IVUSA TIMES

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第92回【職コン特集】~職コンに迫る~中村圭亮さん、山崎慎也さん

第92回IVUSATIMESは、12月1日に関東、12月15日に関西で開催される学生×企業マッチングイベント『職コン』について、立命館大学4年の中村圭亮さんと法政大学3年の山崎慎也さんに取材をしました。
誰しもが通る「就活」について、二人の想いやIVUSA学生としての向き合い方を語っていただきました!ぜひご覧ください。

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写真:中村圭亮さん(左) 山﨑慎也さん(右)


―じゃあまず、自己紹介をお願いします。

中村:はい。滋賀草津クラブ4年の中村圭亮と言います。
今回職コンで全体プロマネをさせていただいております。よろしくお願いします。

山﨑:東京多摩クラブ3年の山﨑慎也と申します。今回職コンで関東のアドマネを務めさせていただいております。よろしくお願いします。


―よろしくお願いします。早速、中村さんにお聞きしたいのですが、職コンというのは一体どのようなものなのですか。

中村:はい。職コンって、「職業」の「職」に「コンパ」の「コン」で「ジョブコン」と呼んでいます。何かといいますと、例えば、3年生の方たちがよく行っている合同企業説明会のブースで企業説明を行うという、合同説明会のようなものです。それプラス、IVUSAで頻繁に行っているアイスブレイクもします。企業の方と仲を深めた状態で、その後に合同企業説明会のようなブースセッションを行い、座談会という形でざっくばらんに色々なことが聞ける会を設けていますよと。
そういう風に合同企業説明会の進化バージョンと思ってくれたらいいかなと思います。


―なるほど。

中村:しかもこれってIVUSA主催なんです。IVUSA学生専用っていう点が推しているところかなと思います。


―なるほど。普通の一般的な合同企業説明会ではなく、IVUSA学生専用といったような感じなんですね。

中村:そうですね。特にIVUSAの法人会員になってくださっている企業さんであったりとか、IVUSAの学生が「職コンに来てくださいよ」と自分たちを企業さんに売り込んで職コンに来てくださっているので。IVUSAの学生を求めてきてくださる企業さんたちが募ってくれるところが魅力かなと思います。


―そういうIVUSA主催の職コンをする中で、僕らIVUSA学生にとってのメリットは何であると考えていますか。

中村:メリットとしては本当に挙げればきりがないかなと!元々IVUSAで頑張ってきた学生を欲しいような企業さんたちが職コンに来てくださるから。つまりは、内定を取りやすいっていうのがあって。

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中村:もう1つは、一般の合同企業説明会って高いお金を払ってブースを出店されるのですが、私たちの職コンは、そこまで高い値段ではないっていう。
だから、普通だったら合同企業説明会に参加しないけれど、職コンだったら参加するよっていう企業さんもいらっしゃいます。あまり学生が触れ合わないような企業さんのお話を聞けるっていうのも魅力だったりしますね。
アイスブレイクや交流会っていうのは普通の企業説明会ではないものなので。これっていうのは社会人の方と話す機会っていうので貴重な機会なのかなと思いますね。


―普段見られないような企業さんも見れるみたいな感じですね。話は変わりますが、おふたりは何故この職コンの作り手として携わろうと思ったんですかね?

中村:結構軽い気持ちでやろうと思ったのが本音かな(笑)。自分自身就活を割と頑張っていたなって思うのと、幅広い業種を俺は見ていたので、色々な子の相談に乗って考えながら職コンをつくれるなと思った。
それと、自分の代の同期たちが就活を頑張っている姿をあまり見ないなくて。これはちょっと後輩たちにはこうなってほしくないなって思って、それなら自分が作ろうかなと。

山﨑:僕は3年生になって結構就職のことについて頭によぎる時期になりまして。
IVUSAとして1,2年生の時にやってきたことを就職のときはPRしていくのかなと思っていたので、そのときに今後IVUSAの活動といて就職関連のものに携われたらIVUSAとしての経験も積めるし、自分のキャリアも積めるかなと思って今回職コンに関わろうと思いました。


―3、4年生になっても活動が忙しいから、就活しない人が多いのですかね。

中村:忙しいっていうか、やるかやらないかだと思うのね(笑)。結局どのくらい忙しくても、成績フル単の人もいれば、留年する人もいるじゃんっていう話だよね。


―その人のやる気の問題みたいな。

中村:結局は無茶なプロジェクトの選び方をする人もいるわけで。そういうところを就活もあるって認識したうえで覚悟を決めるならいいけど。そもそも就活そんなに頑張らなくていいやって思っている人が多いから、やりたいって思っていたらIVUSAとの両立をするような計画を立てるはずなんだよね。


―そういう人にこそ来てほしいですね。

中村:「就活なんて何とかなるはず」って思っている人に来てほしいです(笑)。

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写真(上):今月10日に新宿で開催された就活セミナーでの中村さん。写真(中)(下):同じく就活セミナーでの様子。みなさん真剣そのものです。


―この職コンに関わっていくプロセスのなかで自分の何かが変わったとか、就活に対してどういう印象になったとかはありますか。

山﨑:実際に働く先のことも考えて、自分の自己分析にもつながったり、自分自身がどういう風に今後生きていきたいかについて考える機会は割と多くなったかなと。
職コンとして電話したり営業したりするうちに、様々な企業さんが僕たちのために来てくださっているということを実感して、自分のことをしっかり見つめなきゃいけないなとか、今後の自分はどういう風に働いていきたいのだろうという。
わりと今まで考えてこなかったので、職コンを通して真剣に考えていかなければならない、そういう変化はありましたね。他のIVUSAのプロジェクトでは感じえない部分なのかな。職コンの作り手に携わっているからこそ気づけた部分ではあるかなと思いますね。


―先ほども、営業とおっしゃっていたのですけど、社会人の方と会話するというか、「壁あて」みたいなそういう経験って結構大きいですかね。

山﨑:大きいですね。

中村:大きいと思いますね。俺的にはそんなに成長することはないかなと思うのですよ、もう4年生なので。…って思っていたけどそんなこともなくて、物事を俯瞰的にみる力がついたのかな。
やっぱり企業さんに会うとその分学ぶこともあるし、営業の電話ひとつをとっても、その時の対応の仕方とかも企業さんによって全然違っていたり。
そういうところで、いろんな社会人を見ることで、その人たちがいま何を考えているかとか、その人たちってどのくらいのレベルの人なんだろうとか視野が広くなったというか。

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―やっぱり相手の反応を見極めるっていうのは、どういう事柄にしても重要なのかなと僕は思ってて。就職の他にも大きな決断をしなきゃいけないってときは自分の目でどれが正しいか決断する力が必要になってくるのかなと思いますね。そういうところが職コンを通して育まれていくというか。

中村:間違いない。ほんとに作り手が成長できるなと思って。職コンに来てくれる人も成長できるけど、自分の一番の自慢は作り手のみんなかな。


―今のところ何人くらいで職コン担当しているのですか。

中村:ほんの少しだけ関わっていたり、色々な要素があるから微妙だけど、事務局さんも含めて一応38人が作り手で、含めないと35人かな。それ以外にも色々お願いした人も入っているので、主に活動しているのは20人くらいかな。


―学生も企業も、「社会貢献」という面で僕らIVUSAを通して、世の中に貢献しようとしているし、企業も自らの企業活動を通して社会に貢献しようとしているとしていますよね。僕たちとタイプが似ているというか、共通項として社会貢献度っていうのは挙げられると思うのですが、今までの経験を通して社会貢献度についてどういう風に思われていますか?

中村:社会貢献はね、人が生きていくためには勝手にしているものかなと思う。人が生きていくためには、食べ物が必要で、住居が必要でさ。そのためにお金も必要だけど、お金を使うってことは、経済が回ってみんなが幸せになるじゃないですか。人が生きるっていうこと自体が何かのためになっているよなと。だから、お金持ちがお金を儲けて、何か贅沢なものを買っても、社会貢献のひとつだし。
俺の社会貢献の考え方は、ボランティアとして、それよりももっと最上級の社会貢献をしたいなっていうか、見返りを求めないで、ボランティアをする。社会貢献をするっていうのが俺たちのやっていることなのかなと。

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中村:でも企業の場合、利益っていうのは絶対求めなきゃいけなくなってくるので、これまでみたいに、利益の代わりに感謝されるっていうのは、もしかしたら無くなるかも。結局お金払っているから当たり前でしょっていう風にお客さんは思うかもしれないし。という面で社会貢献の支出が変わっていくのかなと。


―そうですよね。企業に入ったら、感謝という面ですか。ボランティアをして、感謝されることだったり利益を求めていくっていう風になると、捨てざる面もあると思うんですよね。そうすると

中村:それでも社会貢献ではあると思う。


―全体的に生きることが社会貢献になっているってことですよね。
(山﨑さんに)社会貢献についてどう思いますか。

山﨑:社会貢献していない人って、生きていればそんなにいないのかなと思っていて。
例えば、「工場が排気ガスを出すのは公害だ」って言われているけど、その工場は公害を出すことが目的じゃなくて、こういう製品を作って、世の中のためになろうと思っている訳です。
その中で、IVUSAとして社会貢献をするってどういうことなのかなって考えたときに、学生はフレキシブルに行動・対応できる力やマンパワーを持っていると思う。大学生ならではの社会貢献の仕方があるという風には感じてますね。それは、プロジェクト行く中で思っている部分であったりだとか、企業ではできない学生だからこそできるものなのかなと思ったりすることはあります。

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中村:IVUSAについて考える会だね(笑)。


―そうですね。こういう感じも悪くないかなと思って(笑)。今回聞けて良かったと思います。就職を考える上で、やっぱり社会貢献について考えないといけないのかもしれないですよね。一方で、職コンに参加する人数は多いんですか?

中村:エントリー者は70人以上。でも、どうせなら3年生全員に来てほしいなと。せっかくの場なので。タダでIVUSA専用の、IVUSAのために企業さんが集まってくれるイベントなので。そんなイベント他にはないので。


山﨑:選択肢の幅とか考え方が分かったりすることもありますし、得られるものがない人はいないと思っています!本当に3年生全員、IVUSAに所属している人全員が来るしかないイベントだと僕は思います。ぜひ、皆さん来てね〜(笑)。


ーお二人にとって就活とは何か、職コンとは何かを聞きたいのですが…。

山﨑:職コンとは何か…。「可能性に出会える場所」かな。これは個人的にも3年生としても意見もあるけど、こういう風にIVUSAに理解がある企業さんが集まって、実際にキャリアを考える機会を提供してくださる機会っていうのは、なかなか無いと思います。
そういう中で色々な企業さんに会って、こういう考え方もあるとか、この会社いいなとか。それだけでも、自分の考えを一歩前に進められる機会だから、自分のなかでの可能性に出会える、本当に大事な機会なのかなと思うので、僕にとっての職コンは、「可能性に出会える場所」だと思います。

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―可能性を掴んでいく感じですね。中村さんはどうでしょうか。

中村:「自分を変える場所」。


―いいですね。その心は。

中村:前、俺がIVUSATIMESで言ったのが、「自分を変えられる場所」。で、職コンはもう就職の、人生の分岐点に来ている訳だから。だから、変えるならそこでっていう。職コンで最後。だから職コンは変えられるっていう可能形じゃなくて、「変える場所」。


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写真:以前中村さんを取材させていただきました!『第54回「自分を変えられる場所」中村圭亮さん』


―断言するような。

中村:そう。IVUSAが「自分を変えられる場所」だったら、職コンは「自分を変える場所」かな。


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―就職っていうのは人生に直結する、大きいですもんね、やっぱり。


―後は言い忘れたこと、こんな魅力がありますよ、とか。

中村:まあ、ホームページを見てくださいってことかな(笑)。

山﨑:それに尽きますね。


―そうですよね(笑)。今回はありがとうございました。

中村、山﨑:ありがとうございました。



インタビュー:高橋諒(神奈川大学3年)
編集:三井明花(跡見学園女子大学2年)
カメラ:髙橋諒(神奈川大学3年)

~編集後記~
お二人のインタビューを編集しているうちに、自分も自然と就職について考えていて、学べることがありました。
「就活」というのは、誰しもが通る道なので様々な方の話を聞いて、前もって準備をしていきたいと思えました。
IVUSAをどのように「就活」に活用していけばいいのか、とても良く分かりました!
ありがとうございました。(三井)