IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第131回「新しい自分に出会える場所」鈴木和也さん

第131回IVUSATIMESは、大阪茨木クラブ4年の鈴木和也さんにインタビューをしました。昨年度はクラブマネージャーを務め、今期は幹部執行役員としてIVUSAを支える和也さん。クラブと向き合ってきて得たさまざまな経験や、それを幹部役員としてIVUSA全体に還元していくというこれからの想いなどをお話しして頂きました。ぜひ最後までお楽しみください!

今回のメニューは、

の4本です。お楽しみに!


―最初に自己紹介をお願いします!

大阪茨木クラブ4年の鈴木和也です。よろしくお願いします!


―本日はよろしくお願いします!


1. 思い出の活動

—はじめに、和也さんは1年生の時からIVUSAに入っていたんですか?

1年生からだったけど、入ったのは12月なんだよね。


—遅めの入会だったんですね。IVUSAに入ったきっかけは何ですか?

大学に入って新しいことをしたいなとずっと思っていたんだよね。小1から高3までずっと野球をやっていたんだけど、何か新しいことをやりたいと思ったときに、漠然とボランティアっていうのが出てきた。大学から新しいスポーツを始めます、とかだと、上手くなれる気がしなかったんだよ。ボランティアだったら新しく始められるし、4年間楽しくできそうだなと思って始めた感じ。


—大学に入る前の段階で、ボランティアに対して何か印象や考えていたことはありましたか?

ボランティアに対する興味はあまりなかった。ただ、兄が4つ上にいて、IVUSAに入っていたんだよね。全部が全部兄の影響ってわけではないけど、ボランティアをやっていたことは聞いていて、そういう選択肢もあるんだっていう意識は、頭のどこかにあったのかもしれない。


—IVUSAに入って活動してきた中で、思い出に残っている活動を教えていただきたいです。

入ってすぐに参加した茨木クラブのクラブ事業の、ICOフェスだね。地域の子どもたちと一緒に河川清掃や生物調査をする活動で、毎年1年生が中心となって行うんだよね。自分は1年生の途中からIVUSAに入ったから不安があったんだけど、初めてそれに参加した時に、同じ学年の人たちが温かく迎え入れてくれたり、役職を持って頑張ったりしている姿を見て刺激をもらえたんだ。


—入って間もない活動で、大阪茨木クラブの雰囲気を実感できたんですね!たしかにクラブ事業なら、入りたてでも取り組みやすい活動が多い印象です。

そうそう!それがすごく印象に残っているんだよね。



   クラブ事業のICOフェス(2021年度)


2. 大切なクラブのために

—昨年度お務めになった大阪茨木クラブのクラブマネージャーについてお伺いします!まず、クラブマネージャーになろうと思ったきっかけを教えてください。

きっかけは、茨木クラブがすごく好きだったから無くしちゃいけないって気持ちが強かったからかな! 1年生の時からクラブでいろんな経験を積むことができて、それが楽しかったんだよね。当初は自分も含めてクラマネの立候補者が出なかったんだけど、自分以外の同期もクラブはすごい好きって人がたくさんいたから、その人たちのためにも俺がやるしかないなと思って決めた!


—みんなのクラブへの強い想いを背負うことにしたんですね!具体的に、大阪茨木クラブのどこが好きで、何を無くしたくなかったのかをお聞きしたいです。

基本的にふわっとした平和な感じの人の集まりなんだけど、活動の時になるとみんなシャキッとする。ゆるい時はゆるいけどやる時はやるっていう切り替えがしっかりしているところが好きだったかな!この雰囲気に居心地の悪さを感じる人はきっといないだろうなと思っているよ。


—メリハリがあるとさらにクラブの雰囲気は良くなりますよね!



     クラブ会・いばらきポーズで


—クラブをリードしていく立場には責任が伴うと思うんですけど、こんなクラマネになりたいみたいな理想像ってあったんですか?

クラブのみんなに楽しく思ってもらうとか、活躍できるようにとか、みんなのためを第一に考えていく中で、自分ができること、クラマネにしかできないことってたくさんあると思うんだよね。だから、本部や他クラブとのつながりとか情報量を武器に、みんなの可能性を広げられるよう最大限できることを続けていくことは心掛けていたかな。


—具体的に憧れの先輩とかはいらっしゃったんですか?

正直憧れの人はいなかったんだけど、昨年度の茨木クラブの一個上のクラマネの今村優太さんや二個上の先輩、幹部の土家千夏さんなど、関わりのあった人それぞれの良いところをできるだけ多く吸収していたかな。少しでも真似できるようにというのは意識していたかもしれない。


—そこで色々な影響を受けながら、オリジナルの自分の理想像を創り上げていったということですね!

そうそう!


—実際に一年間クラブマネージャーとして活動していて、自分のこういうところが変わったなと感じたことはありますか?

ちゃんと自分の思いや考えていることを伝えられるようになったことかな。昔から自分の意見を言えなかったり、遠慮したりっていうことがあったんだけど、クラマネになって責任もある程度持てるようになったし、クラブへの気持ちは誰よりも強かったと思う。だからこそ自分の言っていることややってきたことに自信を持つことができて、はっきり言えるようになったかなっていうのが成長としてあると思う。


—僕もあまり人に意見とか言えないタイプなんですよね。でもリードする立場に立って、責任感を自分の自信につなげられたら改善できる部分なんだなと感じました。

でもね、今でもあまり厳しく言えないなーっていう場面はたくさんあるんだよね。今の幹部のメンバー、結構ズバズバ言える人が多くて(笑)。俺ももう少し厳しくなろうかなーとか思ったり(笑)。


—そうなんですね(笑)


3. 幹部役員として

—和也さんは今年度から幹部に入って学生執行役員として活動されているということで、具体的にどんなことをしているのかをお聞きしたいです。

クラブで例えるとクラマネが学生代表で、学生役員が幹部役員・執行役員にあたる感じかな。幹部の中に色々部署があるんだけどそこでクラマネと面談とかを通してサポートをしたり、本部役員会っていう本部のクラマネや幹部が月に一回集まる会議で、クラブやプロジェクトなどIVUSAの色々な要素がうまく動くように支えたりしているよ。


—ちなみに執行役員は幹部役員とは何か違うんですか?

いや、幹部役員と一緒だね。


—なるほど、一緒なんですね。執行役員をやろうと思ったきっかけは何かありますか?

きっかけとしては、4年生になっても頑張り続けている4年生でいたいっていうのが理由なんだよね。でも本当に幹部に入るつもりはなくて、立候補締め切り直前まで出ないって決めていたんだよ(笑)。


—そうだったんですか(笑)。

そうそう(笑)。だけどその時に、当時色々面倒を見てもらっていた千夏さんと電話でお話して、最初はもしかしたら役員をやるかもしれないということは伝えていたから、心配してくださったんだよね。そこで話したことで、自分が何に悩んでいるのかがわからなくなって、ほかの同期の人たちが幹部に出て頑張っているのになんで俺はやらないって言っているんだろうって思うようになったんだ。


—千夏さんとの電話が少し冷静に考える機会になったんですね。

そうだね。その電話の時に決めたわけではないけど、そこから今の学生代表の(島田)晴とか、他の先輩方とも色々話していく中で、やっぱり今挑戦しなければ後悔するなって思った。今の幹部も、昨年一年間一緒にクラマネの立場で頑張ってきた人たちが多いから、そういう人たちが頑張るなら自分も頑張らなきゃいけないなと思ったんだよね。


—周りからの刺激を、自分が幹部に入るきっかけにつなげることができたんですね。



  利島活性化活動の現地調整に赴く和也さん

—まだ今年度始動して間もないと思うんですけど、役員の中での自分の役割や、自分のここを活かしていきたいことはありますか?

二つあって、一つ目は、後輩たちから見たときに一番自分たちの気持ちを分かってくれる幹部でありたいってことかな。特にクラマネの目線で考えらえる存在が自分のやるべき役割だと思っていて、幹部の仕事は自分たちでやりたいことをやって終わりがちだけど、クラマネたちが何を求めているのかということに立ち返って、それを軸に動いていくことを自分は大切にしたいと思った。


—ご自身で経験したからこその視点を大事にできるのは特権ですね。

あとは伝え方だね。幹部で決まったことをクラマネに伝えるときも、上の人から流す形にはせず、同じ目線に立って伝えるように意識しているかな。


—同じ目線でのコミュニケーションは、後輩方にとっても安心して取り組めそうです。

そうであれば嬉しいよ。二つ目は幹部の10人の中ではなんでもやるっていうところかな。俺って特に際立って得意なことがあるわけではないんだけど、ある程度どんなことでもそこそこできるとは思うんだよ。


—たしかに器用に仕事をこなせるのは大きな強みだと思います。

だから、幹部みんながそれぞれ忙しかったり、しんどくて思ったように動けなかったりする時に、俺が常に気を使って、状況に応じてこの仕事は俺がやろうとか、こういう立ち振る舞いをしようとか、状況を見ながらなんでもできる自分の強みを生かしていければいいかな。全体に気を配って、やるべきことを探して柔軟に動くっていうのが、幹部の中での役割だと思ってる!


—幹部も一つのチームなので、和也さんの補完しながら動けるポジションはとても重要だと感じました!


4. 自分にあるもの。自分にしかないもの。

―あと一年間を通してこんなIVUSAにしていきたいというものを教えてください。

みんなの目がきらきらしているような、そんな団体になったらいいなと思っているかな。いろいろやりたいことがあってIVUSAに入っているけど、知らないうちに少し疲れてきたり、心の底から楽しめなくなったりっていうような人が、自分も含めて出てきてしまう傾向があるんだよね。


―ボランティアといえど活動の中には業務的なこともありますからね。

そうそう。でもその時に、1年生から4年生までみんながフレッシュに目をきらきらさせて、私これ頑張りますとか、僕これ頑張ってみたいですとか、やりたいことを失敗を恐れずに頑張っていけるような、そんな人たちが集まるようなIVUSAにしていきたいなっていうのは思っているね。


―積極的な学生が集った団体でありたいですね。

―最後に、あなたにとってIVUSAとは何ですか?

新しい自分に出会える場所かな。IVUSAに入ってなかったら今どうだったんだろうって思う。そもそもIVUSAに入ったことで自分が変われたし、IVUSAのいろんな経験が確実に自分の糧になっているんだよね。自分や周りの後輩を見ていても、この活動でのこの経験があったから今これを大事にしているとか、あるきっかけで今頑張っているっていうのがたくさんあると思うんだよ。

大学4年間って色々なことを経験するのが大事。IVUSAは色々な選択肢があるし、頑張れる場所もたくさんあるから、そこでみんなが新しい自分に出会って成長したり、見つけた自分の良いところを自信につなげてもらったりできればいいなって。


―経験を次の自分に生かしていくということですね。

クラブ会とかでよく言っていたんだけど、人によって得意なこと苦手なことってあると思うんだよね。それこそ幹部やクラマネ、プロジェクトの中心にいる人や、活躍している人を見ると、あの人たちすごいなって感じると思うんだけど、その人たちには持っていないけどあなたに持っている良いものもあると思う。

だから、仮に目立たなくとも、その人にしかない良いところをIVUSAでの経験を通して見つけてもらって、それを自信に変えてほしいんだ。実際俺はそれができたから、みんなにも経験をしてほしいなって思う!


―新しい自分を見つけて、その強みを存分に発揮できる場所になれば、IVUSAももっと良い団体になりますね。

―これでインタビューは以上になります!ありがとうございました!

ありがとうございました!


IVUSATIMESに加入して初めて取材をさせていただきました。和也さんは昨年の茨木クラブと駒沢クラブとの合同イベントの際に運営で初めてお会いしたところからお世話になっているので、初取材を受けてくださって本当に光栄です!和也さんからたくさんの自信やエネルギーを感じられたので、自分も自分なりのパワーで頑張っていきます!編集後記:古﨑駿也

インタビュー・編集:古﨑駿也(國學院大学2年)