IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第132回 「人の輪を感じられる場所」三井一輝さん

第132回のIVUSATIMESは、東京三崎町クラブ4年の三井一輝さんです!クラブマネージャーや飯山市活性化活動の年間チーム、印旛沼クリーン大作戦の幹部など多くの活動で活躍されている三井さんですが、IVUSAに入った当初は戸惑いもあったそう…。どのようにしてその戸惑いを乗り越えていったのか。。4年間を通して感じたIVUSAへの想いや今後の目標と共に余すことなく語っていただきました!ぜひ最後までご覧ください!

今回のメニューは、

の5本です。お楽しみに!



―では、初めに自己紹介をお願いします。

東京三崎町クラブ4年の三井一輝です。よろしくお願いします。

―今回インタビューを担当させていただく、群馬高崎クラブ2年の千葉咲月です。よろしくお願いします。

1.ギャップ

―では早速質問の方に入っていきたいと思います。
 はじめに、三井さんはどのようなきっかけでIVUSAに入られたんですか?

将来は公務員を目指していたので、就職活動の時、役に立つサークルはやっぱりボランティアかなと思っていました。そんな時、入学式で仲良くなった友人がIVUSAに入るということを聞いて、それなら自分も入ろうと思ったのがきかっけです。

―そうなんですね!では、IVUSAに入って、最初にどのような印象を抱きましたか?

初期の印象としては、自分の所属するクラブの雰囲気と、IVUSA全体の雰囲気とのギャップを強く感じました。自分の所属する三崎町クラブは人数も少なく、落ち着いた和やかなコミュニティーだったので、インカレ感をあまり感じなかったんです。その一方で、IVUSA全体のプロジェクトは熱気や勢いがすごくて。先輩たちの勢いとか力強さに圧倒されてしまったんですよね。自分自身控えめな性格だったから、これからうまくやっていけるのかなという不安は感じました。

―確かに、IVUSAの先輩方の力強さには圧倒されるものがありますよね。そのギャップは次第に埋まっていったんでしょうか?

そうですね。やっぱりプロジェクトをやる上では、そのギャップを埋めなきゃいけないと自分自身感じていました。それに、この環境に順応してこそ色々な経験ができるとも思っていたので、積極的に行動して、活動に対しての想いをしっかり強めていくようにしたら、だんだん埋まっていったかな。

―環境に順応するというのはとても難しいことだと思うので、本当に尊敬します!
 

2.葛藤と原点

では、やはり1年生の頃から夏プロやクラブ事業などに積極的に参加されていたんでしょうか?

そうですね。クラブの方では、クラブ事業や学園祭関係の活動に参加したり、IVUSA全体のプロジェクトでは、千葉の災害救援や、現在運営として携わっている印旛沼クリーン大作戦、飯山市活性化活動にも一般隊員として参加しました。

―1年生のころから色々な活動に参加されていたんですね!では、1・2年生の頃から運営にも興味を持たれていたんですか?

それが、自分が2年生の時、コロナ禍に入ってしまったんですよ。

―あっ、たしかにそうですね!

三崎町クラブのクラブ会や交流会には参加していたんですが、大々的な活動は軒並み中止になってしまったから、IVUSAに対してのモチベ―ジョンは下がってしまっていました。新歓でも、広報セクのセク長をやっていたんだけど、制限が多くて思うように活動ができなくて。だから2年生の時は、正直辞めようかなと考えていたときもありました。

―そうだったんですね!でも実際は三崎町クラブのクラブマネージャーになられたり、現在でも印旛沼の幹部や飯山の年間チームとして活動されていらっしゃいますよね。
モチベーションが低くなってしまっていた状態から、クラマネをやろうという風に気持ちが変化したきっかけはあったんでしょうか?

クラマネになろうと思った理由は、単純に三崎町クラブが好きだったからなんですよね。正直、選挙の1か月前ぐらいまで自分がクラマネをやるとは全然考えていなくて。

―そうなんですね!

当時、三崎町クラブでクラマネに立候補する人がいなかったんです。もちろんみんな三崎町クラブのことは好きなんだけど、クラマネはクラブ以外の人たちとも関わる機会が多いから、苦手意識を持っているクラブ員も多かった。でも、クラブ以外の活動でも良い経験を得られるということは身をもって実感していたから、三崎町クラブをもっとIVUSA全体で活躍できるクラブにしたいなという思いがありました。あとは単純に、自分にとってすごく大切な三崎町クラブを存続させたいという気持ちも大きかったんです。だから、主にこの2つの理由でクラマネをやらせて貰った感じかな。


―クラマネになるにあたっての動機や目的がとてもはっきりしていて、本当にすごいなと感じました!では、その「三崎町クラブをIVUSA全体で活躍できるクラブにする」という目標をかなえる為に、意識したことや取り組んだことはありますか?

そうですね、そもそも、2年生の時は三崎町クラブ外に知り合いがいなかったので、初夏トレでグルマネをしたり、沖縄でPTをしたりなどして、顔を広くすることから始めました。あとは、自分が参加する活動に三崎町クラブの後輩達を巻き込むようにしていました。「この活動俺も初めて行くんだけど、一緒に行こう!」という感じで同じ目線から誘ったり、クラブ会の中でIVUSAの活動に参加するメリットや魅力を伝えるようにしていたかな。


―なるほど!後輩がクラブ外の活動にも参加しやすい環境作りをされていったんですね!確かに同じクラブの先輩がいると活動にも参加しやすくなると思うので、「IVUSA全体で活躍できるクラブにする」という目標を叶えるためにはいい方法だなと思いました。

三崎町クラブのメンバー

3.飯山市活性化活動

―では、次に、飯山の年間チームとしての活動についてもお伺いさせていただきます。どのようなきっかけで、飯山の年間チームに入られたんでしょうか?

飯山の年間チームに入ったきっかけとしては、地元に近いから、というのが大きな理由です。自分の地元の新潟県の上越市から飯山まで、北陸新幹線で10分ぐらいの距離なんだよね。将来的に、地元で公務員や地域活性化に携わりたいと考えていたから、地元に近い地域を盛り上げる手助けができると思って、飯山の年間チームを選びました。あとはやっぱり、飯山の方達がとても温かいということも大きな理由かな。飯山の方達とより深く関わる機会を増やすためには、ただプロジェクトに参加するだけではなく、年間チームとして主体的に関わりたいと思うようになりました。そんな時にちょうど、飯山年間チームの副チーム長から誘いを受けて、今こうして入らせてもらっている形になるかな。

―地元に貢献したいという強い気持ちがあったから、飯山の活動を選ばれたんですね!
先程から、すべての行動の理由が明確で本当にすごいなと思います。それほど目的や理由がはっきりされているからこそ、たくさんの後輩たちの信頼を得られるリーダーになれているのだろうなと感じました!

夏プロ飯山市活性化活動・解団式(2022年度)


―では、そういった様々な活動をされていく中で、少なからずストレスを感じたり、モチベーションが下がってしまうことがあるかと思うのですが、そのような時の対処法はご自身の中で持たれていらっしゃいますか?

そうですね。正直3年生の時は自分の慣れない環境に身を置いたことで負担を感じたこともありました。でもそんな時は、クラブの仲間とお酒を飲んで他愛のない話をしたり、一緒に遊んだりして不安やストレスを解消できていました。つらいことや大変なことを仲間同士で共有しあったりもしていました。だから、そういうつらい時期を乗り越えられたのは、クラブという居場所があって、そこに気兼ねなく話し合える仲間がいたからだなと強く感じています。

―ありがとうございます。クラブのホーム感や仲間の存在が、IVUSAで活動していく上ではとても大切なのだなと改めて感じましたし、そんなクラブを作っていくことが必要不可欠なのだなと思いました。

4.最後の一年、新たな挑戦

―では次に、現在三井さんは大学4年生ということで、今年がIVUSAで過ごす最後の1年間になると思うのですが、最後の1年間をIVUSAでどのように過ごしたいか、大まかな目標はありますか?

自分は今、印旛沼クリーン大作戦でも幹部をしているんですが、今年1年は印旛沼でぜひ新しいことに挑戦していきたいなと思っています。自分自身、印旛沼の活動をこれからにつなげていきたいという想いがとても強く、今は、ロジスティックスマネージャーとして印旛沼の活動に携わらせていただいています。今後の印旛沼の活動の為に、外来植物を除去する以外のニーズにも焦点を当てていくことが大切だと思っていて、そのニーズに対処するために千葉県にクラブを設立したいという思いが印旛沼の幹部の中ででてきました。そのために今年は年間チームを作って、千葉学生を取り込んでいきたいと思っています。だから、今年1年間は、ロジマネとしてももちろん、印旛沼での年間チームの設立など、自分としても最後に色々なことに取り組んで、IVUSAに入ってよかったなっていう一つの達成感と、何か形になるものを残せればなと思っています。

—従来通りの活動を引き継いでいくだけでも難しいことなのに、新しいことを始めるというのはより大変なことだと思うので、とても尊敬します!また、最後の1年も歩みを止めず挑戦し続ける姿勢はとても良い刺激になりました。ありがとうございました。

印旛沼クリーン大作戦・集合写真

—それでは次に、後輩に向けて伝えたいことやメッセージなどはありますか?

後輩へのメッセージは、IVUSAは色々な経験を積める場所だと思うので、諦めず色々な活動に参加してみてほしいです。自分も最初は、勢いが合わないと感じたこともあったんだけど、実際活動に参加してみないと何も分からないし、雰囲気や最初の印象だけで諦めてしまうのはもったいないことだと思います。ボランティアをするということはもちろん、それ以上の付加価値として、色々な学生との交流であったり、地域の方々と真剣にその土地の問題について取り組んだこと含めて良い経験だなと今の自分は感じています。だから、色々なことに奥手にならず、自分から機会を求めて活動していけば、思ってもみなかったような出会いや経験ができると思うので、是非IVUSAに入ったからには、色々な活動に積極的に参加してみてほしいなと思います。

―ありがとうございます。やっぱり、IVUSAに入っていなかったら今の自分はないなと感じますか?

凄く思いますね。IVUSAに入る前までは全くリーダーをやるタイプではなくて、自分が率先して物事を動かしていく経験がなかったんです。でも今は、こうやって色々な活動でリーダーをやらせてもらっているからびっくりですね。ボランティアサークルってゴミ拾いとかするだけだろうなと思っていたので。

―本当にそうですよね!

IVUSAに入っていなければ他大学の友達もこんなに増えていないだろうし。

―確かに、それも大きい要素ですよね!

IVUSAに入っていなければ、リーダーとしてみんなの前に立たせてもらう経験もできなかったと思うので、良い経験になったし、自分自身が大きく変われたなと思いますね。

印旛沼でロジスティックスマネージャーを務める三井さん

5.あなたにとってIVUSAとは?

―では最後に毎回お聞きしている質問があるのですが、あなたにとってIVUSAとはなんでしょうか?

人の輪を感じられる場所です。IVUSAで活動をしていると、クラブや他クラブ、他大学の学生に加えて、地域の方との輪を感じることが多々あります。先程もお話した印旛沼の活動も、地域の方の協力がなくしては成り立っていません。活動場所の選定や用具の貸し出しなど、地域の方のおかげで活動できているといっても過言ではないと思っています。でも、ある時地域の方が、「IVUSAのおかげで状況が次第に改善されているんだよ」「これはIVUSAがつなげてくれた人の輪だよ」というお言葉をくださったことがあったんですよね。自分たちからしたら、地域の方のおかげで活動ができているのに、そういう風に言っていただけたことがとてもうれしくて。そういう、互いに助け合って感謝しあってこられた経験から、IVUSAって協力なくしては得られない場所だなって改めて思いましたし、多くの人の協力や色々な学生とのつながりがあって1個1個の活動が出来てるんだなっていう風に再認識しました。だから、自分にとってIVUSAは人の輪を感じられる場所だなと強く思います。

―ありがとうございます。やはりボランティアと表面的に聞くと、ただ単純な作業を思い浮かべてしまうと思うのですが、実際は人と人のつながりがあってこそのボランティアなのだなとお話を聞いて思いました。私自身も、これから人の輪を大切にIVUSAの活動に取り組んでいきたいと思います。貴重なお話を本当にありがとうございました!

いえいえ、とんでもないです。

―では、これでインタビューは以上になります。ありがとうございました!

ありがとうございました。



三井さんとお話させていただくのはこれが初めてだったのですが、まさかの”Mr.Children好き”という奇跡の共通点があり、とても楽しくお話させていただくことができました! また、普段4年生の先輩からお話を聞かせていただく機会は少ないので、すべてのお話がためになりました!これからも「人の輪」を大切に様々な活動に向き合っていきたいと思います!
編集後記:千葉咲月

インタビュー・編集:千葉咲月(群馬県立女子大学2年)