IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第138回 「宝物庫」細田侑聖さん

第138回のIVUSA TIMESは、大阪吹田クラブOBの細田侑聖さんです!2023年春に行われた東日本大震災復興支援活動でスタッフマネージャーを務め上げた侑聖さんのIVUSAに入会したきっかけから、IVUSA学生として活動する中で経験した最も大きい挑戦の話など、貴重なお話を沢山伺うことができました!ぜひ一読ください!!

今回のメニューは、


の4本です。お楽しみに!

―本日はお忙しい中ありがとうございます!最初に自己紹介をお願いします。(安藤)

一昨日学生証の有効期限が切れて社会人1年目になりました。大阪吹田クラブOBの細田侑聖です!お願いします!


―東京駒沢クラブ2年の安藤那穂と、群馬高崎クラブ4年の福光さくらです。本日はよろしくお願いします!


1.IVUSAに入会した目的

―まず初めに、IVUSAに入ったきっかけを教えてください。(安藤)

そもそも東日本復興支援活動の活動をしたいと思ってIVUSAに入ったんよね。高校の時からボランティアをやってて、2回東北に行ったことがあるんだけど、その時は支援するよりもお話を伺う「傾聴」するっていうのをメインにフィールドワークとかもやってたりしてた。傾聴していく中で、今後も東日本、東北地方に来続けて考えて欲しいと仰っている方がいて、やっぱ、現地に行き続けることって大事やなと思った。行き続ける手段ないかなーと考えた時に、東北に行く団体があるって聞いて、それがIVUSAやったって話で、それが入ったのがきっかけかなー。


ー高校生の時からボランティアで東北に訪れていたそうですが、東日本大震災を実際に経験したからボランティアに行きたいと思ったんですか?

そうねー、震災当時小学4年生で兵庫県にいたから経験したというよりは、テレビで震災の映像を見て津波被害の恐ろしさを実感した感じ。学校から家に帰ったら凄いことになってて、テレビで見た津波の映像は衝撃やったよね。別に、東北に親戚がいるとかではないけど、地震津波の恐ろしさをテレビで実感して。どういう形かわからへんけど、実際に現地に行ってみたいなーと小学生4年生の時から思ってたかな。


ーありがとうございます。侑聖さんと東日本復興支援活動との出会いは、東日本大震災に関わるボランティアをしたいという目的があったからということで大丈夫ですか。

そうねー。だから、これからも考え続けたいなと思って。考え続けるためには、行き続けて、地域の方に寄り添うというか思いを馳せることが大事。それで、IVUSAに入って東日本の活動に出会えたんよね。


ーありがとうございます。次の質問に移らせていただきます。活動中、侑聖さんから人一倍の熱量を感じたのですが、この活動の魅力や山元町に戻ってきたいって思わせる、心動かしているものっていうのはなんでしょうか?

やっぱり地域の人の温かさなんですよねえ。俺らが山元町に着いて、普門寺っていうよく行く活動の拠点の場所があるんやけど、その普門寺の住職が「おかえり!!」って言ってくれるんよね!で、「ただいま!!」って返すんよね。住職だけでなくて、よく関わってくれる地域の方は、「おかえり」「ただいま」って言う。俺とかは意識してるんやけど、町を出る時は、「行ってきます」って言うんよね、また帰るつもりやから。この関係だからこそ、第2の故郷みたいな感じの場所やし、活動してるはずやのに、家にいるような感覚になる。いろいろなことを喋れるような空間やなってすごい思う。


―やっぱりすごいですよね。私も実際現地に行って、山元町の方々のあたたかさや、本当に私たち学生を迎え入れてくれていることを実感しました!


2.スタッフマネージャーとしての心がけ

―東日本の活動とは少しずれてしまうかもしれないんですけど、活動中に印象に残った侑聖さんの言葉があって、活動中に、一人一人の良いところを見つけるようにしているっておっしゃっていたと思うんですけど、そう心がけるようになった理由とかきっかけとかって何でしょうか?

先輩の姿を見てたっていうのが大きいかもね。先輩がすごく褒めるときは褒めてくれるし、こう叱るときは叱ってくれてたっていうのがあるから。俺がずっと大事にしているのが、「守破離」っていう言葉。


―それってどういう意味なんですか?

まずは、誰かの動きを見て学び真似する、守る。そっからちょっとずつ、あぁ、自分はこのやり方が向いているなぁとか、それをちょっとずつ破っていって、最終的には自分流にするっていうこと。これは意識していることなんやけど。やっぱり先輩の動きを見て、こうやって人の動きを見てるんやとか、あ、こういう風な伝え方をしたら伝わるんやなーとかそういうのを見て学んできたからこそ、やっぱり人のことを見ることはすごく大事だと思う。


―その先輩も人をまとめたり動かしたりするのがお上手だったんですか?

そうね、コミュニケーションの取り方だったりとか寄り添い方とかやっぱり先輩を見習って学んだ部分は大きいよね。


―ありがとうございます。私も侑聖さんの姿を見てすごいなって、人をまとめるっていうか、動かす力がすごく伝わってきて、本当にカリスマ的な人だなって感じました(笑)

―事前に侑聖さんに取材したいっていうのを那穂ちゃんから聞いていて、春プロジェクトで東日本大震災復興支援活動に行った話をタイムズ員で話していた時に、侑聖さんがスタッフマネージャーをやっていく中で班長全員の名前を覚えていてびっくりしたっていうのを聞いて。(福光)

―活動の終わりに、16人もいる班長の名前をフルネームで名簿など何も見ずに全員の前で呼んでいったんですよ。(安藤)

言った言った!覚えているし三日前くらいに動画もあがったよね。


―その心意気にすごく感動しちゃって、そういうスタッフマネージャとしての心がけとかあったりしますか? (福光)

やっぱり何かするより、その人の色を出せるように動くことを心がけているよね。この活動にある程度来てるとか、東日本大震災に興味があって班長やってる人とか、その人のそれぞれの色を最大限に引き出してほしいなってところは意識してたかな。


—みんなに期待をしてこうしてほしいああしてほしいって言うよりも見守るという形をとるのですか?(福光)

自分の中でこういう風な隊にしたいって要所要所だけ言って、あとはもうみんなそれぞれのあるものの出し方なり作り方に任せるというか。みんなならできると思ってるから、期待してるね。


—信頼、素敵ですね。(福光)

3.最も大きな挑戦

―IVUSAとして活動してきた大学生活4年間で一番大きな挑戦はありますか?(安藤)

一番大きな挑戦ねー、うわ良い質問かもしれんなーそれ。いろいろあるんやけど、まあ。初夏トレーニング*1(以下「初夏トレ」という)って知ってる?


―はい!IVUSAに入って一番初めに行う研修ですよね。(安藤)

昨年のオンラインでやった初夏トレの、プロジェクトマネージャーをしたのは結構おっきな挑戦やったかな。初夏トレってずっと対面で、CMT(危機対応講習)とか救急救命措置とかをやってたから、コロナ禍でオンラインでやるのが初めてやって。那穂は多分オンラインやったから去年?

―はい!そうですね。(安藤)

初夏トレ受けた?


―はい。オンラインで受けました!(安藤)

さくらはどっち?


―私もオンラインでした。(福光)

長かったやろ。8時間くらいあったやろ。


―長かったですね。(安藤)

多分さくらが出てたときのプロジェクトマネージャーが俺やってん。初めてのオンラインやのに準備期間が1か月半しかなくて、バッタバタでかなり大きな挑戦やったなあ。でもやりたいと思ったのは事実やし。


―へー!すごい!(安藤)

それはすごい大きな挑戦やったね。


―オンラインだから全国の人が見るコンテンツを全部侑聖さんを中心に考えていたんですか?(安藤)

どういう風な構成にするとか、集まった850人をどう退屈させないようにするかとか考えてたかな。なんかいろいろ一発芸とかやらしたりしとったんやけど、たしか(笑)。ブレイクアウトルームに分かれていろんなクラブの人と交流してもらったりとか、そういうコンテンツどうするかとかみたいな話をしたりした。


―へーすごい!その侑聖さんたちが作ったのが基となって今でも続いているっていう感じなんですかね。(安藤)

そうね。まあ今はもっと時間短縮されたと思う。
みんなには長い長いって言われとって。


―すごいですね。そんなこともやっていたんですね!(安藤)

そうそう、実はね(笑)。今となっては懐かしい。良い思い出。


―貴重なお話を伺えてよかったです!(安藤)

4.あなたにとってIVUSAとは


―最後に、侑聖さんにとってIVUSAとはなんでしょうか?(安藤) 

僕にとってIVUSAは、「宝物庫」やな。きっかけとか人との出会いや繋がり、役職なりいろいろあると思うねんけど、これらも要は一つの経験なわけやんか。色んな宝が転がり落ちてる場所。そこから何を取るかは皆次第。やけど、欲張って取りすぎるとキャパオーバーなるよねっていう意味で宝物庫かなと。

―確かに!イメージが付きました(笑)。ありがとうございます。侑聖さんから何か伝えたいことはありますか?(安藤)

とにかく迷ったらやってみたらいいなっていうのは凄い思うよね。行動するかどうか迷うことがあったらとにかくやってみる、やってみんと成功も失敗も分からんし、やってみることでいろいろ見えてくることもあると思うから、トライ&エラーかな。皆にもそういう経験をどんどんしていってくれると良いと思う。


―そうですよね!ありがとうございます!
ここで質問は終わりにします。お忙しい中、本日はありがとうございました!(安藤)
―ありがとうございました!(福光)


編集後記:安藤那穂

侑聖さんのスタッフマネージャーとして熱意をもって活躍する姿は今でも印象に残っています!そんな侑聖さんに今回取材をすることができてとても嬉しかったです。また、まさかオンラインの初夏トレの作り手をしていただなんてとても驚きでした!私もいろんなことに勇気をもって挑戦していきたいと思います!お忙しい中、取材を受けてくださり本当にありがとうございました!!

取材:安藤那穂(國學院大學2年)・福光さくら(群馬県立女子大学4年)
編集:安藤那穂

*1:スタートアップ研修の別名で、宿泊型の新規会員向け研修合宿