IVUSA TIMES

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第106回「絵の具」近藤里咲さん

第106回IVUSATIMESでは、群馬高崎クラブの近藤里咲さんに取材をしました。2019年の夏の活動でフィリピン環境保全活動のプロジェクトマネージャーをなさった里咲さん。どのような想いで活動に挑まれたのか、また、里咲さんは春の活動にも参加されるので今後の自身とフィリピンへの関わり方を伺いました。今後、フィリピンの活動に行かれる方はぜひ読んでみてください!!行ったことない方もこの記事を読んだらフィリピンの活動に行きたくなること違いありません!!(笑)


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―まず、自己紹介からお願いします。


群馬高崎クラブ、群馬県立女子大学文学部英米学科3年近藤里咲です。お願いします。



―さっそくなのですが夏にフィリピンの*1プロマネやったじゃないですか?

うん、やったやった。


―夏フィリピンのプロマネやったことから聞きたいです。なんでやろうと思ったのかなって。

まず春にフィリピンの活動に行ったときに、なんだこの楽しいプロジェクトはと思ったの。
九十九里行ってからのギャップがすごくて。一緒に行った仲間も、面白くて。取り上げてるテーマも住宅建設や学校建設とか「コレをやればいい!」ってことじゃなくて、考えさせられるテーマだったのね。今回の活動のテーマである減災って目に見えなくて、いつくるか分からないものだし。私はすごい考える系の活動が好きだから。
あとは、フィリピンの現地の人との交流も楽しかった。「ラオー」っていう場所にゴミ拾いしに行ったりしたんだけどなんか雰囲気が群馬と似てて(笑)。暖かいなみたいな!群馬は故郷じゃないけど、故郷をかんじた(笑)。
春に活動に行って気に入っちゃったから夏も行こう!と思ってたの。夏にせっかく行くなら、クラブで今学生役員をやってるから、ステータスある位置やってみたいと思ったんだ。その活動を回すのに班長は大事だなと思ったから、*2スタマネやってみたくて。そして実際にスタマネで出ようとしたら、誰も居なくて。幹部候補すら居ないし、行こうと思ってるリピーターも少なくて。それで私が立候補した!


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―実際やってみてどうでした?

実際やってみて?なんかできちゃうなと思った(笑)
あと結構自分の思い通りに出来たのがよかった。
少人数だから誰かづてとかじゃなく、自分の伝えたいことをそのまま隊員に言えたりだとか。あと最初隊員のみんながすごくおとなしかったから「え、どうしよう。」と思ったんだけど「フィリピン大好きです!もう一回行きます!」って一緒に行った隊員が最後言ってくれたから、「あー、うれしー!」ってなって。

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―よかったですね!

そう、自分がみた隊員達から二人*3クラマネ立候補出ちゃったりして、嬉しかった!育ったなあ…みたいな。


―育てたなあって?

育てたなあって。


―プロマネって本当にそのプロジェクトが好きじゃないと出来ないイメージがあったりとか、めちゃくちゃ忙しいから余裕があるときじゃないと出来ないイメージがあったりするんですけど、案外三年生が春にやってたりとかするじゃないですか。

3年生の春はお勧めだなー。なんか夏にプロマネをやらなくてもよかったかなとは思った。でも夏だから出来たのかなとも思う。就活ともかぶるからね。
でも実施にやってみて、プロマネは考えて動くことが大事でそんなにハイレベルなことをしてる訳じゃないんだなって思った。
でも他の大きいプロジェクトとかと一緒のグループに入ったりするから、他のプロマネも夏一緒に頑張ってるんだなっていう気分になったし、みんな偉いなって思った(笑)


―すごいですね。

すごくはない。私はいつも一応プロマネですみたいな感じには思ってた。


―それがプロマネやるうえでのモットーですか?

うん。大人数の活動をやってても、インドは変わらなかったんだろうなと思う。
人数とかじゃなくて、プロジェクト自体をどう動かすかっていうことを考えることができたのが、すごい嬉しかった。
活動に対して分からないことがあったら直接聞けて、言いたいことが言えたのが良い機会だなと思った。


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―またやってみたいですか?

他の人が挑戦してみても良いと思う。でも、楽しかったから機会があればやってみたい。自分に余裕があればさらに楽しいと思う。


― フィリピンに去年の春から行き続けてる理由って何ですか?

最初行き始めたのは、海外に留学したことないから留学も兼ねて海外を経験したいと思って。それから、自分は英語ができないんだなって思ったから。コミュニケーションが苦手なんだなって思ったから、それも悔しくて次に行くまでに鍛えようって自分の目標ができたりとか。
あとはフィリピンの現地の人や活動に関わってるOBやOGの方が、いい人だから。また関わりたいなって。その方達は行かないってわかっていても、もしかしたら関わってくれるかもしれないからその時のために、またプロジェクトがやりやすいように。
あとご飯も海外プロジェクトの中で1番美味しいし。たまにお腹壊す人もいるけど、壊さないし(笑)。子供が本当に可愛い、ワラワラワラみたいな感じでいるし、こんなにはっちゃける瞬間がないから、一緒になって楽しんじゃって。現地の子ども達はすぐくっついてくる。あとはね、向こうの若者もすごいフレンドリーに一緒にダンスとか踊ったりふざけたりするのが楽しい。


― 英語力とかコミュニケーション力とか上がりました?

それがさ、なくてもいけちゃうのがフィリピンなんだよね。でも会議とかの難しい話もするから鍛えようという気持ちにもなる。その時にわかった方が頭の回転とか早くなりそう。かっこいいと思うし、自分の将来とかを考えた時に、これに関わることがしたいと思って。せっかく夏にプロマネしたから。その将来も減災とか国際協力とかに関わることがしたいと思ったから。それで行くことにした。


― 将来から逆算できててすごいですね?
 
3回行ってるって強くない?中には4回行ってる人も5回行ってる人もいるけどね。

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― では、りささんにとってフィリピンとはどんなところですか?

あたしアフリカとかバングラデシュとか、他の海外にも行ってみたくて。カンボジアの教育支援もいいなって思ってたし。インドも行きたいなって思ってたけど、なんかテーマが合わなくて。実際にフィリピンのゴミとか貧困とか見てみると、地球ってすごいなって。日本の常識でそのまま生きているよりは他のものを知ったほうがいいなという気分になるから行く。海外の人好きとかでもないし、コミュニケーション得意なほうじゃないし、また喋ろうねとかチャットしようねとかいう気分でもないし。普通にちょっと人と違うから、シリアスすぎる問題にもぶち当たりたいし考え続けたいから行く。


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― フィリピンはどんな人にオススメしたいですか?

くるもの拒まずみたいなところもあるんだけど、IVUSAをいいと思ってない人でも行ったら考えが変わる気がする。フィリピン行ったらちゃんと考えようって思うだろうし。フィリピン人と一緒に作業するのが楽しい。自分が関わった全ての人に行って欲しい。



― まだまだ参加できると思うんですけど、これからもフィリピンの活動に行きますか?

正直、進路・就活次第。就活が受かってしまえば、卒論は余裕だから(笑)。あとお金かな、自分に使いたいと思うか。別にフィリピンにこだわり続けているわけでもないし。フィリピン以外のところも行って見たいけど、日本は今更行ってみてもって思うから。だから、行くならフィリピンかな。


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― 最後にあなたにとってIVUSAとは?

絵の具みたいな感じ。いろんな人と出会っていろんな出来事を体験して、自分の世界に色がついた気がする。知らない色が次から次へと出てきてその分だけ見えてくるものが変わった。もちろん自分と調合したら汚くなる色もあるんだけど、その良さを引き出す他の色も必ずあるし、薄めたり濃くしたり、塗り替えて行くこともできるから飽きがこなくて面白い。だいぶ抽象的だね(笑)


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編集後記:小西ひかる

普段から仲良くさせてもらっている先輩のりささん。今回フィリピンの話を聞いて普段とは違うアツい部分を見ることができました。もちろん日頃からもアツい先輩です(笑)やってみようと飛び込む精神が時には大切になってくると取材を通して改めて実感しました。この記事を読んで海外プロジェクトに興味を持つ方が1人でも増えたら嬉しいです。
インタビュー,編集:小西ひかる(大学2年)
写真:竹内栞(群馬県立女子大学1年)


*1: プロジェクトでリーダーを担う人のこと
*2: 班長や勉強会を担うセクションのリーダー
*3: 各支部の統率を行う人