IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第127回 「原動力」田村龍也さん

第127回となるIVUSATIMESは、元編集長の田村龍也さんです!!
今回はTIMESのことをより皆さんに知ってもらうため元編集長に、雰囲気ややりがい、活動を通して感じたことなど赤裸々に語ってもらいました。人生の夏休みと呼ばれる大学生活。皆さんはこの期間をどう過ごしていますか?TIMESという場所が龍也さんに与えたものはなんだったのか。大学生活で何をし、何を感じ、どう成長したのか。元編集長のTIMESとの歩みに迫ります。

今回のメニューは、

の5本です。お楽しみに!

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1. 田村龍也の今

―最初に自己紹介からお願いします。

はい!IVUSATIMES所属の元編集長、白楽クラブ4年の田村龍也です。よろしくお願いします!


―僕も自己紹介させていただきます。同じく神奈川白楽クラブ3年の柴田大輝です。本日はよろしくお願いいたします!

頑張ってください(笑)。


―早速質問の方に入らせていただきます。今までIVUSAでどんな活動に参加しましたか?

プロジェクトは、関川村*1、九十九里浜*2、山形*3、飯山*4、単発の竹林*5に参加しました。2019年の台風15号があった時には、千葉県の鋸南町に行って災害救援活動をしました。

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山形県日本海沿岸清掃活動

―何度かプロジェクトでお会いしましたね!
龍也さんは、沢山プロジェクトに行かれているイメージがありますが、IVUSAには2年生から入られたんですよね?

そうだね、新規2年でIVUSAに入った!


―実質1年間でそれだけの活動に参加されているのは本当にすごいと思います!

ありがとう(笑)。


―IVUSAに限らず龍也さんって行動力がすごいなと思っているんですよね。よく写真撮影やドライブをされているじゃないですか。自分のやりたいと思ったことに対して、プランを立てて、即実行している印象があります。

褒めても何も出ないよ(笑)。
でも、最初の一年間は大学の課題に追われてたり、他のサークルに入ってたけどすぐ辞めちゃったり、正直何もしてなかったんだよね。


―そうなんですね。IVUSAに入ったきっかけは何でした?

2年生になる時に、同じ学部の白楽クラブの子にIVUSAを教えてもらったのがきっかけだった!説明会で話を聞いた時に、色々なプロジェクトとかクラブの活動があってしっかりとした組織だなっていう印象を持った。話を聞いていて「わくわくする気持ち」というか「面白そう」と思ってIVUSAに入りました!


―確かにIVUSAって本当にたくさんの魅力的な活動がありますよね。

本当にそう思う。


―IVUSAでの4年間を振り返ってみてどうでした?

IVUSAに入った最初の一年間でプロジェクトに5つ参加したんだけど、最終的には、プロジェクトでは班長、クラブではグループマネージャーを務めました。でも、もっと深くプロジェクトに携わったり、年間チームに入ったり、いろいろやれば良かったなぁという後悔はある。最終的には広く浅くって感じだったけどそれでも、ボランティアを通して感じた、人の温かさだったりマネジメントをすることの面白さを実感することができました。色々あった3年間だったけど「人と話すのが好きな自分」に気がつくことができたのは一番大きな発見だった!


2. 田村龍也とIVUSATIMES

ー今度はIVUSATIMESについてお聞きします。IVUSATIMESにはどうして入られたんですか?

タイムズを知ったきっかけは、白楽の昼会だった。当時、先輩の髙橋諒さん*6に「タイムズに入ってみない?」って声をかけていただいたんだけど、すぐに「やります」とは言わなかった。いや、言えなかったと言うのが正しいかな。というのも、タイムズで責任感を持って最後までやり通せるのかなっていう不安があったからね。それでも、入って頑張ろうと思った一番の理由は「今しかできないことを全力で」というコンセプトを、自分の中で漠然と持ちはじめたからだね。

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10月クラブ会(ハロウィン)での諒さんとの写真

―そのコンセプトを持ち始めたのは、1年生の頃に感じた後悔が関係しているのですか?

そう!大学1年生の時の「何もできなかった」っていう後悔があったから、何か変えたかったね。


―自分の後悔をそのままにせず、新たな龍也さんの糧にしたんですね。入った当初はタイムズについてどんな印象がありましたか?

初めてタイムズの人と会ったのがミーティングの時だったな。みんなの印象は柔らくて、アットホームな雰囲気っていう感じがした!


―ほんとにそうですよね!そんなアットホームなタイムズですが、編集長目線でタイムズの魅力を具体的に教えてほしいです。

活動で幹部を務めていたり、クラブで役員をしている人に取材することで、活動のこと、クラブの色、その人の人間性を知れるのが1つかな。真面目な人から面白い人まで、人を知れるのが面白い!2つ目は、人の気持ちを感じ取れるようになったこととか、助け合いの心が自然と生まれたことかな。記事を編集する時に、話し手の想いとか熱意を想像しながら言葉を選ぶことで、人の気持ちに寄り添える力が付くのが記事作りの面白いところだったり、タイムズ員に関しては、忙しい人がいた時は「手伝うよ!」って言って、お互いに助け合えることがタイムズの良いところ!他にも、タイピングが上手くなったりコミュニケーション能力が少しだけ上がったり、、挙げたらきりがないかも(笑)。

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タイムズ12月ミーティング


―タイムズって仲間思いの子がたくさんいますよね!僕は、1人で作業すると「なんでこんな作業してるんだろう」と目的を見失いそうになる時があるんです。そんなとき助けてくれる、支えてくれる仲間がいる。そういう環境に入れて幸せです(笑)。

学業とかアルバイトで忙しいときは大変だよね。タイムズのメンバーで助けてくれる子が多いなって特に感じたのが、就活をしていた時なんだよね。さき*7とかしおり*8とかみんなすごい手伝ってくれて、助け合いながら記事を作れたのがよかった。それに、タイムズ以外のことでもそうだけど、俺は人と話すのが好きで、人の為になることが自分にとって嬉しいし喜びになる。だから、結果的に人のためになることができればいいと思う。些細なことかもしれないけど「ありがとう」って言われるだけでも報われる気がするし、やりがいにも繋がる。俺はそういうところに目的を見出してるかな。


―「ありがとう」は最強ですね。なんでも1人でやろうとするのは無理だし人と人との関わりが重要ってことですよね?
 
そうだね。自分の行動量とか熱量にも関わるから、人とのつながりとか環境はすごく大事だと思う!


―逆に、環境が合わないなと感じた時や溶け込めそうもないなと感じた場合はどうされてますか?

もちろん、色々な活動に参加してたくさんの人と出会うと、時に「この人苦手、、合わないな」って人とも出会うよね。それは当然のことだと思う。でもそんな時だからこそ「人とのうまい付き合い方を学べるチャンスだ!」ってプラス思考になる事が大事なんじゃないかな。自分から壁を壊すというか、閉じてる心の鍵をカチャっと開けるイメージ。別に、必ずしも鍵穴に鍵を差し込んでドアを開ける事が目的じゃなくて、まずは鍵穴に鍵を差し込む。人との付き合いで例えると「その人のことを知ろうとする状態」かな。まずは一歩踏み出す勇気を持つ事が大切だと思う!

 
―なるほど。他に、龍也さんが人間関係において感じることって何かありますか??

うーん、、。人間関係ってお互いの距離感が大切だと思っていて、イメージすると「二枚の扉」かな。


―「二枚の扉」ですか?

うん。初対面でまだ何も知らない時は、お互いが扉からチラッと顔を出した状態だけど、交流する機会が増えるとだんだんその扉が開いて距離感が縮まるよね。ずっと扉が閉まったままの人もいるけど、そういう時は、自分が無理矢理に扉を開きに行かずに取りあえず自分の扉だけ開けておく。あとは何もしない(笑)。自分自身の扉をオープンにしておけば相手も自然と扉を開けてくれると思っていて、何においても言えることだけど「自分を見せること」って信頼とか信用にも繋がるから、すごく大切なことだと思う!


ー確かに素顔がよく分からない人よりも、自分を見せてくれる人の方が近づきやすいですよね!人との関わり方について龍也さんの考えを聞いて、だから、龍也さんって気さくな方なんだろうなって感じました!

そう感じてくれてたら嬉しい!

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大学生活で学んだ人生観を熱く語ってもらいました


ー少し話が変わるのですが、龍也さんはボランティアをすることにどんな意味があると思いますか?アルバイトと違ってボランティアは、自分がいくら頑張ってもそれに対する対価が確定してるわけではないところがボランティアの難しいところだと思います。龍也さんは、ボランティアのそのような面についてどう考えていますか?

アルバイトとボランティアの違いか。
アルバイトは対価としてお金がもらえる場所で、ボランティアは「お金以上のものを得れる場所」だと思ってるかな。例えば、この地域はこんな場所なんだなとか、いい人がたくさんいるんだなとか、美味しい食べ物がたくさんあるんだなとか、小さなことだけどそれも一つの発見だよね。地域の人・もの・場所の魅力を体感できるのってお金以上の価値があると思わない?そこから繋がって旅行に行ったときに、お世話になったところを今度は自分が家族とか友達に案内できるじゃん?考え方次第でボランティアの意義ってたくさん出てくると思うよ。何よりもボランティアをして「感謝されることの嬉しさとかやりがい」を実感することが出来たのは大きかったと思う。アルバイトとの違いはそういうところかなって思ってる!
 

―どんなことも自分から発見したり、発見を他のことにつなげる、あとはさっきの話に戻ると自分から他者にオープンにすることだったりと、自分から何かすることが重要なんですね。
 
そう、何に対しても思考と行動が大切だと思う!
俺は「今やらないと一生後悔する」って思うと自然と体が動く(笑)。


3.田村龍也の今後

―では今後についてお聞きします。
残りの学生生活でのビジョンは何かありますか?

まず、学生中のビジョンは「車で日本一周する」という目標を立てて計画をしています!あと、いつになるか分からないけど自分が撮った写真を写真集にして売ってみたいな!

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一人旅で訪れた青森県の蔦沼(水面に反射する紅葉の絶景)。2021.10.24~11.12の20日間で「車で日本半周の一人旅」を達成されたそうです! 

―写真集できたらすごいですね。
頑張ってください!!

ありがとう!


―社会人になってからのビジョンや目標はありますか?


社会人になってからは楽しいこと辛いこと両方あると思うけど、やっぱり耐えなければならない部分が多くあると思う。まず1年目は、何でも学んで吸収しようとする姿勢は大切だと思ってる。住宅展示場で家を売る仕事をするんだけど、そこで目標にしてるのは、お客様から「田村さんで良かったよ」と言ってもらえるようなプロの営業マンになりたい。タイムズで養われた力を生かして、お客様の伝えたい想いを感じ取って寄り添える営業マンになりたいな。あとは、人生で一番大きな買い物でもある「家」を売るではなく「快適な人生の手助けをする」っていうマインドで頑張りたいな!


―すでにプロ意識が高いですね!

頑張ります!
 

4.IVUSATIMESに期待すること

―IVUSATIMESの後輩に期待することはありますか?
 
一番はIVUSATIMESを存続させてください!(笑)。


ーはい(笑)

あと、もっとコミュニケーションをとってほしいな。例えば何かやりたいと思ったら企画するとかね。それも思考力だし、全員が孝動できる人になってほしいと思う。そうやってタイムズという場所を通して思考力を持った人が、どんどん下の代に連鎖していってほしいな。最後はとにかく楽しむことかな!

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5.あなたにとってIVUSATIMESとは

―それでは最後の質問です。
龍也さんにとってIVUSATIMESとはどんな存在ですか?

うん、なんて言おうかすごく悩んだけど、
一言でいうなら「原動力」かな。


―原動力。

端的にいうと、自分の行動のきっかけ、源泉になった場所だから「原動力」だと思ってる。
俺って広く浅く関わる人間で、これまでタイムズが取材してきたすごい方々みたいに、プロジェクトマネージャーをやったり年間チームに入ったり、クラブマネージャーをやったりという経験は何も無くて、タイムズ以外で言うなら「白楽クラブでグループ長をした」っていう経験しかないんだよね。


―グループ長もすごいですよ!

ありがとう!
だから、IVUSAでの活動を振り返った時に、一番深く携わってきたのってタイムズなんだよね。タイムズに入ってからたくさんの記事を見たり取材をしていると、大学2年生の時に漠然と思った「今しかできないことを全力で」のコンセプトを体現している人がIVUSAにたくさんいることに気づいた。と同時に「その考え面白いな」とか「自分も見習いたいな」と思う事も結構あったんだよね。だから、より一層自分のこのコンセプトを大切にしようって思うことができた。


―今を全力で生きる人ってかっこいいですよね!

本当にかっこいい!
「車で日本一周をしたい」って考えが生まれたのも実はタイムズがきっかけで、「大学生の内に大きな事をしたい」って想いを強くしてくれたのがタイムズでの経験なんだよね!


タイムズが龍也さんを今の龍也さんたる人物にしたってことですね?

そう!
自分の行動の源泉になった場所だから、
「原動力」かなって思う。


―ありがとうございます!僕も今しかできないことを全力でしようとする考えを見習いたいと思います!

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今回初めて取材から編集まで一通りの作業を行わせてもらいました。何度か別の方へのインタビューには参加させてもらうことはありましたが、編集の作業がとても過酷であることを思い知らされました(笑)TIMES編集員の歴代先輩方の偉大さに脱帽しました。と同時、今後は僕も皆さんに学生の多くの思いを、面白く、深く、熱く伝えられるように頑張りたいと思います!残りの大学生生活、「今しかできないことを全力で」。編集後記:柴田大輝

インタビュー・編集:柴田大輝(神奈川大学3年)カメラマン・伊藤さき(國學院大學3年)

*1:新潟県関川村活性化活動

*2:千葉県九十九里浜全域清掃大作戦

*3:日本海沿岸清掃活動

*4:飯山市活性化活動

*5:横浜市青葉区こどもの国竹林整備活動

*6:2018年度タイムズ編集長

*7:タイムズ編集員

*8:同編集員