IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第133回「最後の青春」佐藤望奏さん

第133回のIVUSATIMESは、群馬高崎クラブ3年の佐藤望奏さんです!クラブマネージャーや飯山市活性化活動の年間チームとして活躍を続けているもかすん。クラマネとしての経験を通じて感じた喜びや苦悩、飯山市活性化活動での新たな挑戦など余すことなく語っていただきました!ぜひ最後までご覧ください!


今回のメニューは、

の4本です。お楽しみに!


―それではまず自己紹介をお願いします!

高崎クラブのクラブマネージャーを務めています。高崎クラブ3年の佐藤望奏です。みんなからはもかすんと呼ばれています!よろしくお願いします!


―高崎クラブ4年の竹内栞と、同じく高崎クラブ3年の福光さくらです!今回の取材は高崎クラブがそろったね(笑)。よろしくお願いします!


1.きっかけ

―では最初の質問。なぜ、高崎クラブのクラマネをやろうと思ったんですか?

もともと、役員は絶対にやりたいなと考えていたのですが、クラマネをやることは最初考えていませんでした。2年生の夏に他クラブの友達と高崎クラブは誰がクラマネになりそうなの?とか立候補しないの?という話をしていたんですが、その時点でもクラマネをやるつもりはなくて。でも選挙が近づいてもクラマネに立候補する人がいなさそうで。それと私はある程度いろんな経験を積ませていただいていたので、クラマネができるのは私しかいないかもという風に考えを変えて「よし、クラマネに挑戦しよう!」と立候補しました。


―なるほど。

クラマネやりたい!とは最初は思っていなかったですね。


―高崎クラブの皆は「クラマネはもかすんじゃない?」みたいに期待しているところはあったかもしれないね。役員は絶対やりたいということだったけど、その理由は?

役員がやりたかった理由は1年生の時初めて選挙を見て、「あ、IVUSAってこんなにしっかりした団体なんだな」というのを改めて認識して、あそこに私も立ちたいなと思ったからです。先輩たちの選挙を見て役員になりたいなと思いました。


―確かにIVUSAの選挙は最初見るとびっくりするよね。演説!?みたいな。かっこいいよね。


―クラマネをやってみて大変だったことはある?

大変だったのは、1番最初の目的を決めるのが大変だったなって思います。私がやりたいこと、役員がやりたいこと、それとクラブの現状をすり合わせて今期の目的を決めなくてはいけなかったのですごく難しかったです。


―ちなみに、最終的にどういう目的になったの?

今期の高崎クラブの目的は「1人1人が目的を持ち、行動できるクラブにする」というものです。クラブ員にはなりたい自分だったり、やりたいことを見つけて自ら進んでIVUSAに関わって欲しいなと思っていました。けどそこから今の高崎クラブでこの目的を定める理由は?という所を役員とたくさん考えて作りました。


―確かに、誰もが見ても納得できるような目的を作らないといけないから大変だよね。

大変ですね…(笑)。あの時期は毎晩のように役員とZoomして、空いている時間を使って話し合いをしていたので、一番大変だったなと。目的を作るのは大変でしたが、今は目的が結構達成できているのかなと思っています。


―そっか!目的を達成できてるって実感したエピソードはある?

最近クラブ会で前期に立てた目標を振り返って、達成度を確認するという活動をしたんですけど、ほとんどの人が達成できたと言ってくれて。みんなが自分で立てた目標を達成できてよかったなと実感しました。


―自分の活動の振り返りができる場があることはすごくいいね。

そうですね。目標を立てっぱなしにするのは良くないなと思っていたので。


―当初立てた目的を達成するようにクラブ運営していてすごいね!


―では、半年間クラマネをやってきて良かったなと思うことはある?

私は今までクラブの人と関わりが少なかったのですが、役員たちと毎日一緒に話したりする中で、同じ土俵に立って話せるようになったのでそれが1番良かったなと思います。これまでは他クラブの友達と話すことが多かったんですが、初めてクラブ内で同じ気持ちで話せ人に出会えて仲間になれたことはクラマネをやっていて良かったなと感じました。


―今までは他クラブの人たちと話すことが多かったんだね。

そうですね。飯山の年間チームやインスタプロジェクトを一緒にやっていたメンバーと仲良くて。IVUSAでできた友達は活動を通じて仲良くなることが多かったです。


―もかすんはIVUSAに対する熱量が本当に強いのを感じていて、ここまで熱量をもてるようになった理由やきっかけがあったら気になります。(福光)

もともとボランティアがやりたくてIVUSAに入ったので、ボランティアに対する熱量は高校生ぐらいの時から高かったです。IVUSAに入った最初はコロナが流行していたこともあり活動があまりできない状態だったんですけど、飯山のインスタプロジェクトに関わらせて頂く中で、班で集まってどんな投稿をするか考えたり、定期的に全体会議や交流会をして、すごく楽しいなと思ったんですよね。それがだんだんとIVUSAの活動をもっとやりたいという熱量に変わっていったかなと思います。自分が飯山などの活動を通じて学べたことがたくさんあったので、高崎クラブの人にも良い経験をしてほしいなという思いがあります。



2.飯山市活性化活動

―では、飯山の活動は今どんなことされているのか教えてください。

はい、年間チームでは月一回全体会議を開いて、各部署の進捗を報告したり、勉強会で飯山について学んだり、インスタグラムで魅力発信をしています。
それと現在、飯山の派遣隊というのを新たにはじめていて、定期的に現地でお手伝いをしています。あとは現在長野県でのクラブ設立を目指しているので、長野県のボランティア団体やNPO団体、長野県の学生と交流をしています。


―長野県のクラブ設置が進んでいるというのはびっくりした!

はい(笑)。私たちの代でできたらいいねと話しています。


―もかすんはどのくらい飯山に関わっているんだっけ。結構長いのかな。

飯山のインスタプロジェクトに1年の11月から関わっているので、2年弱くらいですね。


―1年生の頃から関わっているっていうことだけど、活動に変化はあった?

対面で現地に行けるようになったのは大きな変化かなと思います。去年はずっとオンラインだったので、年間チームに携わっているのに現地を知らないという状態だったんですけど、それが飯山に直接足を運べるようになったのは去年と違う大きな変化かなと思います。


―確かに地域活性化の活動だから実際にその場に行けるのは大きな変化かもね。

実際に行ってみて、本当にあるんだ!と実感するところから始まりました(笑)。私はインスタで情報発信をしていて飯山の歴史や地域の知識があったり、長く活動に関わっていたこともあって、初めて訪れたのに不思議と愛着も湧きましたね。



3.挑戦の連続

―そっか!現地ではどんなことをしているの?

今は基本的に草刈りがメインになっています。道路に咲くアジサイがきれいに見えるように整備する手伝いをしたり、地区で管理している柿の木の周辺を整備しています。今後はその柿を収穫して販売するスモールビジネスをやれたらいいよねと話しています。


―スモールビジネス!年間チームの人たちが販売に関わるということなのかな。

そうですね。ボランティアとは違うかもしれませんが、ビジネスが多少ないと地域も持続できないという考えもあるので、地域活性化の一つの手段として良いのかなと思っています。まだ始まっていないのでなんとも言えないですけど。


―ボランティアにとらわれない柔軟な発想ですごいね!

去年は現地に行けなかったこともあり、できていなかったのですが、今はこれからの活動の土台を作っているところです。


―そしたら今が重要な時期だね。結構手探りなことも多そうで大変そう…。

そうですね。でも現地の人がとても協力的なので、楽しくやっています。


―うんうん、地元の方との関わりや活動へのつながりとか聞いてみたいな。

地元の方にはいつも本当に親切にしていただいています。車を出してくださったり、近くの公民館に寝泊りさせていただいたり、皆が来るのを楽しみにしているよと話していただいたりもしました。


―それはすごい。優しいんだね。

その人たちのために何かしたいという思いが強くあって、柿の活動もうまく成功させたいなと思っています。


―めちゃくちゃいい話だ。優しくしてくださる方たちがいたら頑張れそうだね。

そうですね!


―長野のクラブ設立って、どこからそんな話が出たの?

長野県では飯山の活動もあるし、他にも森林整備とか、いくつか活動があると思うので長野にクラブがあった方が、定期的に関われるし、より地元のことを考えられるし良いよねという話からクラブ設立の話が出たんだと思います。


―そっか。ある活動から地方に新しくクラブが設立するというのは山形酒田クラブの例もあるし、新しいクラブができるのは嬉しいよね。

そうですね。一番新しく設立されたのが山形酒田クラブなので、クラブ設立に向けて山形の先輩たちにどのようにクラブ設立に至ったのかを、取材していましたね。


―どうやってクラブができあがったのかって気になる(笑)。どこかの大学に声をかけてとかになるのかな。

そうですね。松本大学の一部の団体さんとは交流させてもらっています。あとは今後、信州大学の方と連絡をとっていく予定です。


―そうなんだ!毎年やっていることだったら、昨年どうやってたかなって聞いたり調べたりできるけど、全く新しいことに挑戦しているんだね。

そうですね。大変なこともありますが他の部署の方と協力し合っているので一緒にやれて楽しいなと思っています。松本大学との交流は対外交流部っていう部署がやってくれていたりとか。アド部で松本大学のアカウントとか探したりしてDM送ったりとか。協力しているのでそこまで負担ではないんです。


―話を聞いているだけでわくわくするし、すごく楽しそう!飯山盛り上がってるね。

そうですね。今一番アツい年間チームなんじゃないかなと個人的に思っています(笑)。


―ほんとだね!IVUSATIMESでも何度か飯山のことを取り上げさせてもらったけど、毎回新しいお話が聞けるからすごいな(笑)。



4.あなたにとってIVUSAとは?

―では最後の質問。あなたにとってIVUSAとは何ですか?

はい。わたしの中では「最後の青春」かなと思っています。


―最後の青春。その理由とは?

ボランティアに対して、ここまで熱くなって、仲間と笑いあったり、悔しくて泣いたりできるのも、社会人になったらできないんじゃないかなと思っていて。大学生活で本気になれる場所というのが青春っぽいなと思います。私は高校生の時に、本気になって「悔しい!」と泣いたり、仲間となにか一つのことを成し遂げたような経験がなかったので、その分を今取り返している気がして(笑)。最後の青春だなと思っています。


―もかすんは高校生の頃ボランティアの部活を立ち上げたという話を聞いていたから。高校生の頃から何事にも本気というイメージがあったんだけど、高校の時よりも青春なんだ。

そうですね(笑)。高校の頃は受け身な関わり方しかできなかったのですが、IVUSAでは自分たちが運営に関わってボランティアを作り上げていくという経験ができました。より本気になれる点が高校の時と違うかなと思っていて、最後の青春を楽しんでいます(笑)。


―今回のお話を聞いて、もかすんのこれまでの活動や想いを知ることができて、高崎クラブの一員として、もかすんがクラマネでよかったなって思います。私も青春を謳歌できるように後悔のないようやっていきたいなという風に改めて思いました。(福光)

嬉しい(笑)。クラマネをやっていてよかったと思える瞬間ですね!

―本日はありがとうございました!


もかすんにインタビューさせていただくのは実は今回が2回目だったのですが、前回よりもさらにパワフルに活動するもかすんの話が聞けて嬉しかったです。私も「最後の青春」をしっかりと楽しんでいきます!
編集後記:竹内栞

インタビュー・編集:竹内栞(群馬県立女子大学4年)
インタビュー:福光さくら(群馬県立女子大学3年)