IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第68回 「自分と向き合える場」 内山咲希さん

第68回目のIVUSA TIMESは、東日本運営運営本部で副本部長を務めている東京世田谷クラブ国士舘大学4年の内山咲希さんです。これまでIVUSAでアクティブに活動されてきた内山さんはなぜ本部の役職に立候補しようと思ったのでしょうか?利島活性化活動のお話もされているので、これから行く方や興味のある方はぜひ読んでみてください!

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―まず自己紹介お願いします。

 東京世田谷クラブ国士舘大学4年の内山咲希です。今期で運営本部の副本部長を務めています。よろしくお願いします。




―よろしくお願いします。では始めに、幹部選挙に挑もうと思った理由をお聞かせください。

 はい!色々理由はあるけど、1つめは自己成長のためっていうのがあるかな。私が元からIVUSAがんばっている理由が、社会に出たときに少しでも役に立つ人材になっていたくて。2年生のときにクラブマネージャー*1もそういう理由で立候補したけど、それが1番大きい理由かな。
2つめはクラブのためっていうか、世田谷クラブって最近、積極的に前に出ようとする子が前よりも少なくなっていると思うのね。そこで私が幹部選挙*2に出るからこそ、先頭に立ってがんばっている先輩がいたら、もっともっとクラブのみんなが前に出てがんばりやすい環境ができるのかなって。


―なるほど。内山さんは運営本部副本部長という役職をされていますが、選ばれたときの感想というか、感じたことはありますか?

 率直に言うと、幹部選挙のときに事前に知らされていなくて、当日に名前呼ばれて「あっ、私なんだ」っていう感じでびっくりしたし、何より嬉しかったね。だけど、落選した立候補者が目の前にいる中で、学生代表の水口が「今期はこのメンバーでがんばっていきます」って言ったんだけど、その時に改めて、これだけの立候補者がいた中で、私が選ばれたっていう責任感を強く感じたのは正直あった。落選した仲間から、選挙が終わった後に泣きながら「本当に悔しいけど絶対がんばって」って言ってくれて、負けちゃいけないっていうか私が絶対に成功させなきゃいけないっていう責任感と自覚が、あのときに芽生えたと思う。


―その責任が逆に咲希さんの中でプラスに変わった感じ?

 そうだね。責任ある立場だからこそ、いかに楽しむかとか、それをマイナスに捉えるんじゃなくて、やっぱり上級生がすごく楽しく活動していたら下級生だって自然とついてきてくれると思うし。逆にそこはポジティブに考えて、「みんなの分までがんばろう」みたいな感じで考えているかな。


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―なるほどなぁ。ポジティブに考えることはいいことですね。

 ありがとうございます!(笑)。


―咲希さんの熱い思いを聞けたところで、咲希さんが副本部長として今年やりたいことは何ですか?

 やりたいこと…。そうだなぁ。運営本部の副本部長として、1年を通してこういうことがしたいという目標があって。幹部選挙で演説したときに「3年生のときは自己成長のためにがんばってきた1年間だったから、4年生では幹部になったらみんなのためにがんばれる存在になりたい」って宣言した。だからこそ、今年は後輩のみんなと同期のためにどこまでもがんばれる人になりたいのが1つの目標としてあります。
 だから、私が運営本部副本部長としてがんばっている姿から、「咲希さんみたいになりたいな」とか「咲希さんががんばっているから俺も私もがんばろう」みたいに、みんなからみて、私が目標になれるような存在になれたらとても良いのかなって思います(笑)。だからこそ絶対結果は出さないといけないと思うし、25期で継続率70%っていうのは絶対に達成したいなって思う。


―なるほどなあ。色々考えていらっしゃいますね。

 基本、能天気だけどね(笑)。


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―いやいやいや。そんなことないですよ(笑)。例えば、副本部長として具体的にこれしたい!とかありますか?

 具体的にこれしたいかぁ。でも1つ言うなら、今期のクラブマネージャー全員に「クラブマネージャーやってよかったな」って思わせたい。具体的かどうかは分からないけど、私はクラブマネージャーをやって本当に良かったなってすごく思っているのね。でも、できることなら1年前に戻ってもう1回やり直したい部分も正直あって。やっぱり後悔する部分もあったし、結果に残せてない部分もある。だからこそ、悔しかった思いを今の25期のクラブマネージャーには、是非成功して終わってほしい。そのためにはクラブマネージャーと幹部が一体となってがんばっていく必要があるのね。だから、具体的にしたいことの1つとして、絶対クラブマネージャーのみんなにはやって良かったと思ってほしい。


―副本部長がんばってください!次にちょっと話題がずれるのですが、今まで参加した活動の中で咲希さんが印象に残っている活動はありますか?

 もう断トツ利島ですね!(笑)。私は今までずっとIVUSAを自分が成長するとか将来の自分のために自己投資するために使っていた部分があったけど、利島は初めて自分がこの島の人たちのために自分を犠牲にしてでもがんばりたいなって思った活動だったんだよね。
 他の地域に行って、地元の人たちと仲良くなるっていうのはあると思うけど、本当に自分の親っていうか、家族みたいに感じるまで仲良くなるのは中々ないと思う。
私が利島に行ったときに、井口さんっていうおじいちゃんおばあちゃんに、お風呂を借りたり、一緒にご飯を食べたりしてすごくお世話になってね。
その中で1番印象的だったのが、私が大学2年生の時期に色々と悩みがあってそれを溜め込んでいたんだけど、そんなときに「咲希、悩みがあるんじゃない?」って声をかけてくださったのね。初めてそのとき私の悩みについて色々話したんだけど、なんか泣きながら色々話していて。やっぱり人生の先輩だから、すごく親身に話聞いてくれるし優しい言葉やアドバイスを貰ったりして、こんなに活動先の現地の方と自分の人生の相談をする活動って絶対無いなって思った。
島の人たちと深く関わらせてもらえるからこそ、本当にその人達のために何かしてあげたい、井口さんが住んでいる利島をどうにかしてあげたいっていう想いが強くなった。本当に利島はもし卒業しても絶対遊びに行くだろうなって思っている島かな。


―とても温かいところだったんですね。僕も利島に行きたくなりました。

 ぜひ!ぜひ来てほしい。本当に来てほしい。涙なしでは帰れない!利島の活動は。


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写真:利島の海辺にて。海と空の色がとてもきれいですね!


―それを踏まえて、内山さんの将来について話してほしいです。

 そうだねー。ほんと大雑把でいい?


―いいですよ。

 私がIVUSAがんばっている理由として、自己成長のためって言ったけど、ただ単に自己成長のためじゃなくて、自分が将来大人になったときに、幸せな家庭を築いていたいからなんだ。だから、そのためには自分がしっかりしなきゃなって強く感じる。
 もともと親が大学1年生のときに離婚しちゃっているのね。そのときに、自分がもし家庭を持ったら、皆が憧れるような家庭にしたいなっていうのを漠然と思って。自分の親がそうじゃないってわけじゃないけど、すごく幸せな家庭というか、「クレヨンしんちゃん」みたいな家庭というか(笑)。子供が親のことを尊敬しているし、親も同じように子どものことを想っている。大雑把にまとめると、幸せな家庭を築きたい(笑)。


―いや、素晴らしい夢ですよ。

 そのためには素敵な旦那さん見つけないといけないんだけどね(笑)。そんな感じかな。将来の夢については。はい!恥ずかしながらも(笑)。


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―家庭の家族団欒って言うのも利島の影響があるんでしょうか?

 あるねー!利島で私がお世話になったおじいちゃんが、すごくシャイな方なのね。でも、内に秘めている奥様への愛が本当にすごい(笑)。何と言うか、おじいちゃんだから、「おい、お前あれもってこいよ」みたいな口調だけど、私たちに語る話は「俺にはあいつしかいない」、「唯一愛している人だし、あいつが望むことなら…」みたいな感じの人で、見えない絆でつながっているというか。


―かっこいい!昔の方ってそういう一途なところが素敵ですよね。

 そうー!本当に一途だし。やっぱりそういう夫婦の絆あるから、奥さんのこともすごく考えているし、深い愛情注いでいるなっていうのが、本当にひしひしと伝わってくる(笑)。「あー私も老夫婦でこういう風になっていたいな」って思ったね。


―じゃあ最後に、あなたにとってIVUSAとは?

 あ!出た(笑)。


―多分これがね、タイトルになるんですよ。よろしくお願いします。

 なるほど(笑)。私にとってIVUSAは、「自分と向き合える場」ですね。IVUSAって自分の長所も分かるし、逆に短所も分かる場所だなっていうのは四年間でひしひしと実感していています。「咲希は、凄いこういうところができるよね」っていうのは明確に分かるし、逆に、「咲希ってこういうところが苦手だよね」とか、「咲希の悪い所ってここだよね」っていうのもこの4年間でたくさん教えてもらったのね。だからこそ、良いところは伸ばして、できないところを、IVUSAを使って改善していく。できないことができるようになっていくことこそ、自己成長を感じられる瞬間だと考えています。 
 でも「短所を人に補ってもらう」考え方も一理あると思うけれど、まずは自分が立派になって、1人の社会人として確立ためには自分と向き合うことが必要。IVUSAは、本当に目の前に鏡があって、自分と向き合えて、自分の全てが見えてくるような場所なのかなって感じますね。だからこそ面白い。


―なるほど。IVUSAは鏡のような場所ですかー!良いお話を聞けました。今日はありがとうございました。

こちらこそありがとうございます(笑)。なんか色々と恥ずかしい(笑)。すごい利島と将来について語った気がする(笑)。


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インタビュー・編集:髙橋諒(神奈川大学2年)
カメラ:花岡香奈子(神奈川大学3年)

*1:クラブマネージャー:IVUSAでは大学ごとにクラブと呼ばれる支部があります。クラブマネージャーはそのクラブを統括する立場のこと。

*2:幹部選挙:IVUSAでは運営に携わる幹部を選挙によって決めています。