IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第113回 【報告会】「コロナに負けてたまるか!」本田七海さん

第113回IVUSATIMESは、オンライン活動報告会2020のマネージャーを務めている世田谷クラブ3年の本田七海さんです。残念ながら、コロナウイルスの影響でオンラインとなってしまった報告会。しかし、本田さんは悔しさを微塵も見せず、報告会の成功に向けて奮闘していました!報告会にかける本音や想いに注目です!

今回のメニューは、
1.報告会のマネージャーになった理由とは…
2.大事にしていること
3.皆が作り手
4.意気込み

の4本です。お楽しみに!



報告会のマネージャーになった理由とは…

―自己紹介からお願いします。

今回、2020年の活動報告会*1のマネージャーを務めております、世田谷クラブ3年の本田七海です。よろしくお願いします。


―よろしくお願い致します。まず、報告会のリーダーをやろうと思った理由を教えてください。

はい、私が挑戦したいと思った理由は2つあって、1つ目は、IVUSAの一番のプロジェクトである報告会で、人を動かせるような人になりたいなと思ったからです。2つ目は、クラブ員がPTをできる環境を作りたいと思ったからです。私がマネージャーになると決まる前は、春プロやPTなどの募集をたくさんしていたのですが、それで「やりたいPTを出来なかった」と言っていた自分のクラブの子が結構多かったんです。そうやってやりたいPTが出来ない環境が「とっても苦しいな」と感じて、自分がリーダーになることでそういう人達を減らしたいという思いもあり、マネージャーに立候補させていただきました。


―なるほど、「人を動かせるように」という想いと「後輩のことを考えて」という両方の想いがあるんですね。

そうですね。あとは、私の1個上と2個上の先輩が報告会の幹部(活動のリーダー、サブリーダーのこと())を務めていたこともあり、先輩方からの影響もたくさん受けました。お二人とも、それぞれキャラやリーダーとしてのあり方は全然違うんですけど、後輩や同期、人に対してすごく真面目に、一人ひとり丁寧に接していました。そういうのを見て、「色々なマネジメントの仕方があるなぁ」と思いました。人へのアプローチの仕方は違うけれど、ふたりとも人への接し方や優しさが一緒で、影響されました。


―じゃあ、そういう部分も見習いながら自身もリーダーとして頑張ろうという気持ちなんですね。

はい(笑)。


―(内藤)報告会に関わろうと思った活動、「このプロジェクトがきっかけ!」ってあったりする?

私は一年生の時から行っている九十九里*2の活動が大好きなのですが、この活動で悔しい思いをしました。その悔しかった思いを毎年忘れないようにしよう!と思っていたら、九十九里の報告者の話をもらったんです。



九十九里浜全域清掃大作戦の様子


―去年、九十九里の報告会、七海ちゃんがやったの?

そうです!私と滝沢杏香さんです。でもそれが、1週間前くらいに決まって(笑)。


―結構準備までの期間が短いね…準備は大変だった?

その時の九十九里幹部の3人と滝沢杏香さん、私で事務所の隅でこうでもない、あーでもないとドタバタしながら、当日の朝5時に原稿ができました。でも「人前で1回も読んだことない!」という状態で報告したので、そりゃあボロボロになるじゃないですか(笑)。しかも、トリだったんですよ!すごい悔しすぎて、舞台からはける前に泣き崩れました(笑)。でも、そこからまた「来年の報告会も九十九里も一緒に頑張っていきたいな」と思いました。だからたぶん最初のきっかけと言ったら一年の夏の九十九里だと思います。



埼玉越谷クラブ4年の滝沢杏香さんと


―(伊藤)九十九里の悔しさと報告会での悔しさがバネになって、今の熱意に変わっているんですね。

そうですね。もう、私みたいに悔しい思いをする子が1人でも出ないように。今思えば、とても濃い思い出だなと思えます。


大事にしていること。

―コロナで報告会の中止が一度決まったじゃないですか、そこからオンラインの開催に向けて動いてきたと思うのですが、そこに戸惑いや不安はなかったですか?

関東と関西の幹部*3が三人ずついて、それぞれ分かれて活動していたんですけど、私達としてはオンラインの開催を機に一緒に幹部を出来ることに喜びを感じていてノリノリでした。でも、セク員の皆となると話は変わってくると思うので、そこに「どうやって答えようかな」とか、「セク員がついてきてくれるのかな」という不安や、正直オンラインでやるという判断が正しいことだったのかは分からないけど、一緒に出来ることは素直に嬉しかったです。



上段左サブマネージャー白山クラブ3年竹中千遥さん 上段中央マネージャー世田谷クラブ3年本田七海さん 
上段右サブマネージャー駒沢クラブ3年山本未由さん 下段左サブマネージャー高槻クラブ3年山川あずみさん 
下段中央マネージャー深草クラブ3年清水葵さん 下段右サブマネージャー吹田クラブ3年黒田桔平さん


―多少の不安はありつつも、一緒に出来る喜びの気持ちの方が大きかったということですかね?

そうですね。もとから通常での開催時も関東は「日本に元気を与える」という目的で進めていました。「オンラインだろうが集まって報告会をやろうが、出来ることは変わらなくないか」という話や、「今自粛期間だから何も動かないのではなく、今だからこそ出来ることを学生や若者が見つける、何も動かないのは違うよね?」という話が幹部の間で共通認識としてとれたので、そこにセク員達がのってくれるなら一緒にやろうという風に前向きに決まりました。


―前向きに捉えて、でも、「セク員の人たちがついてきてくれるのか」という不安などはどうアプローチしていったのですか?

関東だけの話にはなってしまうのですが、セク員を集めて関東と関西合同の報告会になることと、私達についてきてほしいというのをzoomの会議を開いて伝えたり、全体ラインで本部からの動画を流したりしています。この人誰?どんな人に運営任されているの?マネジメントされているの?という状況にならないよう、会えない時だからこそ密にコミュニケーションができるようにしています。


―確かに…。コミュニケーションをとってくださるというのは嬉しいですよね。きっと、安心だと思います。会議とかも全部ラインやオンラインでやっている感じですか?

そうですね。LINE電話とzoomとを併用する形にはなってしまいますがこの二つで会議などを行っています。


―逆に対面で話すことが一度もないからこそ、そこで気づいた発見や何か感じたことはありますか?

幹部が私を含めて6人いるのですが関東の幹部の二人には2回しか会ったことがなく、関西のマネージャーは一度だけ活動で会っただけです。残りの関西の二人に関しては会える機会がありませんでした。また、zoomを使っても伝わりにくいことが多々あり、苦しむ場面はありました。だけど会ったことない人や普段会えない人ともここまでつながれるっていうのはオンラインの良さなのかなぁと思うのでオンラインの良さを生かしていきたいと思います。


―なるほど。
では、オンラインだからこそ工夫していることとか心掛けていることってありますか?

“情報を早く伝える”ということに関しては徹底しています。全く新しいことを創っているからこそ、まだ決められていなくて、踏み出せないよという内容や決まりきっていない情報も沢山あるのですが、予定段階でもいいので早くおろすようにしています。全く何もわからないから動けないというのはないように、予定段階でも情報を早くおろして動けるような状況はつくってあげようかなと思っています。


―たしかに。途中段階でもおろしていただければそこから誰かがみて新しいアイディアや意見などが出てきたりしますもんね。

そうですね。それこそ途中段階でも情報や予定を流しているおかげで、zoomで話していても意見がその場で出たり、さらに話が進んだりします。


―なるほど。きちんと工夫されているのですね。それは、本田さんが気を付けていることでもあるのか、それとも幹部の共通認識なのですか?

そうですね。私たちが幹部になる時に事務局の方々から「情報を早く下ろすことは徹底しときなよ」と言われたし、それこそ私の先輩である以前幹部を務めていた方もそうやったと仰っていたことなので心がけています。


―そうだったんですね。


皆が作り手

―報告会に参加してくれる人に向けて何か伝えたいことはありますか?

私はプロジェクトに1本行った人や地域事業に沢山行った人、クラブ会に1回参加したという人全員が27期の作り手側だと思っています。だから、27期の締めくくりのためにも28期の新たな門出のためにも報告会にぜひ参加してほしいです。


-ありがとうございます。皆作り手という認識で是非参加してほしいですね。


―(内藤)去年活動報告会でボランティア活動について話していたよね。今年もあるのかな?

あります!

―(内藤)それはあるんだね!昨年との違いについて他に何かある?

今回の活動報告は勿論例年通りの活動報告みたいにやります。それに加えて、28期のIVUSAがSDGs*4をすごく大事にしているので今回はSDGsも目的に入れていて、「SDGsに対してIVUSAの活動はどのように関わっているのか、どんな取り組み方をしているのか」をやります。例えば、SDGsの17個のうち15番目が「海の豊かさを守ろう」なんですけど、それに付随して海ゴミコンテンツ、プラゴミコンテンツをやります。4年生には就活に使えて結構必見だと思います(笑)!


―(内藤)最近SDGs流行だよね。

流行ってますよね!結構、企業さんもSDGs大事にしているじゃないですか?先輩方にはSDGsとボランティアが少しでも就活に生かされれば嬉しいなと個人的に思っています(笑)。


意気込み

―(伊藤)私、報告会を実際に見たことがなくて、オンラインでもすごい楽しみにしています。

嬉しいです!ありがとうございます。従来の報告会と本当に違うものを作ろうとしているので、本当に1からみんなで作り上げた感覚です。それこそ、当初予定していた報告会の中止の連絡が出る1週間前ぐらいから今の報告会は作り出したものなんですよ。


―そうだったんですね!

だからすごく新しいものをみんなで一式、作り上げたような感じだから、未完成かもしれないけれど、作っているこちら側としてはやりがいがあるというか、とっても楽しいものになっていると思います。入退室自由だからこそ好きなときに見て、好きなときに自分なりに休憩が取れて、この時代と私たちの世代に合っている報告会なのかなと思っています。


―(伊藤)そうですよね。本田さんの言う通り、自由な形なのはいいですね。
新しいのは、初めて見る側、今までの報告会をみてきた側、両者すごく楽しめるような報告会になっている感じですね!

そうだと思います!


―では、最後に意気込みをお願いします。

先ほども言いましたが、27期に在籍した既存生なら皆作り手だと思っていて、一人ひとりの思いの集大成みたいな報告会にしたいです。従来の報告会だと結構形式ばったというか、硬いような報告会が皆さんのイメージだと思います。今回は本当に楽しくやろうと思っていて、確かにかっちりするところはかっちりするという従来の報告会のイメージを崩さず、それプラスアルファでクイズなど楽しいコンテンツたくさん設けているので沢山の人に参加していただけたらなと思います。“コロナに負けたま”というのをハッシュタグで広めていています。 SNS をも駆使して社会に広める工夫もしています。是非、皆で日本を一緒に元気にする第一歩を踏み出したいです。



-報告会準備でお忙しい中、本当にありがとうございました!



編集後記:伊藤さき

今回は、タイムズ初の試みであるzoomでのインタビューを行いました!画面越しでも本田さんの報告会にかける熱意が伝わってきました!”コロナに負けたま!”ということで、このような状況下だからこそ、今できることを精一杯、皆で手を取り合って乗り越えなければいけないということを改めて感じました。

 
インタビュー:伊藤さき(國學院大學2年)内藤美紀(神奈川大学4年)
編集:伊藤さき

*1:活動報告会…IVUSAの一年間の活動の報告、発信し、次の一年間につなげる場

*2:九十九里…九十九里浜全域清掃大作戦のこと

*3:幹部…活動のリーダー、サブリーダーのこと

*4:SDGs… Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称