IVUSA TIMES

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突撃!活動現場deインタビュー〈千葉県ソーラーシェアリング活動〉

現場取材Part2です!気軽にボランティア活動をしたい方!ほかのクラブの友達を作りたい方!農業に興味のある方もない方も必見です!

場所は千葉県千葉市。都市部を離れ、豊かな田園風景が広がる中に少し変わった施設を発見。


 農地を覆うように無数の太陽光パネルが設置されています。実はこれはソーラーシェアリングといい、太陽光発電と農業を両立させる近未来的な農法なのです。この農場は千葉エコ・エネルギー株式会社さんが経営・管理しており、IVUSAのソーラーシェアリング活動ではその管理の手伝い・収穫体験などをさせていただくことができます。
 ここの畑は2018年にソーラーシェアリングが始まり、今ではショウガやサトイモ、イチジクやブルーベリーなど、多種多様な作物が植えられています。

 私は8月実施のソーラーシェアリング活動に参加させていただきました。夏場ということもあり、作物の成長の妨げとなる雑草の除去作業をメインに行いました。千葉県が全国生産量の8割以上を占める落花生の成長も見られました!

 本記事では、今活動の統括を務めた小熊さんと、ソーラーシェアリング初参加の神保さんへ独占インタビュー!さらに活動後のふりかえりの様子も公開します!

統括:東京駒沢クラブ2年 小熊日花さん

—自己紹介をお願いします。

東京駒沢クラブ2年の小熊日花です。今回の活動では統括をさせていただいています。


—活動の魅力を教えてください!

まずは参加しやすいことかな。毎月活動があって、参加費も安くて、集合解散も都内か現地で選べる。他クラブの仲間と活動できるから、気軽にIVUSAらしいボランティア活動ができるのね。

ソーラーシェアリングは、学生が考えて何かをやるというより、現地のニーズに合わせて体験させてもらうことがメインだから、その点で他の活動とは違った楽しみ方ができる。時季によって活動内容も毎回変わるし、実際に土に触れて体を動かす達成感を味わえるのも魅力かな。あとは普通の農業と違って最先端の技術を取り入れているから、新しい分野を学べるワクワク感もありますね。


—この活動での学びを活動外や日常生活で行かせたり意識できたりすることはありますか。

実際に野菜を植え付けてから成長を見届けて収穫までできるから、生産者の気持ちになって考えるきっかけ作りになることかな。小さい傷があるだけで売り物でなくなってしまう現実や、買い物をする際によりきれいな状態のものを手に取ってしまう消費者の意識などに改めて目を向けて、自分たちの意識を変えることはできると思います。


初参加:埼玉越谷クラブ2年 神保日菜さん

—自己紹介お願いします。

越谷クラブ2年の神保日菜です。


—活動を知ったきっかけは何ですか?

単純にIVUSAのホームページで見かけたのがきっかけです。ソーラーシェアリングが何なのか気になったけど活動紹介を読んでもピンと来なくて、実際に参加してみて何かを得られればいいなと思ってエントリーしました。農業という自然に触れる活動に魅かれたのもきっかけの一つかな。


—実際に活動に参加してみてどうでしたか。

暑い中での農作業は大変だったけど、作業中に聞こえるヒグラシの声とか、少し休憩した時に見える畑の景色とか、普通に大学生をしていたら感じることができない経験ができました。

IVUSAに入っていなければソーラーシェアリングを知ることも耳にすることもなかったと思うので、自分の知らないところで将来の農業のため、エネルギーのために活動を行っている人々がいることを知ることができてよかったです。企業の想いや考えとともに、ソーラーシェアリングなどの環境保護の活動について広めていきたいと、活動を通して思いました。


ソーラーシェアリングのQ&A

 活動の終わりには千葉エコエネルギーさんとIVUSA学生とで活動のふりかえりや質問タイムなどが設けられました。


 千葉エコさんのこれからの目標を聞かせてください。

 ソーラーシェアリングの特徴である、作った電気をそのまま農業に生かすという仕組みにシフトチェンジをしていきたいです。また、今後は電化されたトラクターやロボット、AIなどのスマート農業技術を積極的に活用して、生産現場にて、人がもっと生産性の高い仕事に取り組めたり、逆に若い人・農業経験の少ない人でも結構短期間で熟練者になれたりできるような取り組みもしていきたいです。


 ソーラーシェアリング農業は個人単位の農家にも拡大していくのですか?

 今までは個人・家族単位で行われてきた農業自体が、今後は会社規模での経営や地域単位での管理などに変化していく過程にあります。その中でスマート技術を取り入れたり、情報を交換したりすることで、今までのイメージとは違う農業の取り組みができると考えています。
 ノウハウや体力のある会社規模でソーラーシェアリングを取り入れて、作られた電気は地域や個人農家に回すなど、シェアによって地域が自立していく共存の形を望んでいます。


 ソーラーシェアリングの現状の課題があれば教えてください。

 そもそもソーラーシェアリングの知名度が低いので、TwitterやYouTubeなどの発信ツールを活用してまずは言葉や取り組みを知ってもらい、体験などを通して広げていきたいと考えています。
 また、今は電力会社側の発電したいというニーズで始めるケースも多く、下で農業をやる人と技術をどう確保するかも課題です。


活動のようす


もっと詳しく・・・

 記事だけでは100%魅力を伝えきれない…!ので、もっと知りたい方は下のリンク先へ! そして秋は収穫のシーズン。活動もこの記事とはまた違った楽しみがあるので、気になった方はぜひ活動に参加してみてください!

www.youtube.com

www.instagram.com

www.chiba-eco.co.jp

www.tsunagufarm.com


農業自体にあまり接してこなかったので、土を触ることの楽しさも感じながら、ソーラーシェアリングという次世代型の技術も学ぶことができて、1日でも中身の濃い体験ができました。豊かな自然の中、終始和やかな雰囲気の中で作業ができるので、気軽にボランティアをやってみたい方にもぜひおすすめの活動です。改めて、取材にご協力いただきありがとうございました!編集後記:古﨑駿也

インタビュー・編集:古﨑駿也(國學院大学2年)