと思っていましたか?(渡辺)
私は最初空港で働きたいと思っていたので大学は英語が学べる学科に入ったし、インターンシップはセブ島の空港で働けるものに参加しました。だけど、そのあとコロナの影響で空港や航空業界が採用中断になってあまり就活のやる気がなくなっちゃったんだよね。そんな時に店長が教えてくれたサイトをなんとなく見ていたら楽しそうな仕事を見つけたっていう感じ。全然保存食屋とか小売店とか、食品関係に進みたいとか1ミリも考えたことがなかったけど、結果的に今は自分に合っているから良かったと思う。仕事で企画をプレゼンすることもあるけど、人前で話すのは嫌いだし、話をまとめるのも苦手。でも、横浜クラブのクラブマネージャーを経験して、演説とか人前に立つ機会があったからIVUSAやっていてよかったって思ったかな。全然IVUSAでお話してなかったらもっと苦手だったと思う(笑)。
—喋りも上手ですし全然そんなふうに見えないです。(竹内)
5.あなたにとってIVUSAとは
—最後に、あなたにとってIVUSAとはなんですか?(渡辺)
私ね、選挙の時「自動販売機」って言った記憶があるのよ。でもその理由を覚えてなくて、なんだったかな。
—自動販売機、気になりますね。(竹内)
私はあんまりがつがつIVUSAやるタイプじゃなかったから、気が向いたときに行ける場所って考えていて、クラブ員にも気が向いたときに来てほしかったし、いつも来てとは全く思ってなかった。必要な時に行きたい場所、みたいなことを言った気がする。必要な時にお金をだしていい経験を買えるし、行きたいときに利用する場所、「行きたいときに行ける場所」ってことかな。
—なるほど、自動販売機も行きたいときに行ける場所ですもんね。今日はお忙しい中ありがとうございました!(渡辺)
インタビュー:渡辺まひろ(フェリス女学院大学3年) 竹内栞(群馬県立女子大学3年)
編集:渡辺まひろ(フェリス女学院大学3年)