IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

突撃!活動現場deインタビュー〈第二次長崎県対馬市海岸清掃活動〉

今回から始動する新企画『突撃!活動現場でインタビュー』とは、タイムズ員が実際に活動へ参加し、現場で活躍する人たちに取材をするというものです。記念すべき第一回目のインタビュー現場は対馬市!8月11日から14日の4日間にわたり行われた第二次長崎県対馬市海岸清掃活動に、3人のタイムズ員が参加してきました。第一次隊の現地活動からコロナ禍の影響で約3年が経ち、ほぼゼロからのスタートとなった対馬隊。今回は参加者たちがどんな思いで活動しているのか、3人に尋ねてみました。



プロマネ:長崎佐世保クラブ3年 佐伯諒さん

―自己紹介をお願いします。

長崎佐世保クラブ3年の佐伯諒です。長崎県対馬市海岸清掃活動のプロジェクトマネージャーを務めております。


―群馬高崎クラブ3年の福光さくらです。よろしくお願いします!

よろしくお願いします!


―早速質問に入りますが、今回の対馬隊にはどんな印象を持ってますか?

今回の隊はみんな仲がいいですね。カンボ隊*1で活躍している人がいるので、カンボ隊の勢いや団結力が、まだ基盤が全然ない対馬隊を勢いづけるのに凄くいい役割だなと思っています。


―カンボ隊のパワフルさがみんなに伝達しているのかもしれませんね。そんな隊が今出来上がりつつあるところですが、今後に向けてこの対馬隊に期待することはありますか?

僕が考えているのは、今回の活動ではコロナの影響で叶わなかったんですけど、地元の人たちを巻き込んでの清掃をしたいですね。海岸清掃をしてみると、海岸の様子や海洋ゴミへの意識も結構変わると思うので、地元の人達に知ってもらって、地元の人から自発的に取り組める状態にしていけたらなと思います。海外からゴミが海岸に流れつく現状もありますが、地元の人がゴミを捨てているというのもあることをカウンターパートの対馬CAPPAさんから聞いていたので、その活動を通して地元の人とも一緒に取り組んでいきたいです。


対馬の海を背景に全体挨拶をする佐伯諒さん


―清掃開始前に対馬CAPPAさんが挨拶してくださった時、拾っても拾ってもすぐゴミが漂着するとおっしゃっていたので、地元の方の手を借りつつ持続的な取り組みが必要なのかなと思います。

海流や季節風とか地理的な条件もあるので、海ゴミが集積しやすい場所であることは仕方ないと思うのですが、対馬隊の最終目標のひとつとして、韓国の学生と交流して一緒に清掃活動を行い、海に流れてくるゴミ自体を減らしていくというのがあります。そこまでたどり着くためには、まずは地元の方々から信頼を得て、対馬市全体から信頼を得て、対馬と韓国を繋いでもらう必要があります。実際、対馬CAPPAさんが韓国の方と清掃活動を行っているので、そんな方々との信頼関係を作りあげるためにも、まずは対馬との信頼関係を築こうと思います。これが対馬隊の大きな目標のひとつです。


―今回の隊はその大きな目標を叶えるための第1歩目ですね。

そうですね。


―そんな対馬隊に関われて凄く誇りに思います。
では、現地取材は以上です。ありがとうございました!

ありがとうございました!



調理PT:東京日野クラブ2年 木村香蓮さん

—自己紹介をお願いします。

東京日野クラブ2年の木村香蓮です。対馬では調理のPT*2をさせていただきました。よろしくお願いします。


—まず簡単でいいので調理のPTがどういったものなのか教えてください。

簡単に言えば、ただご飯を作るだけなんだけど、事前準備のところから話すと、男女の比率を調べたり、隊員のアレルギー調査をしたりするのも仕事に含まれます。ご飯はIVUSAの活動の根幹である「移食住」の「食」にあたる部分で、ご飯がなければ普通に生活できないわけだから、個人的にはロジスティクスのなかでも一番重要な役職じゃないかなって、実際に活動しながら思うようになりました。


—男女の比率を調べるというのは?

すごい細かく気にして仕事をしているかと言われたらそこまででもないんだけど、例えば同じ50人の隊員がいて、女子10人男子40人だったら食べる量も違ってくると思うのね。そういったところで多少は加味して作っています。


—事中の活動で大変だったことは?

やっぱり配膳準備までにご飯ができあがってないと、スケジュールが遅れるっていうのもそうなんだけど、お腹を空かせて帰ってきた隊員にすぐご飯を提供できないっていうのは隊員のモチベーションが下がる原因になるから、それを気にして調整するのが大変でした。だからと言って早く済ませてもご飯が冷めてしまうし、たくさん調理していたらいろいろなトラブルもたまに起きるし、それもモチベが下がる原因になるといった具合で、色々調整するのが大変でした。


—50人分もご飯を作ることなんてプロジェクトでもないとないもんね。

そうだね、ご飯5㎏炊いても足りないとか、それが多いのかもわからないからすごく難しかった。


—逆に楽しかったこと、やってよかったことを教えてください!

やっぱり帰ってきたみんなの笑顔がすぐそこで見られる、自分の作ったご飯を受け取ってくれる瞬間にコミュニケーションが育めてみんなが笑顔になってくれることが嬉しかったかな。


清掃を終えた隊員達に配膳をする木村香蓮さん


—一緒に清掃活動できる時間は短かったけど、調理の立場だからこそ味わえる喜びもあったってことだね。

清掃自体は本隊もそうだけど調理はもっと時間が限られていたし、観光に行ったりする時間も私たちには無かったから、その分清掃活動ではギアも全開になるし、今しかいられないからみんなと交流できる時間、限られた時間でできることをやろうっていう気持ちが多分みんなよりは強かったんじゃないかなっていう風に思っています。


—活動全体を通しての感想や学んだことを聞かせてください。

対馬は3年前の1次隊が最後で、申し送りとか掲示板っていう情報がすごく少なかったから、残っている情報も少なかったり、そもそも残っていなかったりというのがすごく難しくて、全部詮索と想像で成り立たせてギリギリ形にするっていうのが事前にできる精いっぱいのことだった。それを私たちはより明確に細かくわかりやすくして今度は次につなげないといけないし、役に立たなかった申し送り書があるってなると次の子たちはすごく大変になるから、そういうのも一つ残さず全て次につなげるっていう意識は常に持っていました。
対馬はごみが漂着する理由が明確(大陸から海流に乗って流れ着く)で、活動の内容もすごくわかりやすいから、そこに自分が行っているんだっていう感覚や好奇心もわきたてられたかな。対面でプロジェクトに行くのも初めてだったから、現地に50人で行って、長崎佐世保の人も含め日本中の同じ大学生と集まって一緒に生活できるっていうのが、楽しかった。そこでみんなのご飯を作ったっていうところで、ロジは裏方を支える役割だから日の目を向けられることは少ないけど、それこそみんなが後ろで手伝ってくれたり、そこでしか生まれない会話の場面もたくさんあったりしたから、それが増えてくうちにすごくうれしかったかな。その時は感じなかったけど、やっぱりつながりが大切なんだなっていうのを改めて強く実感していて、私いつも同期同期言ってるけど、その輪がもっと広がった気がしたから、それが一番かけがえのないものになったのかなって思いました。



一般隊員:滋賀草津クラブ1年 庄拓夢さん

ーこれからインタビューを始めていきたいと思います。東京駒沢クラブ2年縣紗也佳です。自己紹介お願いします。

滋賀草津クラブ1年の庄拓夢です。


ーはい、今日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします!


ーまず、この隊に参加したきっかけはなんですか?

IVUSAにせっかく入ったので夏プロに参加したいと思って、色んな夏プロがあったのですが、対馬は対馬海流が流れているところで海ゴミが多いということは知っていたので、友達と相談して行くことにしました。


ーちなみに友達は今一緒に活動に来てるの?

はい!同じ滋賀草津クラブの1年生です。


ーおー!みんな仲良いんだね。

そうですね。仲良いです。


ーいいね。これからも仲間を大事にしていってね(笑)。

はい(笑)。


ーでは次に、今日1日の海岸清掃活動を終えての感想はありますか?

清掃活動1日目だったのですが、今日浜辺に行って清掃をやってみると思ったよりゴミが多いなと感じました。また、魚を取る網が絡まったりしていて想像以上に大変だったのですが、みんなで声を掛け合ってモチベーションを維持しながらできたので、とても楽しかったです。


掛け声とともに漁網を引っ張る庄拓夢さんたち


ー対馬の海きれいだった?

すごくきれいでした!!


ー活動中は拾うゴミの役割分担とかってあるの?

あります。最初は発泡スチロール担当として拾っていて、発泡スチロールが少なくなってくると漁網なんかも拾っていました。


ー漁網ってどんな感じなのかな?

魚を捕るときに使われた網なのですが、それが複雑に絡まった状態で陸に打ち上げられて砂に埋まっていて、取るのがすごい大変なんです。それを頑張ってカッターで切って取りやすくします。最初は1本の紐が砂から出ているだけなのですが、それを何人かで協力して引っ張るとたくさんのネットが出てきて、そこからカッターを使ったりして最終的に海に残らないように回収しました。


ー本当にお疲れ様。ちなみに、明日ってなにをする予定なんですか?

午前中は引き続き今日と同じ場所で清掃活動をして、午後はシーカヤック組とフィールドワーク組に分かれてそれぞれ対馬の魅力を堪能します!


ーいいですね。では最後に、対馬に行ったことない方に対馬の魅力をアピールして欲しいです!

今日僕も初めて対馬の海をしっかりと見ましたが、対馬の海は透明度が高くてすごくきれいで、星もきれいで自然豊かで空気がきれいな場所なんだなと感じました。一度は行ってみるといい場所だと思います!


ーはい、ありがとうございます!明日も活動楽しんでください。

はい、ありがとうございました!


対馬隊の集合写真



初の試みである現地取材を行いました。クラブも役割も異なる3名の方に協力を頂きインタビューをしましたが、どなたも対馬隊、そして対馬を愛する気持ちは一緒のようです!我々タイムズ員も実際に本気で活動をしてきたので、この記事への思い入れはひとしおです。 改めてご協力いただいたすべての皆様、本当にありがとうございます!対馬隊楽しかった!!編集後記:福光さくら

インタビュー:
古﨑駿也(國學院大学2年)
縣紗也佳(駒澤大学2年)
福光さくら(群馬県立女子大学3年)
編集:
福光さくら(群馬県立女子大学3年)

*1:カンボジア子ども教育支援活動メンバー

*2:プロジェクトチームの略